「一生懸命な人って、出世するの?出世しないの?」という質問に答えていきたいと思います。
私の経験上からは、真面目で一生懸命な人で出世する人もいますし、一方で不真面目なのに出世する人もいます。
反対に、適当でだらしなくて仕事ができず、周囲に迷惑をかけるような困った人でも、コミュニケーションが上手く立ち回りが上手できれば出世します。
たまたま現在のポジションで仕事をしていたので、そのまま昇格した「運」による出世もあります。
今日は一生懸命な人は果たして出世できるのか?ということをお話していきたいと思います。
目次
一生懸命な人はやり方次第で出世する
結論的には、一生懸命だけでは出世しません。
仕事にやり方があるように出世も方法論としての「型」があります。
以下は、私が長年サラリーマンを務めてきて出した、出世に対しての結論です。
☑ まず前提として出世は「組織」の属性や考え方によることが多く、
☑ 年功序列の場合は、相当のリスク(嫉妬、内部抗争)を覚悟して出世を目指す必要があり、
☑ 組織の方向性と自分の仕事の方向性が合致していて、
☑ かつ、直属の上司との相性が良く、その上の上司とも相性が良く
☑ そつなくこなし、ある程度の結果を出せるタイプは出世する
☑ ただし、すべてはくじ引きのように「運」で決まる
大体の組織は、以上のような形で昇進が決定していきます。
ですので、一生懸命な方はやり方さえ間違えなければ出世していきます。
一生懸命でも出世できない人のタイプ
次に、一生懸命でも出世できない人の特徴を説明していきたいと思います。
一生懸命に出世したい人は、今後のサラリーマン人生の考え方の補正にしてみてください。
組織の進めたい方向とズレている
一生懸命な人は、自分の仕事にも懸命に働きます。
誰よりも働く姿は、周囲を感動させ、部下をリードするようなリーダーシップも発揮できると思います。
私の経験上でお話すると、自分がお客さんを満足させようとしてがんばっても、組織が求めること言わないことを無理に進めようとすると出世しません。
自分の正義を通しすぎても、組織としては正義を受け入れないのです。
自分の進めたい方向は仕事に自信がつけばつくほど、ズレてくることがあります。
出世する人は、たとえ自分の進めたい方向で進められなくても、一旦自分の思いは横に置いておき、組織の進めたい方向で進めます。
そして、自分と折り合いをつけて仕事を進めていくことが大事です。
勝手に判断して動く
仕事に自信があると、100%成功すると考えて自分で判断して動いてしまう人がいます。
これも出世させられないタイプです。
どんなに自信があっても、一呼吸置いて、上司に相談という形を取らないと、出世は遠ざかるものです。
課長など、自分で決められる範囲内であれば判断して動けるようになりますが、そうでない場合はどんな形であれ「相談」や「報告」が必要です。
と言っている私も、上司に相談してメチャメチャな判断をする人がいたので、最低限の相談だけして後は自分で判断していたことがあります。
理想と現実は難しいといがありますが、前提として覚えておいてください。
結果が伴わない
真面目で一生懸命であり、コツコツ努力しているように見えても結果が伴わない人は出世できません。
仕事をしている以上、何かしらの結果を伴わないようでは出世の対象はなりません。
ただし、年功序列タイプの組織では、コツコツそつなく仕事をするタイプはある程度まで出世します。
年功序列で出世するためには、
☑ 目立った結果や成果は出さなくても良い
☑ 重大なミスや不祥事をおこさない
☑ 長く務める
以上のような働き方をすれば、年功序列型の組織では主任、係長、課長代理(課長補佐)まで出世していきます。
出世の基準が無い
一生懸命でも、組織に人を評価する基準が無いと出世しません。
つまり出世の基準は、人事権がある社長や代表者にあるので、社長や代表者がどういう人を出世させたいかで全て決まります。
行政、団体、企業など古い組織の場合は年功序列で決まりますが、これもある主ルールが明確化されていますので、分かりやすいですよね。
一生懸命働かなくても、そつなく長年勤めることで出世します。
一方で、一生懸命働かなくても出世して給料が増えていくので、働かないオジサンを量産することになり、やる気のある人が離れていくデメリットもあります。
一生懸命働く人は、冷静に自分の組織に「昇格の基準」があるかどうか確認してみてください。
コミュニケーションが苦手で、嫌いな上司を前に会話ができない
一生懸命でも、コミュニケーションが苦手な人はなかなか出世できません。
例えば、コミュニケーションが苦手で上司への報告や、周囲との会話ができないと、意思疎通ができなくなります。
組織は「人」であり、共同で成果を出していくものだからです。
一生懸命でコミュニケーションが苦手な人は、
☑ 嫌いな人でも、合わない人でも、顔に出さずに上手くコミュニケーションする
☑ 合わない上司は、あいさつだけでもしっかりする
☑ なるべくムスッとした顔をせず、話しかけやすい雰囲気を作る
☑ 仕事で「あれっ?」と思ったら、自己判断せず周囲や上司に確認をとる
以上は、習慣でも変えることが出来ますので、ぜひお試しください。
上司を上手く利用できない
一生懸命な人でも、上司を上手くコントロールできない人は出世できません。
これは、上司との相性にも関係してきますので、私も大変苦労しました。
上司と会話が成立する間であれば、相手のプライドを傷つけないように注意しながら、上手に利用していきましょう。
例えば、相手との交渉の引き合いに上司を出し、交渉を上手く進め成功すれば上司の手柄にもなります。
出世ができる人は、上司をコントロールしながら、うまく仕事に巻き込んで結果を出せる人です。
最後に言っておきたいこと
以上は全て、私の経験上学んだことや、失敗を教訓にしています。
ただ、「そこまでして出世したいの??」問うと、そう思う人ともいれば、思わない人いると思います。
私の話をすれば、嫌いな業界、苦手な職種であり、自分ではどうにもならない責任や仕事を抱え込んでしまう中で、生活のために日々ガムシャラに働いていました。
サラリーマンを20年以上もやってきて、中間管理職にもなり部下もいる立場になりましたが、果たしてこの働き方はどうなのかを振り返るときもあります。
私がこの記事で伝えたいのは、
☑ 一生懸命に仕事をするなら、それなりに評価もされたい
☑ 一生懸命であるが、自分が果たしてやっていることは正しいのか
☑ 一生懸命であっても、出世の対象となっていないなら、プライベートを充実させた方が幸せなのではないか
ということです。
好きなこと、自分がやりたいこと、ストレスを感じないことやワクワクすることを見つけて、それに向かってひたむきに努力した方が、人生を幸せに生きれると思うんです。
ただ、理想通りにはいかないことの方が多いはず。
もし、一生懸命な人で、上記の方法を実践しても組織に評価されない場合は、転職で環境を変えましょう。
方法としては、あらゆる転職サイト登録し、ハローワークに通いながら求人を探します。
転職エージェントとの面接5回、送った職務経歴書も10社以上ありますが、実際に会社との面談3回まで行っています。
自分で納得するまで行動することが大事だと思っています。
今後も転職活動は続けています。
転職サイトも多種多様ですが、知名度があり、メジャーなサイトに登録する方法が良いと思いますし、提携企業の多いサイトに登録すると良いと思います。
例えば、利用者のアンケートから、企業の評判などの口コミを集めたキャリコネ転職サービス や、リクナビNEXTが良いですね。
キャリコネ転職サービスは、マネージャー管理職(部長級、課長級)や、リーダー候補(係長級、主任級)などの幹部級で転職できるサービスでもあります。今後もキャリアを大事にしていきたい方向けです。
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一生懸命コツコツ努力して、たとえ結果を出しても評価するのは人であり、上司です。
だからこそ、みなさんにお伝えしたいのは、自分は本当に出世したいのか?なぜ出世する必要があるのか?そのことをよく考えてみましょう。
私のように、苦手な仕事や嫌いな業界で働くことになったとしましょう。
その後、家族を持ち、生活を抱えるようになると、リアルにお金の問題が出てきます。
そして、家族のために必死で仕事をがんばるようになります。ここまではOK。
でも、だんだんと仕事に自信がつき、お金、地位、賞賛、自分のプライドのためだけに出世を目指すと、レースから脱落した瞬間に、私のように消耗し、焦燥感や脱力感を感じながら仕事をすることになるでしょう。
逆に言えば、サラリーマンでも自分が本当にやりたい仕事だったら、出世しなくても満足なはずですし、全く消耗もしません。
今後の働き方として理想的なのは、
・自分が好きな業界、仕事、職種
ここに焦点を合わせて、仕事を見つけるのが良いですね。
そうすれば、家族のために働くことになっても、自分のしたい仕事なので、消耗することはありません。
今後の働き方として、自分がしたいこと、好きなこと将来を重ね合わせた働き方が良いと思います。
以上、『「一生懸命な人は出世しないって本当?」私の経験からお話します』でした。
ではまた^^
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