この思いを今、書き留めておきたい
脱社畜は、世の中のサラリーマンの切実な気持ちを表現した書籍として、大ヒットしました。
若い人が2~3年で辞めてしまうというのは、会社の理不尽にも、10年以上我慢して働いてきた私達にとっては、我慢が足りんな・・という思いもあるようですが、私は全く逆です。
こんなつまらないサラリーマン生活なんか、早く辞めちまいたいのです。
私の場合は、働かなければならない状況に陥ったことで、早々に辞めるつもりが、気づいたら15年以上も働いています。
しかも、同期トップで役付職員になり、先輩も追い越して昇進しています。当時は、やる気もありました。
でも、今はどうでしょう。
完全に干された状態ですね。すでに後から入社した後輩が課長になり、同期からも追い越され、やる気もゼロです。
こういう立場になって初めて気づいた感情、今後の組織との付き合い方、中間管理職として脱社畜化するにはどうしたら良いのか、8ヶ月間もの間、自分は悩み続けてきました。
この記事は改編して電子書籍でも、発表しようと思ってます。
では、行ってみましょう。
中間管理職はなぜやる気がなくなるのか?
私は入社したばかりの20代の頃、立派な役職を持っているのに、なんでこの人達はやる気がないんだろう?といつも不思議に思っていました。
役職者ほど仕事をせずに、新人でも出来るような単純労働に逃げ、自分の責任を全うしない人が多かったように思います。
今、この立場になってみると分かるのは、昇進したばかりは、最初は張り切って仕事をします。でも、上司や部下の間で苦労し、段々疲れてきます。
結婚し、子供もいれば自分のためではなく、生活のために自らを犠牲にして働くことを余儀なくされます。
順調に出世していけば、中間管理職のモチベーションも維持されますが、そうでない場合は徐々に腐って行きます。
年功序列が維持できていれば、まだいいですよ。そのまま働いていれば、年次で順調に出世できますから。
でも、どこの組織も、働かなくなった40代~50代の中間管理職を抱えるような年功序列制度を維持できなくなっています。
ちなみに、私は年功序列に大反対してきました。きちんと稼いだ分は、給料や手当をもらいたい派です。
なので、働いていない人に対し、同列にベースアップしていく様を見ているとイライラが募りました。
これは、今でも同じです。
中間管理職が腐っていくのは、仕事の実績や結果を出しても、報われないという状態だからです。
一様にがんばった、実績を出したというのは、主観も入っていると思いますし、評価できない場合もあるでしょう。
そういう時は数字ベースで残していくといいと思います。客観的に自分が何をしてきたのかが分かりますしね。
中間管理職のやる気がなくなれば、徐々に面倒な仕事を避けるようになり、若手に押しつけたり、職務放棄を取るような、行動や言動をするようになります。
モチベーションが低下すると、リスクが無くて誰でもできるような簡単な仕事を囲いこんだり、自分にしかできない仕事だというように、仕事の価値を押し上げるような事も平気でします。
これは、完全に保守化された状態です。
そして、腐った中間管理職はますます自分を窮地に追い込んでいくのです。
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