管理職のプレッシャーや不安を解消するための方法をまとめています。
特にプレッシャーを感じやすい新任管理職は、気負い過ぎ、がんばりすぎ、長時間労働による「心の負担」が生じやすいものです。
私の経験から、管理職になったばかりの方に向けて、プレッシャーや不安を解消する方法をアドバイスさせていただきます。
では、早速いってみましょう。
目次
- 1 毎日をしっかり積みかさねていけば、いつか必ず安定する!心配はいらない
- 2 トラブル、クレーム、問題、部下との軋轢を全て解決した私の方法
- 3 相談相手とのつながりは必須!セーフティネットを確保しておこう
- 4 人への配慮は良いが、人間関係の考えすぎはやめた方が良い
- 5 人当たりが良い人は、社内外に振り回される。でもそれがいつか強みになる
- 6 少しでも疲れを感じたら、無理にでも休むクセをつけよう
- 7 休日1日でスッキリとストレス解消できることを見つけておこう
- 8 仕事を分散させれば、精神的負担も分散できる
- 9 プレーヤーの仕事をできるだけ手放して、頭の中に余裕を持てば、考える力がマネジメントの成功につながる
- 10 責任を1人で背負いこまなくても、誰かが背負ってくれるのが組織の良さである
- 11 優秀でデキる部下はチームに必要だけど、とりあえず「はい」と言える部下はもっと必要である
毎日をしっかり積みかさねていけば、いつか必ず安定する!心配はいらない
私の経験でも、管理職に昇進したばかりの頃や異動したばかりの場合は、なかなか上手くいかないものです。
なぜなら、管理職はマネジャーだからです。
私の場合、全く経験のない部署に異動して管理職になったので、仕事も分からず、人間関係も構築しなければならないし、余裕もないという状況でした。
でも、毎日やるべきことをしっかりと積み重ねることと、一定の努力を継続することで、一定のラインに必ず到達します。
一定のラインとは、
☑ 自分のペースで仕事を進められること
☑ 職場で堂々としていられること
☑ 課題が発生しても、対処できる余裕があること
☑ 仕事を振れる(回せる)こと
ここが、一定のラインであり、新任管理職としての到達すべきポイントだと思います。
ここまでくれば、あとは仕事と生活が良いサイクルで回り循環していき、不安定が安定に変わります。
ただ、私はここまでくるまでに長時間労働で体を壊したり、部下との軋轢も深くなって、問題やクレーム、トラブルが毎日・毎週・毎月のように起こり、その度に何度も辞めようと思いました。
コツとしては、なんとなくゴールが見えている中で、一定の我慢ができるかが勝負だと思います。
コミュニケーションも上手くない、頭もそれほど回転が良くないいたって普通の会社員の私ができるくらいなので、優秀な管理職の方であれば心配いらないと思います。
以下の記事では、管理職としてのコミュニケーション能力を身につける方法を詳しく解説しています。ぜひ、ご覧ください。
トラブル、クレーム、問題、部下との軋轢を全て解決した私の方法
管理職になると、トラブル、クレームへの対処が多くなります。
ただ、多くの管理職がプレーヤーの仕事を持っているために、対応したくてもすぐにできないか、対応できたしてもプレーヤーの仕事を残業時間でこなさなければなりません。
一方で、トラブルやクレームは、できるだけ早く対応しないと火種が大きくなり、問題が大きくなる傾向があります。
私が実際に行った短期的な方法としては、
☑ 上司に頼むか自然にやってもらうようにする
→ 上司は完全にマネジメント層で、プレーヤーの仕事はないはずです。手が空いていることがほとんどですので、依頼しましょう。
☑ 補佐役の部下のに対応を任せ、報告をもらう
→ 管理職のあなたに補佐役(課長代理、課長補佐、係長、主任など)がいれば、その部下に対応を依頼しましょう。依頼後は適宜、報告をもらいます。
長期的な方法としては、
☑ 自分のプレーヤーの仕事を分解したり、組み換えし、部下に分担する
→ 管理職は、何か起こったときにすぐ対応するために、自分でなくてもできるプレーヤーの仕事を手放すことです。詳しくは、下記でも詳しく説明していきます。
☑ 問題のクレームがなぜ起こるか分析し、二度と発生しないようにマニュアル化し、共有しておく
→ 管理職自身がそのようなスタンスで仕事をしていると、部下も同じように自分自身で考えて対処できるようになります。
でも、組織はチームプレーですので、全ての責任を負うことはないのです。
短期的、長期的な対応を繰り返していくことで、やがて自分自身がトラブルやクレームに対応できるようになります。
また、部下との軋轢は、余裕の無さから引きおこるコミュニケーションミスに他なりません。
自分自身を身軽にすることで心の余裕が出来るので、時間が経過するごとに軋轢は薄まっていきます。
異動で部下が入れ替わることでも人間関係が変化していきますので、軋轢を解消するタイミングとして良いと思います。
相談相手とのつながりは必須!セーフティネットを確保しておこう
管理職は、上司との部下の板挟みとなり、経営者サイドの上司からは絶えずプレッシャーや重圧がかかり、部下は言うこと聞かないという苦境となります。
上記は一般的に言われることですが、私も当然同じような経験で非常に悩み、大きなストレスを受けていますので、ほとんどの管理職は同じ状況にあると思われます。
つまりは、管理職はニッチもサッチもいかない状況になるのです。
人間は逃げ場を失うと、平常心ではいられなくなります。
そこで大事なのは、相談相手です。
ただ、組織では偉くなればなるほど、気軽に話しができる人が少なくなり、相談する相手も少なくなります。
逆にライバルが増えたり、足を引っ張ろうとする人間が増えていくものです。
管理職の相談相手になる人が、家族や妻であれば心のセーフティネットになりますが、組織のことを話して理解し、共感し、励ましてくれることは実際には難しいのではないでしょうか。
そのような場合、あなたの仕事の内容や働きを身近に見ており、理解し、話を聞いてくれる人は、経営者や上司、先輩(ライバル視するような人は除外)に1人いると本当に救われます。
ポイントとしては、自分と同じ立場を通った人が良いでしょう。社外にも1人いると良いです。
それだけ管理職は孤独なのです。
人への配慮は良いが、人間関係の考えすぎはやめた方が良い
管理職になるとイチ担当者のプレーヤーではなくなり、仕事の中心が「人」にシフトしていきます。
ここで管理職がぶつかる壁が、人間関係の複雑さを考えすぎることです。
女性の多い職場では特にですが、表面上の仲良しと裏面ではかなりの割合で違います。
男性のように表立って衝突することは少ないものの、いざ表面上で対立がはじまるということは、よほどの状況になっているということです。
女性にとっては仕事そのものよりも、人間関係が成立しているかが重要なことになります。
とはいえ、管理職は複雑な人間関係をあれこれ考えすぎると精神的に消耗してしまうので、どうどう巡りの思考を止めるラインを決めると良いでしょう。
また、管理職が女性が仕事をしやすい環境やレールを整えると、男性よりもキッチリと計画通りに仕事をこなし、成果を出すという長所があります。
女性のマネジメントのポイントは、
☑ 心の余裕と話しやすいフランクさと、仕事への厳しさを併せ持つ
☑ 女性同士の人間関係には深入りしない(一歩引く感覚)
☑ 体臭、口臭、身だしなみ、服装は、清潔感を中心に女性以上に気を付ける
☑ 失敗してもすぐに怒らず、気付きを促す
☑ 長所やこだわりは、ほめて欲しいところと心得る
☑ ハード的に職場環境が悪化(エアコン、PC、デスク、チェアなど)しているところは、早期に解決するように努力
以上が中心となります。
結局のところ、気持ちよく仕事できるように環境を整えることで、イライラもしないし、ケンカもおきにくく、結果、成果を出せるということになるのです。
女性中心に書きましたが、環境を整えるメリットは男性でも同じです。
人当たりが良い人は、社内外に振り回される。でもそれがいつか強みになる
人当たりが良い人、優しい人、責任感が強い人、真面目な人、仕事を背負ってしまう人は、何かと振り回され(利用されがち)な人です。
管理職も同様に、人当たりが良い人ほど社内外に振り回されるものです。
ただ、それは管理職としてまだ駆け出しの状態だからこそです。
管理の仕事に慣れ、自信を持ち、自分で仕事をコントロールできるようになると、状況は一変します。
ここまでくると、弱みに付け込まれる「マイナス要因」から、人の心の弱い部分が分かる「本当の意味で強い人」になります。
ここまでくるのは大変ですが、実力が備わることで、弱みが強みになることを覚えておきましょう。
初めにも言っていますが、大事なことは「一定の努力を継続すること」です。
やがて管理職の仕事が一人前にできるようになったとき、目の前の風景はきっと変わることでしょう。
少しでも疲れを感じたら、無理にでも休むクセをつけよう
プレッシャーや不安を感じ自分が押しつぶされそうな感覚は、自分自身のメンタルが弱くなっているときに強く感じます。
では、メンタルが弱まっている状態はどこからくるかと言うと、長時間労働の働きすぎや、ストレスの抱えすぎによる疲労です。
体調が悪くなれば、精神状態も悪化するものです。
管理職になったばかり(昇進したばかり)の頃は、興奮状態や万能感から疲れを感じづらくなり、がんばりすぎてしまいがちです。
私の経験でも、無理を続けていると心が摩耗して、擦り切れてくる感覚がありました。
少しでも「疲れたな・・」と思ったら、無理してでも体を休めることです。
心身を休ませ、リフレッシュしてこそ不安なく仕事ができるのです。
大事なことは原因を探し、探り取り除いてあげることです。
休日1日でスッキリとストレス解消できることを見つけておこう
私は管理職になってから、3年間はほとんど休まずに仕事に打ち込んできました。
朝7時に出勤し、21時、22時まで働き、ゆっくりと休めるのは2週間に1日くらいでした。
もちろん休日は寝てばかり。というのも、じっと横になって寝ないと疲れが取れないのです。
私自身は多くの趣味とやりたいことがあったのですが、なかなか自分をリフレッシュさせることができず、ストレスが蓄積されていきました。
私のように、多くの管理職は長時間労働を余儀なくされています。
このような状態が続けば、精神が乱れ、不安感やプレッシャーを覚えます。
1日でも自分をリフレッシュできるようにするには、
☑ オン、オフの切り替えをハッキリする(むしろ、管理職になると徐々に上手くなります)
☑ ランニングや運動など、スカッとできる趣味を見つけておく
☑ 動画やスマホはほどほどにする
私の場合は、ブログ、DIY(バッグ修理、車修理)、メルカリ、断捨離、掃除などを趣味にしていますが、本当になんでも良いと思います。
管理職は、仕事一筋の方が多いと思います。
1つでも仕事以外の逃げ場や居場所を見つけて、自分を解放させてあげましょう。
仕事を分散させれば、精神的負担も分散できる
プレッシャーや不安感を感じる原因が、「自分で仕事を大量に持ちすぎていないか」も考えてみましょう。
管理職になりたての頃は仕事に夢中になるあまり、大量の仕事を持ってしまいがちです。
仕事が一時的に増えても、人員が増加する見込みがあれば問題ありませんが、人員増の見込みもなくひたすら仕事を抱え込んでしまうと、いつか破綻してしまいます。
あまりも多い仕事は、その量と比例して精神的な負担となります。
仕事は部下に分散させることで、負担も軽減されるのものです。
ここで、結局自分がやった方が早いとか、結局は自分の判断が必要となるので「精神的な負担減にはならないのでは?」と思いがちですが、やってみると意外にそうでもありません。
仕事を分散させ、ある程度部下に仕事を任せて、判断や報告のみで進捗を把握していく方が自分の仕事に集中できますし、負担も軽減されます。
ぜひ、人に任せることで、不安やプレッシャー軽減できることも覚えておきましょう。
プレーヤーの仕事をできるだけ手放して、頭の中に余裕を持てば、考える力がマネジメントの成功につながる
管理職はプレーヤーの仕事をできる限り手放し、頭の余裕を持つべきです。
そうしないと、動くべき時に動けない状態になり、本来やるべき役割を果たすことができません。
頭の余裕を持つことで、脳に考える余裕が生まれ、考える力が発揮できます。
結果、課題や問題を解決できるようになります。
私は頭の余裕を作ることで、必ずマネジメントの成功につながると思っています。
プレッシャーや不安感は、頭の余裕がないことからくることもあるのです。
責任を1人で背負いこまなくても、誰かが背負ってくれるのが組織の良さである
プレッシャーや不安感は、責任を1人で背負ってしまうことで生まれます。
責任感がある管理職や、管理職になったばかりの頃は、つい仕事と責任を背負ってしまいがちです。
ただ、それ自体は全く悪いことではありません。
責任感があることは、管理職として当然のことだからです。
1人で背負ってしまいがちな人にオススメしたいことは、全てを自分の責任にするではなく、「心のどこかで、自分以外の誰かも背負ってくれるもの」と考えることです。
そうすると、全てを自分のせいにしたり、自分に対する厳しさを少しでも和らげることができます。
もう1つは、管理職は個人事業でも社長や代表者でもなく、組織の1人であり、役割の一部にすぎません。
組織はお互いにカバーしながら、事業を進められる利点を持っています。
この考え方でプレッシャーや不安感を解消していきましょう。
優秀でデキる部下はチームに必要だけど、とりあえず「はい」と言える部下はもっと必要である
管理職のプレッシャーや不安を解消するには、人材が必要です。
私の経験では、優秀な部下はチームに必要ですが、もっと必要な部下は「分かりました!」「はい!」と言える人間です。
若い人材は仕事の能力が不足する分、とりあえずポジティブな反応を示します。(本当にやるかどうかは別として)
ところが、年齢を重ねた部下や管理職よりも年齢の上の部下は、「はい」と返事ができなくなります。
管理職は、「これやっておいてもらえますか?」→「はあ・・わかりました・・。」よりも「これやっておいてね」→「はい!」の方がはるかに楽です。
1人でもそのような部下が多いほど、仕事の不安は解消されます。
プレッシャーや不安感を抑えるためには、とりあえず「はい」と言える人材が必要になってきます。
以上、「管理職のプレッシャーや不安を解消する11の方法」でした。
ではまた^^
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部下や上司との人間関係、問題やトラブル、課題、新規事業、人材不足による長時間労働など、多岐にわたる問題にお役立ていただければ幸いです。
(※この記事も掲載しております。)
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