管理職になると、ストレスや長時間労働、数字のプレッシャーや部下との関係、出世レースで嫌になって、仕事を全部投げ出してしまいたい瞬間があります。
その割に給料も決して多くはなく、「つらいだけの管理職」の日々に押しつぶされてしまいそうな方も多いと思います。
私も同じように、管理職になってから仕事をがんばればがんばるほど、大量の仕事に埋もれ、ストレスを抱えてきました。
多大なストレスは心をむしばみ、言葉や態度も悪くなり、職場の人間関係も悪化していきます。
今回は管理職がつくづくもう嫌になってしまったあなたに、心に癒しを与え、活力が取り戻せるようなお話をまとめていきたいと思います。
では、いってみましょう。
目次
休日はしっかり休もう
管理職になっても、休日にしっかり休まないと疲れは抜けません。
管理職の多くは、頭脳労働です。
頭脳労働は、肉体労働の3~5倍も疲労を感じると言われていますので、休日も働いていると確実に精神と肉体をむしばんでいきます。
私の経験でも休日に働き、また平日も続けて働いたことが何度もありますが、心が疲弊してしまい、何もかも嫌になってしまうことが何度もありました。
休日はしっかりと休み、心と体をリフレッシュすることで嫌になってしまう気持ちをおさえることができます。
むしろそうしないと、仕事が嫌になる気持ちがムクムクと膨れ上がり、抑えることができなくなります。
私がいつも口に出すのは、「結局、管理職といっても人間である」ことです。
しっかりとオン・オフの切り替えがあってこそです。
働きすぎたな・・と思ったら、しっかりと休みましょう。
残業はもうやめよう
管理職は、残業代がつかない方が多いと思います。
とはいえ、目の前に仕事が大量にあると日中に仕事をさばけず、どうしても残業でこなすしか方法はありません。
そうなると、永遠に固定給のまま働き続けることとなります。
私も管理職になってからの数年間、定時で帰ったことは数えるくらいしかありません。
残業が毎日の10時間、12時間、14時間となり、月に換算すれば、40時間、80時間、120時間と増えるほど体をむしばんでいきました。
例えば、
☑ 原因不明のアレルギー症状
☑ とまらない咳、くしゃみ
☑ 突然の高熱やひどい頭痛
☑ 肩こり、腰痛
☑ 精神不安定、うつ状態、自律神経の異常
☑ 胸の動悸、不整脈
☑ 睡眠障害(眠れない、中途覚醒)
などなど、数えたらキリがありません。
よくよく考えてみると、そこまで自分の心身を削ってまで管理職にメリットがあるんだろうか・・とも考えてしまいます。
以上のように、長時間の残業により管理職が嫌になってしまう原因になります。
口で言うのはカンタンで、実行するのはかなり難しいことですが、どうやったら残業を減らせるのかを考えながら仕事をしていきましょう。
以下の記事も参考になると思います。
自分を追い込み過ぎていないか振り返ってみよう
仕事に対し、真面目で熱心な管理職に多い傾向にありますが、角に自分を追い込み過ぎていないか振り返ってみましょう。
例えば、
☑ 自分に全て責任があると置き換える
☑ 何かあったら、自分が悪いと考える
☑ 自分がやらなければならないと、責任感を感じる
☑ ○○しなければならない
以上のように、自分で責任もリスクも背負い込んでしまうと、やがて過大なストレスに押しつぶされ、大病につながります。
責任感があることは管理職にとって大事なことですが、自分の考えが偏っている瞬間もあります。
そんなときは、途中で「しまった!やりすぎた!」と、自分で自分にセーブをかけると良いでしょう。
定期的に振り返りをすることで、管理職が嫌になってしまい、突然辞めてしまうことも無くなります。
管理職になって得たものを振り返ってみよう
管理職になって得たものは、何でしょうか。
地位、給料、デスク・チェア、権限、裁量、責任、部下など様々なものがあります。
もちろん失ったこともあるかもしれません。
管理職が嫌になってしまった時は、どうしてもネガティブな部分に目がいきがちですが、自分にとってプラスになったことを想像してみてください。
自分にとってのプラスが、嫌になってしまったことを帳消しできるようなら成功です。
ぜひ、得たものを意識してみてください。
部下の働きに感謝しよう
管理職になって意外に忘れがちなことは、自分が一番がんばっているという気持ちの延長線上で、部下を忘れてしまうことです。
具体的には「部下の働きぶり」です。
部下がやっている仕事は、資料整理、案件整理、根回し、社内調整、営業、伝票記入、入力作業など細かい仕事をやっていますよね。
だからこそ、あなたは管理職の仕事に集中し、仕事ができるのです。
部下がいなければいつまでも管理職の仕事ができず、雑務に追われることになります。
つまり、部下の仕事の上に成り立っているのです。
今一度ぜひ部下の働きに感謝しましょう。
そうすることで、管理職が嫌になってしまった自分に、ちょっとした気付きを与えることができるでしょう。
仕事を抱えすぎていないか振り返ろう
仕事を抱え込み過ぎてしまい、管理職が嫌になることもあります。
私の経験では、異動した時に職場の仕事がメチャクチャに割り振られていて、担当がはっきりしない仕事は管理職が全てやるようになっていました。
メンバーはモチベーションが低下しており、お互い仲が悪く、ギスギスした雰囲気です。
そんな中で問題が山積みとなっていて、緊急のトラブルが発生し、至急解決しなければならなかったことも、毎日、毎週のようにありました。
とにかく目の前の仕事を必死にこなしました。
気がつけば、沢山の仕事を抱え込み、バーンアウト(燃えつき症候群)寸前になりました。
それでも仕事をこなすために、日夜を問わず休日返上で働き続けました。
私の場合は、仕事を抱え込みたくてやったわけではありませんが、自分しかできない、やらざるを得ない状況の中で自然にやっていたことです。
もちろん、このような中で上司から叱責を受けたら、本当に嫌になります。
ただ、仕事が嫌になる前に、ふと振り返る瞬間があるはずです。
ふと立ち止まった瞬間に、ぜひ仕事を抱え込み過ぎていないか考えてみましょう。
意外にも「自分だけが忙しかった」という、悲しい事実もあるかもしれません。
趣味で息を抜こう
管理職が嫌になる瞬間は、息を抜くことなく仕事だけやっていて、自分を見失うことも原因の1つです。
ちなみに私はそれなりに趣味があります。
例えば、
・ブログ
・メルカリ
・DIY
・友人とお酒を飲んで楽しく会話する
・断捨離、掃除、車磨き、美容、ジム、ダイエット、筋トレ・・
などなど、やりたいことが沢山あります。
でも管理職をやっていると、自分のプライベートを全て仕事に捧げなければならない辛さがあります。
もし趣味もなく、仕事に人生の全てを捧げていたらどうでしょう。
仕事がいつも順風満帆なら良いでしょうが、そうでない人の方が多いはずです。
仕事につまづいても、自分なりのセーフティネットを確保しておきましょう。
趣味の良いところは、
☑ 仕事がダメでも逃げ場となること
☑ 自己肯定感を維持し、高められること(例えば、職場でボロクソな扱いを受けても、自分は講師やブロガーという別の面で活躍しているんだ!ということで、自分を維持するなど)
☑ 夢中になって、仕事を一瞬でも忘れられること
以上のようなメリットがあります。
真面目な管理職ほど陥りがちですので、ぜひ趣味で息を抜くことから始めましょう。
笑ってみよう。笑いはストレスの薬である
管理職が嫌になる瞬間は、立場上人を寄せ付けない雰囲気があり、孤独を感じるからです。
人を寄せ付けない雰囲気があると、楽しい会話から遠ざかり、いつも孤独でいなければなりません。
私の場合は無理にでも笑います。笑うことでストレスを解消できるからです。
ぜひ、職場で冗談の1つでも言って笑ってみることから始めてみましょう。
ウォーキングから始めてみよう
管理職は運動不足になりがちです。
運動不足は自分で意識しなくても、モヤモヤした悩みを抱えてしまうことにつながります。
私はジムに行きますが、終わった後は心身ともにスッキリします。理屈では言い表すことはできません。
いきなりジムに行くことは、心理的にハードルが高いと思いますので、まずはウォーキングから始めてみることをオススメします。
何とも言えないスッキリ感を感じ、管理職があれだけ嫌になった気持ちが和らぐはずです。
以上、「管理職が嫌になってしまった時にやっておきたい9のこと」でした。
ぜひ、あなたにとって嫌な毎日が好転することを願っています。
ではまた^^
課長・管理職の役割や仕事術をまとめたページを作りました!
部下や上司との人間関係、問題やトラブル、課題、新規事業、人材不足による長時間労働など、多岐にわたる問題にお役立ていただければ幸いです。
(※この記事も掲載しております。)
▼仕事が嫌になってしまったときの対処法がまとまっています。
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