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イノベーションと組織のすり合わせのカンケイとは?

組織 すり合わせ

「イノベーションを起こすには、日本企業のようなすり合わせではダメなのか?」ということをテーマに、2016年2月25日の日本経済新聞に面白いことが書いてありましたね。

日本的な働き方とイノベーションについての関係については、度々メディアでも見かけますが、実際はどうなのかですよね。

そこで、私の経験など含めて色々とお話ししていきたいと思います。

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イノベーションと日本組織の働き方は合わない?その背景や理由など

日本って、そもそもなぜイノベーションが起きにくいと言えるのでしょうか?

整理していきますね。

組織のイノベーションと同調圧力の怖さ

では、日経新聞の引用から。

やさしい経済学「イノベーションを考える」

日本企業はイノベーションに対し、欧米企業とは異なる独自の課題を抱えています。

日本企業の持ち味である「すりあわせ能力」が、イノベーションに際しては弱みになってしまうという危険性です。

(中略)

すりあわせ能力は論理性や合理性よりも、組織の融和と調和を重視する方向に意思決定します。

組織の合理性よりも、組織内の摩擦や意見対立を避けようとするため、同調圧力が働くのです。

(中略)

日本企業のすり合わせ能力は、従来の方向性や大きな枠組みを維持したままでの改良、改善にはプラスに働きます。

日本人は、基本的に対立を好まない性質ってありますよね。

私もどちらかといえば、すり合わせ上手で調整も根回しもしますし、得意とする方です。

つまり、この記事は私のビジネスマン人生をたたき切ってしまっているんです。(うーん)

対立を好まない性質がある故に、同調的に我慢を強いられると大変ストレスがかかります。不満があっても周りを気にして言えない・・という感じです。

物事というのは、「摩擦を避けようとすればするほど、現状維持を固辞する」ことになります。

ただ、ビジネスでも組織運営上でも、現状維持とは衰退を表すものです。

私の経験した組織でも、現状維持をひたすら続けようとすると、

・時代にそぐわなくなり、外的な圧力、内的な圧力や批判を受ける

・社員のモチベーションが下がり続け、仕事をしなくなる。

・最終的にはトップの求心力や信頼性が低くなっていき、

・みんな分かっていながらも衰退が進行し、業績悪化する

イノベーション以前に、柔軟に対応するとか、おもてなしとか、そういう考えも無くなってくるので、同調圧力の末路って本当に怖いもんです。

でも、ひたすら権力者への同調や周囲への同調にガマンし続けなければならないのが現状です。

地域コミュニティーとか、地域の衰退も大体同じなんですね。地方でも田舎と呼ばれる所は、まさにそう。

意見が言えない、同調圧力って怖いんです。

なぜ、同調圧力を強いられるかというと、閉鎖的な地域コミュニティー(地方や田舎)の場合、すぐに「あいつは何だあ?」という噂が広がってしまうのです。

私も若かりし頃は、会議でも率直に意見を言っちゃう方です。今は日本社会で生きるためにはオブラートに包むことも覚えました。

あまりに率直に意見を申し上げると、そこはやっぱりね。色々起こるんです。

最悪なパターンとしては、無視されたり、イジメを受けることもあるでしょう。

だからこそ、日本的なモノ事の進め方としては、自分を守るため、変なヤツと思われないために必死で同調することを覚えます。そんな中でも、裏ではののしりあっているんですけどね。

で、最終的に「ヤバイ困ったぞ!!」となれば、その時にリーダーとなれる人がひょっこり出てきて、組織を再建していきます。

そこで改めて「同調圧力っておかしいね。意見はきちんと言わなきゃだめだよね。」ということになれば、ハッピーになりますよね。

これもそれも、結局はリーダーの存在であり、能力です。リーダーが様々な意見を聞きつつ、自分の意思をもって決断できるかということにかかっています。

過去の記事でも触れましたが、閉塞感溢れる日本社会を脱却するためのリーダー論で大事なことを言っていますので、参考にしてみてください。

閉塞感溢れる日本社会を脱却するためのリーダー論

「こういうことをやりたいけど、どう思う?」はイノベーションにつながる

いよいよ組織がおかしくなってくると、ほぼ大多数の人が自分のことしか考えなくなります。

自分の仕事だけちゃんとやっていれば良いとか、他部署のことは関係ないとか、分かっていても行動しないとか、そういうのが徐々に増えていきます。

日経新聞にもあるように、すり合わせだけだと本当に何も生み出さず、「みんないいよね。会議で反対しないでね。」というだけになります。

確かに、あるべきものをバージョンアアップするような、改善には強いです。誰も傷つかないし、損しないことですから。

ただ、イノベーションのように、新しい視点でゼロから再構築するのは、並大抵の意思ではできません。

なのでまずは、日々別部門へのメリットを与え続け、コミュニケーションもちょくちょく取ります。そこまですると、協力してくれる人が増えてきて、ガッチリと信頼ができたところで、プチイノベーションを起こすんです。

(あ、でもこれも改善か?)

そうすると、新しいこと、新しい考え方にも寛容に協力してくれるはずです。

もちろん、意見はたくさん出してもらいます。

会議でも「まず、話して色々意見を出してよ。」と言います。

で、その場で決められることは決めて、決まらないことは再度情報を集めて協議するというやり方をします。

サラっと!まとめ

個人的には新しいことに取り組むのは「楽しすぎる行為」と思っています。脳も活性化しますし、若返って活力も湧いてきます。

冒頭の記事のように、組織の根回しやすり合わせは、イノベーションはおきない!という考え方ですが、逆にすれば、

・イノベーションを起こすために、すり合わせ能力を使う

ということも可能だと思います。

そのために今できることは、

・調整能力、交渉能力を鍛えることと、

・常に革新的なモノの見方をすること

・日々のコミュニケーションをとること

これでいけるんじゃないかなと思っています。

ではまた^^

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イノベーションと組織のすり合わせのカンケイとは?
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