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30代~40代までの働き盛りの男性に向けて、男性サイドの視点で仕事や生活に役立つ記事を書いています。
今回は、私がフリーランスとして独立するまでにかかった20年間、取り組んできた会社員時代の仕事の向き合い方や、副業の考え方などを解説していきます。
「いつかは自分も独立を・・!」と考えている方に、何か気づきと行動のきっかけがあればと思います。
目次
会社員時代に何を考え、どんな取組をしてきたか?
独立を目標に会社員として働く中で、私が実際に何を考えながら仕事をし、どのような取り組みを行ってきたのかを整理していきます。
異動は全て「経験の積み重ねによるスキル転換」と「経営のタネ」と考えていた
会社の業種や規模の大小によって、頻繁に異動(ジョブローテーション)がある場合や、そもそも異動がない組織もあります。
私にとっては幸いなことに、勤めていた法人では3年~5年程度で頻繁に異動があったため、沢山の職種を経験してきました。私にとって、異動は宝の山でした。
その考え方の原点は、「経験を積むことでスキルが身につく」ことと、「自分が経営者になった時に必ず役に立つ」と思っていたからです。
異動先では、必ず2年以内にスキルを習得し、3年目以降は高い成果を出すという目標を掲げており、その後も異動を繰り返してきたので、仕事に飽きることはありませんでした。
自分の目的である「独立が最終目的」と、組織の目的がマッチングしたからこそ、異動を積極的に受け入れることができたのだと思います。
「異動をポジティブに受け止める」ことは、なかなか難しい方も多いと思います。
ただ、異動への考え方や受け止め方として、「私のような考え方もある」ということです。
社内に目標となる人物が30代でいなくなった時に実施したこと
20代の頃は、仕事のスキルがゼロですので、社内の誰かの仕事のやり方や進め方を学んでいく必要があります。それが、直属の上司や先輩となることが多いです。
私も同様に、目標となる人物を設定し、参考となるスキルやノウハウは見聞きして学んできました。
それが30代になると、目標となる人物が誰もいなくなったように思えました。
20代で見える景色と、30代で見える景色は全く異なります。
そこで考えたことは、「目標となる人物はもういないので、下を育てよう」です。
自分が異動しやすくなるためには、
☑ 自分で考えながら、自走できる人材の育成
☑ 自分がいなくても、安定的に成果を出せるチーム作り
☑ 明日から自分がいなくなっても問題がない、マニュアル作成
以上を特に意識していました。
フリーランスになっても共通して使えるスキルは多くあります。
人を育てることや、社外を巻き込んだチームプレー、マニュアルの作成・運用など、今までに積み重ねてきたスキルを転用できます。
学ぶことがなくなった瞬間に「退職」を選択した
会社を辞める理由は、人それぞれあります。
管理職の場合、職場の人間関係、将来的なキャリアの見通し、業績悪化による雇用不安、経営方針に対する考え方の違いなど、人それぞれ会社を辞める理由は異なります。
私の経験上では、退職理由が複雑に絡み合っていましたが、心のどこかで「学びが継続する環境」が今後も続けば、辞めなくても良いと思っていました。
しかし、それができなくなったと感じたとき、すぐに辞める決意が固まっていました。
「学び」がいかに自分にとっては大事なことであり、将来のビジョンに近づいているか、遠く離れていくかで決断しているかが分かります。
転職はしたかったが、最終到達地点にはしたくなかった
異動で学び尽くした後、転職に至っています。
会社の規模感はそれほど大きくはなく、役員登用の話もありましたが、そこで頑張っていく気持ちになれなかったというのが本音です。
最終到達地点が独立である場合、役割の増加によって身動きがとりずらくなる(辞めたい時に辞められない)ことは避けたいと思っていました。
最終的には、転職先を辞めて独立の道を歩むことになりましたが、ここで私が学んだことは、「転職を通じた環境変化は、若いうちに経験した方が良い」ということです。
40代になり、家族を持つことで家計に対する転職の影響度が大きくなり、身動きがとれなくなるからです。
マイナビキャリアリサーチLabが調査した、転職動向調査2023年版(2022年実績)を見てみると、2020年のコロナ感染拡大時は正社員の転職率が落ち込んだものの、それ以外の年は年々増加しています。
(※ 上記グラフは20代~50代の正社員転職率)
退職理由は、給料の低さ、人間関係、将来性の理由が多くを占めています。
転職が当たり前の時代になってきましたので、リスクの低いうちに経験を積んでおくことで、スキルアップやビジネスマンとしてのトータル能力を磨いておくことをオススメします。
副業に取り組んできて分かったこと
次に、副業に取り組んできて分かったこと、学んだことをまとめていきたいと思います。
経営の全てを副業で試せる
副業は、規模感は小さいながら「経営の全て」だと思います。
自己責任と自己スキルで勝負できる環境が、副業です。
営業、財務経理、スケジュール管理、進捗管理、自己管理など、会社員時代の積み重ねたスキルを副業で試すことができます。
特に大事なことは、自分を売り込む営業と、財務経理です。
最低限このスキルがあれば、仕事はできます。
ただ、副業の難点は、平日フルタイムで時間を使えず、土日祝のプライべートタイムが活動のメインとなることです。
とはいえ、副業をしていなければ、フリーランスとしての独立もスタートダッシュが出来ず、運営が難航します。
副業の先に独立を考えている方は、毎日少しずつ取り組んでいきましょう。
以下の記事でも、「稼ぐ力」を身につける方法を解説しています。ぜひご覧くださいね!
本業には間違いなくプラスの力になる
副業は、本業で学んだことを副業に活かせるだけでなく、「副業で学んだことを本業で活かせる」ことが大きいです。
実際に、本業の方が収入が多いので、副業で学んだことを本業でも活用すれば、本業で成果を出しやすくなります。さらに、本業で評価を受ければ、給料のアップの可能性も高まります。
副業で経営を学ぶことで、本業の経営も理解できますし、今与えられている役割の中で、具体的に何をやれば良いのかも分かってきます。
Mercerの副業は本業のパフォーマンスを向上させるか? の調査でも、副業を行う人材は、本業でも高いパフォーマンスを出せることが分かっています。
この表だけだと分かりづらいですが、副業を行うことで、
- 給与と名声を得る
- 社会貢献や他者とのつながり
- 副業による安心感や自己の権限
副業を行うことで以上が影響し、「内面的な自信やモチベーションの増加」によって、本業でも高いパフォーマンスが得られることが分かっています。
これを振り返ってみると、私自身も同じで「自分でもできた!」という自信を感じました。
この内なる自身を、本業でも高い成果につなげて、モチベーションを保っていたと考えられます。
「外の世界でも生きていける」と確信を得られる
副業を通して得られた報酬やつながりを持つと、「会社員の枠の外でも生きていける」という自信につながります。
副業の活動を繰り返すことによって、やがて自信が確信に変わっていきます。
副業は、多くの発見があると思います。
副業の取引先は、本業の取引先になる
副業の取引先で信頼を獲得すると、フリーランスとして独立した後も継続します。
前項でも少し触れましたが、独立することを伝えると「ぜひ一緒に頑張りましょう!」と言われています。
フリーランスとして独立すれば、1日仕事ができますので、相手にとってのメリットになります。独立して自分で仕事をしたい私にとってもメリットです。
副業をせずにいきなり独立すると、独立後に取引先を探すことになりますので、その間に貯金が目減りしていきます。
副業で取引先を確保しておくことで、独立後にスムーズに活動できることが分かりました。
副業収入は創業資金になる
副業の収入は、生活資金の補てんに使う方も多いと思います。
私も生活の不足分は副業収入を充てていましたが、将来的に独立を見据えた場合、創業資金として貯めておくと良いと思います。
もちろん、確定申告で税金の支払いも発生しますが、税金の支払い後に貯蓄があれば、その分は創業資金に余裕が生まれます。
以下の記事では、「副業の始め方がよく分からない」、「副業したいけど、具体的に何から始めたら良い?」という疑問に対して、詳しく解説しています。
ぜひ、ご覧ください。
この記事を書いた人
「生き方」×「働き方」を学び未来を切り開くwebメディア「イキルメディア」の運営者。金融機関や企業の経営企画マネージャーを経て、起業。webメディア運営や出版などを通じてキャリアアドバイスをするなど、事業に邁進しています。
▼次に具体的な起業準備について学んでいきましょう!