会社員の傍ら、ライター活動をしているひじき(@hijiki306)です。
女性の視点で、仕事に役立つ記事を書いています。
「楽しかった学生時代が終わり、ついに社会人になるときが来た……」
「大学の先輩は社会人キツいって言っていたけど、やっぱりそうなのかな」
「会社で即戦力になれるかわからない。自信がないけどうまくやっていけるのかな」
そうお悩みの新人社員は多いです。
実際、新入社員は即戦力になる必要はなく、ちょっとした心がけで仕事は円滑に進められます。
本記事では新卒から同じ会社に勤めて8年の筆者が新入社員の心がけのほか、やっておけばよかったこと、誰も教えてくれなかったことを、体験談を交えて解説していきます。
新生活を迎えてドキドキしている人、社会人になるのが不安と感じている人はぜひ参考にしてください。
目次
新入社員が心がけること【印象編】3選
こちらでは、新入社員が心がけること【印象編】を解説します。
第一印象は最初の3行で決まり、決定ポイントは身だしなみと雰囲気で決まります。
それでは一つずつ見ていきましょう。
とにかく笑顔を心がける
笑顔は、良好な人間関係をつくるのに大切なマナーの1つです。
学生時代なら許された無愛想も、社会に出ると周りを不快にさせる雰囲気はNG。
「新入社員で緊張していて、面白くもないので笑えない」そう感じる人もいるでしょう。
面白いから笑うのではなく、職場の人と円滑なコミュニケーションを取るための笑顔は必要不可欠です。
実際、プライベートでも愛想がない人は「冷たい」、「何を考えているかわからない」といった印象を持たれてしまいます。
プライベートでも、笑顔がない人と一緒にいるのは楽しくないし苦痛に感じますよね。
笑顔でいると、自然とコミュニケーションが円滑になり、職場の雰囲気がよくなるので、ぜひ実践してください。
TPOに合わせた髪型メイクやネイル
男性なら清潔感、女性なら上品さを意識しましょう。
学生時代なら奇抜な髪色、派手なネイルやメイクはある程度許容されますが、社会に出るとそうはいきません。
ビジネスにおいては適切な服装・見た目のマナーが存在します。
身だしなみについては、以下を参考にチェックしてください。
- 髪の毛にフケがあふれていないか
- 髪の毛が異常に痛んでいないか
- 靴の色がスーツとマッチしているか
- アイシャドウはナチュラルブラウン系であるか
- 時計や装飾品は大きく派手ではないか
とくに髪の毛のフケや痛みがひどいと、第一印象で清潔感がない人と判断されるので気をつけましょう。
筆者はメイクの知識があまりなく、普段しているメイクとネイルで出社したとき、「ビジネスシーンでは派手」と教育係にお叱りを受けた経験があります。
学生気分が抜けておらず、適切な見た目を意識できていなかったのです。
当時は「若いからいいじゃん!」と心の中で思っていましたが、過去の写真を見てみるとやはり派手です(笑)
プライベートのメイクやネイルはギラギラしていても可愛いですが、オフィスでは浮いてしまいます。ナチュラル&シンプルを心がけましょう。
若者言葉は使わないよう気をつける
友達同士で若者言葉を使うのはよいですが、先輩や上司には伝わらず困惑させてしまうケースがあります。
流行に敏感な先輩や、高校生の子どもがいる上司には伝わるかもしれません。
しかしビジネスシーンでは使わないほうがベターです。
実際、筆者も入社5年目のとき新入社員からメールで「了解まる!」と来たときは驚きました。
言葉としては伝わるのですが、「了解まる!」よりも「承知しました」「わかりました」のほうが知的さを感じられますよね。
先輩や上司に若者言葉で返してしまう人は「一緒に仕事をして大丈夫かな?ちゃんと業務を遂行してくれるだろうか」と不安を感じさせてしまいます。
社会人として適切な言葉、TPOに合った言葉を使いましょう。
新入社員が心がけること【仕事編】4選
新入社員が心がけること【仕事編】を4つ解説します。
どれも難しくなく、明日からすぐ実践できることばかりなので参考にしてください。
① メモを取る
初めて聞く話や仕事の指示をメモで残すと、振り返りがしやすく、タスクの整理・整頓ができます。
先輩や上司に何度も同じことを聞くのはNGです。
教えてもらった仕事を忘れないようにするため、メモを取る習慣を身につけましょう。
メモを取るメリットは以下の3つが挙げられます。
- 相手の信頼を得られる
- 教えてもらったことを忘れない
- 自分の言葉でまとめ、思考を整理できる
人間は忘れる生き物なので、メモで記録を残しておくと仕事内容の「復習」ができます。
また、メモを取るポイントは以下を参考にしてください。
- 日付、題名を書いておく
- 気になる点はコメントを記載しておく
- 黒だけでなく、赤や青ペンも使用して強調する
たまに資料を携帯で写真を撮ったり、スマホのメモ帳機能をつかって記録したりする社員がいますが、あまりよくありません。
手を動かして記録することで、記憶は定着します。
100円均一で買えるメモ帳でよいので、準備しておきましょう。
② わからないことをすぐに質問しない
わからないことがあった際、すぐに先輩や上司へ質問していませんか?
それは一見いいように思えますが、やってはいけないNG行為です。
理由は「質問する=相手の手を止める」からです。
とはいえ、わからない箇所をずっと放置するのはよくありません。
質問する際は、以下の点に気をつけておこないましょう。
- マニュアルを読んでもわからないなら聞く
- 依頼された段階で不明な点を聞いておく
- 判断に困ったら聞く
また、ビジネスにおいて質問のクオリティは大切です。
「AとBどうしたらよいでしょうか」より「AとB、どちらがよいか調べた結果〇〇のほうがよいと思うのですが、そちらで進めてよろしいでしょうか」のほうが回答しやすいですよね。
目的を持った問いを用意しておくと、得られる情報の質と量が変わります。
あれこれ聞くのではなく、まず自分の中で考えて質問するよう心がけてみてください。
③ 上司へ進捗を報告する
学生時代はレポートを必死で仕上げ、提出するとOKでした。しかし会社でそうはいきません。
頑張って仕上げた資料も、場合によっては一から全部やり直しと言われるケースもあります。
業務遂行や資料作成は自己満足で仕上げてはいけません。
実際に筆者は入社して半年で、総会資料作成を任されたときがありました。
当時は進捗報告する大切さをわかっておらず、がむしゃらに資料をつくり終えて提出したあと、8割が赤ペンで修正され絶望を感じた経験があります。
とくに初めて取りかかる作業の進捗は逐一報告し、方向性が正しいか確認してもらいましょう。
進捗報告は2割、5割、8割の段階で報連相を徹底するとよいですよ。
そうすると、大幅な修正や指摘を受ける箇所が少なくなります。実践してみてください。
④ 完璧主義をやめる
新人はとにかくスピードが命です。
丁寧な仕事をおこなうよりも、とにかく早さを意識しましょう。
量をこなしていくうちに質は上がっていくので心配する必要はありません。
高校や大学受験のとき、英単語を覚えた経験があると思います。
丁寧に1ページずつ時間をかけて覚えるより、単語帳を一度サラッと読んで何度も繰り返すほうが覚えやすいし頭に定着しますよね。
「なるべくよいものを提出したい」どうしてもどう思いますが、それだと締め切りギリギリで提出してしまう可能性があります。
仕事は、修正や指摘が発生する前提で取り組まないといけません。
先輩や上司に適切なフィードバックをもらうためにも、スピード重視で仕事をおこないましょう。
新入社員が心がけること【業務外編】3選
新入社員が心がけることは、業務以外にも存在します。
こちらでは、企業に8年勤めている筆者が経験したことを基に解説します。
では、一つずつ見ていきましょう。
① 1年目の飲み会は参加する
コロナ禍で会社の飲み会は激減し、飲み会は必要ないという風潮になりました。
すべての飲み会に参加する必要はありませんが、新人の頃は多くの人が集まる飲み会へ参加したほうがよいです。
その理由は、名前を覚えてもらえるから。
筆者はもともとお酒と飲み会が好きなので、結婚して妊娠するまでは、飲み会や忘年会、新年会に積極的に参加していました。
本店やほかの営業所の人に顔を覚えてもらうと、仕事でフォローしてもらったり、困ったときに依頼しやすかったり、業務が円滑に進みます。
お酒の力もありましたが、コミュニケーションをとって横の繋がりができたのはよかったと感じています。
顔がわからない新人よりも、一度コミュニケーションをとった相手のほうが円滑に業務を遂行できますよね。
無理のない範囲で、1年目は飲み会に参加して同僚・先輩・上司とコミュニケーションをとりましょう。
② 始業15分前には出社しておく
時間にゆとりを持つのは大切です。
「始業15分前に行っても給料でないから、行く意味ない」と思う人もいますが、やはり仕事ができる人は朝早く出社しています。
30分以上前の出社をして業務をしろと言っているわけではありません。理想は始業15分の出社です。
ベースメントアップス社が274名を対象にした「出社時間は始業何分前ですか?」というアンケート調査では、以下のような結果になりました。
- 15分前 :35%
- ギリギリ :27%
- 30分前 :27%
- 1時間前 :11%
始業15分前が一番多い結果になっています。
引用 :始業時間の何分前に出社している?3位「30分前」、2位「始業時間ちょうど」、1位は?|@DIME アットダイム】
始業開始15分前には出社し、今日のタスク確認をおこなって業務の流れをシュミレーションしましょう。
早めに出社して、ゆっくりコーヒーを飲むのをルーティン化するのもいいですね!
③ 同期を大切にする
新卒で入社した同期は大切にしてください。
学生とは違い、初めての社会人生活は想像以上にハードです。
同期は仕事の辛いことを共有し、励まし合い、共に汗を流し、一緒に乗り越えていく戦友のような存在です。
筆者も仕事で落ち込んだとき、同期と会話するだけで元気が出た経験はたくさんありました。
仕事のやり方や営業所にいる面白い先輩の話などを共有し、切磋琢磨していた新卒1年目が懐かしいです。
転職した同期、結婚を機に退職した同期はいますが、SNSで繋がっていて近況が知れるので、よい刺激になっています。
新卒入社の同期はかけがえのない仲間なので、積極的にコミュニケーションをとって仲良くなりましょう。
新入社員に大切なのは「ひたむきな姿勢」
新入社員は笑顔で、周囲とコミュニケーションをとりましょう。
会社は新入社員に対して即戦力を求めていないので安心してください。
「成長したい」という意思と行動力があると、先輩や上司からの信頼が得られフォローしてもらいやすくなりますよ。
周囲からの支援・応援があると、仕事でのモチベーションがアップし自身の成長に繋がりやすくなります。
これから新入社員として働く人は今回の記事を参考に、肩の力を抜いて出社しましょう。
新卒1年目はとても貴重な1年です。
ひたむきな姿勢を見せ、よい人間関係を築いて全力で楽しんでください!
この記事を書いた人
沖縄生まれ沖縄育ち。会社員×webライター×二児ママ。本業では企業の経理・総務・食品加工の業務経験あり。在宅ワークに興味を持ち、第二子育休を機に副業でwebライターを開始。ワーママの視点から、働く女性のためになる情報を発信中。目標は副業が本業収入を上回ること!
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