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40代の働き盛りの男性に向けて、男性サイドの視点で仕事や生活に役立つ記事を書いています。
今日は、40代で転職を考えたときの、”自分の強みの見つけ方” や、”自己分析の方法” について解説していきたいと思います。
40代で転職を考えたときに、このような疑問は無いでしょうか?
・「会社員として20年間以上勤めてきたけど、自分の強みと言われてもよく分からない」
・「転職するには、そもそも強みを見つける必要があるの?」
・「自分には、そもそも強みがあるのか分からない」
・「強みがあるのなら、それを活かして転職したい」
以上のように、” 自分の強みの見つけ方 “や、” 強みの必要性 “ 、 ” 強みを理解する方法 “ が分からないと思われます。
私も、長年の転職活動を行ってきた経験を振り返ってみると、「自分自身の強みを見つけて理解し、その強みをPRできた」からこそ、転職が成功したと思っています。
40代になると、自分の性格は大体分かってくるものですが、” 自分自身のことをよく理解している人 “ は、実はそれほど多くありません。
90%の人が「自分のことを良く知らない」という調査もあります。
だからこそ、自分自身の強みを早目に理解できれば、転職時に胸を張って「自分の強み」を言えるのだと思います。
それでは、自分の強みの見つけ方を一緒に探していきましょう。
初めに「自分を理解する」自己分析をしよう
強みを把握して理解を進める前に、”自分を知る” ことが大事です。
なぜなら、自分をよく理解した先に、自分の強みがあるからです。
上記の円のように、外側に自分自身の性格やパーソナリティ(個性、人柄)、価値観、考え方をよく知った上で、その中に、強みがあるイメージです。
まずは、その理由をいくつか紹介します。
自分を知るメリット
自分を良く知ることは、メリットがあります。
- 自分らしく生きられる
- 人から理解を得られるようになる
- 人生の方向性を見つけることができる
- 良好な人間関係を築くことができる
- 自分に合う仕事を発見できる
このように、自分を良く知ることで、生き方や方向性、人間関係など、自分を取り巻く環境に変化を与えることができます。
自分を理解する方法
それでは、自分を客観的に理解する方法として、次の問いに答えていきましょう。
- 他の人から、あなたに対してよく言われることは何か
- 好きなこと、興味あることは何か
- 他の人から言われて、嬉しかったことは何か
- 他の人から言われて、悲しかったことは何か
- どのような場面で、感謝されることが多いか
- 他の人よりも、長期間続けていることは何か
- 他の人よりも、長期間続けている理由は何か
- 人よりもできること、得意なことは何か
- 将来、どんなに人になっていたいか
例えば、以下のようなイメージです。
以上のように、書き出していきましょう。
書き出すことが、” 自分を理解する作業 “ となります。
自分が何をやることが幸せにつながるのか、自分の価値観、目標、夢、人生の方向性が見えてくるようになります。
また、自分の行動パターンや人から言われて嬉しかったこと、悲しかったことを洗い出すことで、自分に合ったパートナーや、友人を作ることができます。
自己分析のポイント
ストレスを感じたときに何に反応しているかを把握する
イライラしているとき、自分は何にイライラしているのかを探りましょう。
イライラの発生は「こうあるべき」、「こうでなければならない」という考えから起こるものです。
例えば、
☑ 仕事で忙しく、追われているとき
☑ 仕事場でコミュニケーションをしているとき
☑ 家族とのコミュニケーションのとき
など、仕事面や生活面でイライラの原因を探っていきます。イライラが発生したとき、「自分は何でイライラしているんだろう?」と考えると、自分のことがよく分かってきます。
自分のありたい姿をイメージする
自分が、将来ありたい姿を思い浮かべてみましょう。
ありたい姿がイメージできると、今自分が何をやるべきかが分かってきます。
自分の方向性を決めることで、”自分の仕事は何? ” 、” 自分は何をやりたいの? “ということも、徐々に分かってきます。
自分の行動を振り返る
自分自身が自然にどのような行動をするのかを、振り返ってみてください。
例えば、
☑ 仕事が忙しくなるとイライラして言葉が乱暴になってしまう
☑ 仕事に没頭してしまうと、周りが見えなくなる
☑ 頼みごとを断れない
以上のような行動を自然にとってしまう場合、人間関係が良好になりづらく、自分自身でもストレスを抱えてしまいます。
そこで、振り返った後に行動に対する改善を考えていきます。
☑ 仕事が忙しくなるとイライラして言葉が乱暴になってしまう
→ 仕事を誰かに依頼し、心の余裕を持つ
☑ 仕事に没頭してしまうと、周りが見えなくなる
→ 1時間に1回は休憩を入れて、ホッと一息入れて切り替える
☑ 頼みごとを断れない
→ 自分が大変なときは、断る勇気を持つ。きちんと言わなければ、相手には伝わらないと思うっておく
自分の行動に対し、改善をすることで人間関係が良好となり、ストレスも抱えにくくなります。
他者からのフィードバック
自分自身をより客観的に知るためには、” 相手からフィードバックを得る” ことが大事です。
例として、「自分は、笑顔やフィーリングでお客様に気に入られるので、個人営業に向いている」と思っていても、上司から見たときに「細やかな気配りや気遣いができており、ヒアリング力ができるので、法人営業に向いている」というフィードバックがあるとしましょう。
以上で、新たな自分に気付くことができます。
次は、経理担当で考えてみましょう。
自分としては、細かい仕事をコツコツ進めることが得意なので、”経理や総務が向いている” と思っていたとします。ところが、上司から見たときに、表現力が高く、人に伝えることや説明が上手なので、ステップアップして “財務分析の担当に向いている ” と思ってるかもしれません。
以上のように、他者からのフィードバックは、自分を客観的に理解することができますし、強みを発見できる機会にもなります。
自己分析ツールを利用する
自己分析を行う際は、上記のように自分で書き出して行うことができます。
その他にも、無料ツールで自己診断もできますので、自分を理解するツールとして活用していきましょう。
16Personalities(無料)では、16タイプの人間に分類するツールです。
・分析家(建築家、論理学者、指揮官、討論者)
・外交官(提唱者、仲介者、主人公運動家)
・万人(管理者、擁護者、幹部、領事)
・巨匠(冒険家、起業家、エンターティナー)
以上の16種類となります。
以下のようなことが分かります。
・大きな人生の目的を果たすことを使命と考えている
・理想主義で思いやりがあり、世の中に良い影響がでるように努める
・生まれつきのリーダーであり、政治家、コーチ、教師に多い
・他の人が最高な人間になれるよう指導することに、大きな喜びとやりがいを感じる
・洞察力が高く、繊細な気質であり、共感をもらえるように話すことが得意
・人の動機や信条を正確に理解できる
自己分析の精度として高いと言えます。
さらに、その上で、性格特性の度合いも分かるようになっています。
さらに詳しく自分を知るためには有料となりますので、ぜひ無料でできるところまでやってみましょう。
以上のように、自分を理解するためには、自分で分析する方法と、分析ツールの2つで分析していきます。
これで、自分というパーソナリティを深く理解できます。
ブログを書く
ブログを書くことも、自分をよく理解できるツールになります。
自分の思いを書き始めることで、共感する人からのコメントやフィードバックが得られます。
分析ツールよりも少し時間はかかりますが、自分を客観視できます。
とはいっても、何のブログを使えば良いか分からない人も多いと思います。
ブログと似たツールで、noteというメディアがあります。こちらの方が読者の反応がありますので、モチベーションが維持できます。(利用は無料です。)
イキルメディアでもnoteを利用していますので、ぜひフォローをお願いします。転職にお悩みの40代の情報を配信しています。
強みの見つけ方
自分の理解は、進みましたでしょうか?
それでは、次に “強みの見つけ方” を解説していきましょう。
自分の仕事を成果を振り返り、どんなスキルが役に立ったかを考える
初めに自分の仕事の成果を振り返りましょう。
仕事の中で普段行っていることや課題を解決するために、” 自分自身のどのようなスキルが “、” 具体的にどのように役立ったか “ を整理していきましょう。
仕事の成果は、具体的に深掘りをしていく必要があります。
具体的には、以下のように整理できます。
コミュニケーションスキルを活かすことで、会話の中でお客様のニーズを発見し、売上の向上を図ることができた。
転職に強いスキルを身に付けて、キャリアチェンジする方法は、以下の記事で徹底解説していますので、ぜひ見ておくことをお勧めします。
自分の弱点を見つけ、弱点を克服するためにどんな行動をとったかを考える
自分の弱点を見つけ、その弱点を克服するために、何をやったかを書き出していきましょう。
弱点を克服することは、強みに置き換えることもできます。
具体的には、このように整理できます。
仕事の優先がつけられず、締切日に間に合わない場面が多くありました。この弱みを克服するために、毎日TODOリストを洗い出し、優先度の高い仕事から取り組むことで、計画的に仕事を進められるようになりました。
性格のタイプを理解した上で、自分の強みを見つける
自己分析ツールでも性格タイプを把握した上で、自分の強みを見つけていきましょう。
例えば、チームとの協調性を強みとして考えていきましょう。
協調性が高いため、チームで協力しながら作業を進めることができます。困った人がいたら助けるなど、チーム全体の雰囲気の改善にも努めました。
性格のタイプで分析したことを強みにし、実際に何ができたかまで整理してみましょう。
性格を分析してみて、自分ひとりでコツコツ仕事をしていきたいという方は、以下の記事が参考になります。
自分の強みに関するエピソードや数字を書き出し、自己PRにする
それでは、具体的なエピソードと数字を交えて自己PR文章を作成していきましょう。
自己PR【例1】:コミュニケーション力を強みにする
保険の営業職(役職無し)で考えていきましょう。
私の強みは、コミュニケーション力にあります。前職は営業課に所属しており、お客様の介護保険ニーズにいち早く気付くことができ、自身の売上を30%向上させることができました。また、社内外と常に円滑なコミュニケーションを意識して取り組んできましたので、トラブルやクレームの発生も昨年と比較して10件削減することができました。
営業職で役職が無い場合は、仕事の責任は “自分自身の仕事” にあります。
自分の強みとセットで、自分の成果を数字を交えて書くことが大事です。
次に、営業職(役職あり:係長、課長)で考えていきましょう。
私の強みは、コミュニケーション力と育成力にあります。前職は営業課長であり、チーム内のコミュニケーションを厚くしたことで、メンバーから共有があった、お客様の介護保険ニーズにいち早く気付くことができ、営業課の売上を20%向上させることができました。また、社内外と常に円滑なコミュニケーションを意識して取り組んできましたので、トラブルやクレームの発生は、昨年と比較して25件削減することができました。
役職がある場合は、自分の仕事の成果ではなく ” 所属するチームの成果 “ を書く必要があります。
コミュニケーション力を強みとして、チームに成果を出せたことを書きましょう。
自己PR【例2】:問題解決能力を強みにする
システムエンジニア(役職無し)を例にして考えていきましょう。
私の強みは、問題解決力にあります。前職はシステム部門に所属しており、AI経理システムの導入を行うことで、作業時間を30%削減させることができました。また、経理部門との打ち合わせや意見交換を通じて、課題を抽出し、システム開発と解決までを一貫して行うことができました。
次に、システムエンジニア(係長、課長)を例にするとどうなるか、整理していきましょう。
私の強みは、問題解決力にあります。前職はシステム部門の課長であり、AI経理システムの導入のプロジェクト長としてチームとして行うことで、作業時間を30%削減させることができました。また、経理部門との打ち合わせや意見交換を通じて、課題を抽出し、システム開発と解決までを一貫して行うことができました。
課長や係長は、チームをマネジメントし、リーダーとして全体に貢献できたことを説明していきます。
自己PR【例3】:柔軟性を強みにする
マーケティング部門(役職無し)を例にして考えていきましょう。
私の強みは、柔軟性にあります。前職はマーケティング部門に所属しており、市場環境の変化に対し、様々な業務に対応することが求められました。私は環境変化に素早く適応することができますので、自分の役割を見極めてサポート役に徹するなど、チームのメンバーと協力しながら仕事を進めることができました。
次に、マーケティング部門(係長、課長)を例にして考えていきましょう。
私の強みは、柔軟性にあります。前職はマーケティング部門の課長であり、市場環境の変化に対し、様々な業務に対応することが求められました。業務にあたっては、チームメンバーと協力しながら対応を行っています。 新しい課題にはリーダーシップをとりつつも、部下が動きやすいようにサポートするなど、チームのメンバーと協力しながら仕事を進めることができました。
以下の記事では、リーダーシップの身につけ方を詳細に解説しています。ぜひ、ご覧ください。
自己PR【例4】:ミスの発見を強みにする
それでは、最後に経理部門(役職無し)で考えていきましょう。
私の強みは、細かいミスを発見できる力です。前職は経理課に所属しており、他部署の仕訳ミスに早く気付くことができ、5万円の売上計上漏れを10件発見し、修正を行うことができ、会社の財務状況を正しく反映させることができました。
次に、経理部門(係長、課長)を例にして考えていきましょう。
私の強みは、細かいミスを発見できる力にあります。前職は経理課の課長であり、チーム内の仕訳ミスを発見し、月次残高試算表に正しく反映させることができました。また、ミスの発見だけでなく、チーム内で勉強会を行い、正しい経理知識を共有を行うことでメンバーの育成を行っています。
係長、課長であれば、DXやシステムツールを入れて作業工数を削減し、残業時間を減少させたということも良いでしょう。
まとめ
40代で転職を実現させるためには、自分自身の強みを引き出すために、”自分を理解する” ことが大事です。
自己分析のポイントとしては、
- ストレスへの反応
- 自分のありたい姿をイメージ
- 自分の行動を振り返る
- 他者からのフィードバック
- 自己分析ツールを利用
- ブログを書く
があります。その上で、強みを見つける方法を洗い出す作業をしていきましょう。
ぜひ、自分の強みを見つけて、転職を成功させましょう!
それでも40代の転職は厳しい?
40代の転職は、一般的に厳しいとされています。
ただ、上記のように自分自身の理解を深め、強みを引き出すことができれば、転職の成功率はグッと高まります。
以下の記事では、40代の転職を成功させるポイントを解説していますので、「転職を成功させたい!」と思いましたら、ぜひご覧いただければと思います。
この記事を書いた人
「生き方」×「働き方」を学び未来を切り開くwebメディア「イキルメディア」の運営者。金融機関や企業の経営企画マネージャーを経て、起業。webメディア運営や出版などを通じてキャリアアドバイスをするなど、事業に邁進しています。