2016年厚生労働省労働局の統計調査が公表されました。
▼「平成27年度個別労働紛争解決制度の施行状況」を公表します
統計調査によると、民事上の個別労働紛争の相談のうち「いじめ・嫌がらせ」が増えているようです。
働きやすい世の中には、「ほど遠い現実」が見え隠れしています。
目次
なぜ、職場のいじめや嫌がらせは増え続けるのか?
グラフで見る相談件数
早速ですが、レスリリースの数字を拾って、グラフを作成しました。
これを見ていくと、解雇や労働条件引き下げは減少しているのに対し、イジメ・嫌がらせの件数が増えているのが分かります。
これは全国統計ですが、地方でも同じような状態にあります。
地方労働局の統計も発表されていると思うので、お住いの県で「〇〇県労働局 平成27年度個別労働紛争解決制度の施行状況」と検索すると出てくると思います。
若干のばらつきもあると思いますが、ざっと見た限り地方でも同じような状況にあります。
次にもう1つのグラフを見ていきます。
これは自己都合退職の件数ですが、これも年々増加しています。
つなげると、「職場のいじめや嫌がらせが年々増加し、自己都合退職も年々増加している。」ことが分かります。
イキルメディアでも、人気記事のトップに占めるのは「職場のストレスなどの対応記事」です。
当ブログの人気記事のトップ5のうち3記事は、職場の労働問題の対策を示したものです。
▼攻撃的で支配欲が激しい人には、どう対処すれば良いか?
▼会社・職場の人間関係でイライラせず、ストレスをためない16の方法
特に「攻撃的で支配欲が激しい人には、どう対処すれば良いか?」は、いいねが90もついています。
それぞれの記事に需要があり、いかに職場環境で困っている人が多いかが分かります。
表面に出てこない労働問題は、もっとあるんでしょうね・・・。
私も2014年頃、上司が不在状態で人員不足の状態あり、新規事業や問題が次々と発生しており、トップマネジメントに何度言ってもダメで全部、自分で抱え込んで仕事をせざるを得なかった状態にありました。
で、結局労働時間を長くするしかなかったので、月残業100時間を数ヶ月続けたらプッツリいってしまいました。うつ病です。
その時はわらにもすがる思いで、労働局やNPOなど複数の機関に相談したことがあります。
あと、働き始めた頃はパワハラ、セクハラ、長時間労働など色々ありましたね・・。今となっては懐かしいです。
話を戻しますが、どんなに働く意欲があっても、人間関係で疲れてしまったりイジメや嫌がらせを受けたりすると、働く気力も無くなりますよね。
これで退職せざるを得なくなったら、働くことに対する負のイメージが植え付けられます。
なんだか嫌な世の中になってきたなあ。
経済状況の悪化や人員不足で、社員に対する圧力が増加したからなの?
問題は複数あると思います。
経済状態の悪化や会社の業績悪化すれば、
・仕事はそのままに人員を減らされることで労働環境が悪化。
・人手不足により、退職させてもらえない。
・社長が人格否定するなどのパワハラ。
・突然解雇を告げられる。
などがあります。
あとは、
・コミュニケーション不足
→普段コミュニケーションがとれていないと、誤解を生むことにつながります。
・社内の空気になじめない
→日本社会は異質な人を排除する傾向があります
この辺は、一般的ですよね。
あとはどんなに労働環境が良くても、一定数いるのが
・弱い者に対してイジメたくなる人
・権力を盾に弱い人間を攻撃する人
このような人がいるのも、残念ですが世の中です。
とはいえ、職場イジメは昔からあったはず。
でも、ここで疑問。
このようなイジメは以前からあったと思いますし、昔の方がひどかったと思います。
今は、昔と違ってハラスメントという言葉が言語化されているので、
・法に触れないように陰湿化されるようになった。
・世の中にハラスメントが浸透されたので、労働者が我慢しないで通報するしたり、相談するようになった。
・マネジメント層の世代が変わってきているため、世代間のギャップがコミュニケーション不足で拡大しているのでは?
以上も考えられます。
職場の労働環境の悪化については、今後もアンテナを高くして思考していきたいと思います。
ではまた^^