会社員の傍ら、ライター活動をしているひじき(@hijiki306)です。
女性の視点で、仕事に役立つ記事を書いています。
- 「頑張ってキャリアを積んできたけど、女性管理職はしんどい」
- 「上司と部下の板挟みで、人間関係が面倒」
- 「昇格して給料アップはいいけど、責任や就業時間が長くなりストレスが増えた」
- 「仕事と家庭の両立が難しいけど、他の管理職はどう対処しているの?」
そんな風にお悩みの人はいませんか?
管理職へ昇格すると自分の仕事の他に、部下の育成や目標設定の進捗管理、PDCAサイクルを回すなど業務は多岐に渡り、苦悩が多くなります。
実際に、仕事や家事、介護など夫婦共働きで仕事をこなす女性管理職は、多くのストレスを抱えています。
そこで今回は、そのように悩む女性管理職がなぜストレスが溜まるのか、会社でのストレスをどう発散したらよいかを詳しく解説していきます。
☑ 女性管理職がどんなストレスを抱えているか分かる
☑ 男性とは違った、女性特有の悩みがどんなものか分かる
☑ 女性管理職がストレスを抱えたとき、どう対処したらよいか具体的に分かる
では、さっそく解説していきましょう!
目次
女性管理職のストレスは男性管理職の2倍
女性管理職は、「大変そう」、「プライベートを犠牲にしてそう」、「ストレスが多そう」などのイメージが多いです。
では実際、女性管理職のストレスの高さはどの程度なのでしょうか。
ピースマインド・イーブ株式会社が行った調査によると、女性管理職のストレス度は男性管理職より高いことが分かりました。
その中でも、キャリア形成・人事評価等の組織に対する不満を抱えている人は、不満を抱えていない人と比べ、約2倍の数値となっています。
【引用元:ストレスチェックナビ女性管理職のストレスは高い?キャリア女性にとってのストレスとは|ストレスチェックナビ (stress-navi.jp) 】
いまだ世間では「管理職は男性」の固定概念があるので、女性管理職は男性管理職よりもビジネスで対応しにくいケースがあります。
キャリア形成の他に、結婚や育児を考えたとき、仕事と家庭のどちらかを優先するか選択することも、女性ならではの悩みです。
次の項目では、女性管理職が具体的にどのようなストレスを抱えているのか解説していきます。
女性管理職が会社でストレスを抱える原因とは
女性管理職が増える背景は、男女平等に社会に関わる機会をつくり、労働人口を増やす目的があるからです。
政府は2020年代で可能な限り、女性管理職の割合を30%にするという目標を掲げています。
実際に現場で活躍する女性管理職は、どのようなストレスを抱えているのでしょうか。
こちらの項目では、女性管理職が会社でストレスを抱える原因を6つ解説していきます。
原因① 女性ならではの上下関係
管理職になると上司と部下の板挟みで悩みますが、女性管理職は女性ならではの悩みがあります。
具体的に、以下のような悩みが挙げられます。
- 上司が男性の場合、気軽に相談しづらい
- 意見をうまく主張できない
- 男女による戸惑い
女性はマルチタスクに物事を進められますが、男性は一つのことに集中する能力が長けています。
「なぜ一つのことしかできないの?」と疑問に感じ、感情的になってトゲがある言い方をした経験はありませんか?
それは男性脳と女性脳の違いで、男性は論理を重視する一方で、女性は感性を大事にするから言われています。
しかし性別の違いで決めつけてしまうと、仕事はスムーズに進みません。
あくまでも一人の人間として接し、「この人はこういう人だ」と容認すると、円滑な上下関係を築いていけるでしょう。
原因② 家庭と仕事の両立
多くの女性管理職が直面するのは、仕事と家庭の両立です。
小さい子どもがいる、受験を控えている中高生がいる、介護を必要としている家族がいる…。
家庭環境は人それぞれで、抱えている問題も人により異なります。
実際に、女性管理職に関してのアンケート調査では以下のような結果が出ています。
ビーズスタイルグループが調査したアンケートによると、「家庭の制約がなく、100%仕事のために時間が使えるなら管理職を希望する」と答えた人が全体の64.4%を占めた。
【引用元:女性管理職調査、64.4%が「家庭の制約がなければ管理職を希望する」【訂正あり】:キャリアニュース – MONOist (itmedia.co.jp)】
女性が社会で輝くには、家族のサポートが必須です。
子どもを持つ女性がキャリアを積みたいなら「家事も仕事も、全部やらないといけない」、「私がやらなきゃダメ」というマインドは捨ててOK。
ママが無理して倒れてしまうと本末転倒です。
小さい子どもがいるなら、時にはシッターをお願いするのもいいでしょう。今は、スマホで簡単にシッターや家事代行サービスを依頼できる時代です。
行政や民間のファミリーサポートを受けながら、ワークライフバランスを考えて働きましょう。
原因③ リーダーシップが発揮できない
日本人特有で「リーダーは男性がなるべきもの」という固定概念があります。
この記事を読んでいるあなたも、「女性はリーダーシップを取るのは苦手だ」と思っていませんか?
しかし、女性がリーダーシップを取るのが苦手というのは間違っています。
実は現在の外資系企業は女性登用に積極的で、女性管理職の割合は増加傾向です。
そこで外資系企業と日系企業の女性管理職の割合を比べてみました。
・外資系企業:10〜29%
・日系企業:9.8%
外資系企業を筆頭に、社会で活躍する女性は増えているのです。
では、なぜ女性のリーダーが求められているのでしょうか。
その理由は以下の通りです。
- マルチタスクで物事を考えられる
- コミュニケーション能力が長けている
- 気づかいや声掛けで、風通しの良い職場環境が生まれる
- 教えられたことを理解する能力、同時並行で仕事を進められる能力が男性より長けている
「男性がリーダーシップをとるべきだ」という固定概念の背景には、日系企業で女性管理職のロールモデルが少ないところも原因です。
会社内でやってみたい事業がある・挑戦したい案件があるなら、躊躇せず積極的に行動してください。
女性社員が憧れるロールモデルを、あなたが作りましょう。
管理職としてのリーダーシップを身につける方法は、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ、ご覧ください。
原因④ 自身の体調問題
管理職を任せられる40代になると、女性ならではの体調の変化がでてきます。
特に更年期は、動機がして体が火照り精神が不安定になったり、今までにないような不調が出てストレスを感じることがあります。
体調不良で周りに心配されても「更年期です」とハッキリ言えないだけでなく、症状は人それぞれのため同じ女性でも分かり合えないケースがあります。
ホルモンケア推進プロジェクトが調査したアンケートでは、更年期の症状で3人に2人以上が昇進の辞退を検討したことがあるといわれています。
【引用元】: 更年期ラボ更年期を迎える女性が感じていること|更年期障害・更年期の悩みのことなら更年期ラボ (ko-nenkilab.jp)
女性の健康問題で起こりうる問題に寛容でない会社では、ストレス度は高まるといえます。
原因⑤ 人事評価に対する不満
女性管理職がストレスや不満を抱える要因は、女性が活躍できる人事評価が整っていないことが挙げられます。
厚生労働省が発表した「令和3年度雇用均等基本調査」では、女性管理職の割合は、部長相当職で7.8%、課長相当職で10.7%と、まだまだ割合は低いです。
【引用元:厚生労働省「令和3年度雇用均等基本調査」結果を公表します01 リリース(R3年度雇用均等基本調査) (mhlw.go.jp)】
管理職の割合は男性が90%以上を占めているので、評価制度は女性にとって不利な場面が多いようです。
例えば、以下のような例が挙げられます。
- 平均勤続年数が短い
- 育休を取得したので昇格が遅れた
- 転勤を拒否すると給料が上がらない
- 結婚、出産適齢期の女性を管理職にしない
男女平等といわれる昨今でも、人事評価が完全に平等でないことが、ストレスを生む要因となっています。
原因⑥ 他の社員との人間関係
女性管理職が他の社員との人間関係に悩むのは、以下のようなケースです。
- 自分より年上の部下がいる
- 指示を聞いてくれない部下がいる
- 仕事に対する温度差がある
- 部下とうまくコミュニケーションが取れない
管理職になると自分の業務をこなしながら、部下のマネジメントもしないといけません。
自分より年上の部下を持つと、指示が出しづらかったりハッキリ言えなかったりする場合が出てきます。
部下や他の社員との人間関係で悩むときは、以下を参考にしてください。
☑ 人として尊敬しつつ、管理職として淡々と接する
☑ アドバイスをするときは上からの目線でいうのではなく、相手の立場を尊重して伝える
「自分だったら言われてどう思うか」を常に考えながら接すると、良好な人間関係が作れます。
以下の記事では、管理職としてのコミュニケーション能力を身につける方法を詳しく解説しています。ぜひ、ご覧ください。
女性管理職がストレスを溜めてしまったときの解消法
これまで、女性管理職が会社でストレスを抱える原因についてお伝えしてきました。
「ここまでキャリアを積んで頑張ってきたし、管理職としてまだまだ頑張りたい!」
「上司と部下の板挟みが辛くてストレス…。何か良いストレス解消法はないかな」
そんなお悩みの人に、この項目では女性管理職のストレス解消法を具体的に解説していきます。
① 同じ立場の女性管理職仲間に相談する
自分と同じ立場、似たようなキャリアを積んでいる人に相談する方法です。
同じ会社内の女性管理職でもよいし、友人・知人のバリキャリ女性に話を聞いてもらうのもよいでしょう。
同じ境遇にいる人同士、共感する部分や的確なアドバイスが貰える可能性は高いです。
新入社員で入社したころ、同期の仲間とのランチ・飲み会で仕事の悩みを打ち明け、「また来週から頑張ろう!」と思った経験はないでしょうか。
誰か一人でも気軽に相談できる仲間を作っておくことで頑張る活力になり、あなたが困ったとき、悩んだときに助けてくれます。
横のつながりを持っておくと、別の部署や違う会社へのヘッドハンティングされる可能性も広がります。
② ヨガに通い自分と向き合う時間を作る
ヨガは何歳からでも挑戦できて、自分と向き合うことに集中できるのでおすすめです。
特に家庭を持っている女性管理職の人は、自分時間が無く仕事と家事に追われることが多いです。
日常生活でこのような経験、よくありませんか?
- テレビを見ながらスマホを触る
- 食事をしながらテレビを見る
- 寝る前に、仕事のことや明日の朝やる家事のことを考える
何か動作をしている時に他のことを考えると、脳のメモリが消費し無意識のうちに疲れ、生産性が下がってしまいます。
ヨガをしている時間は、ヨガ以外のことを考えない「マインドフルネス」の状態。
今していることに最大限に集中でき、夢中になれるので充実感が得られます。
ヨガはゆっくり動きながら呼吸に意識を向けるので、過度の緊張をほぐし、自律神経の働きを調整する効果もあります。
なかなか自分の時間が無くて、これといった趣味も無いな…という人はヨガを初めてみてはどうでしょうか。
③ 休暇を取って旅行へ行く
日々仕事に追われている女性管理職の人は、一人でふらっと旅行へ行くことをおすすめします。
家庭がある人で長期旅行がNGなら、一泊二日だけでも行ってみてはいかがでしょうか。
一人旅には、以下のようなメリットがあります。
- 無理に誰かと話さなくていい
- 自分のペースだけで動ける
- 家事を考えなくていい
- 非日常を楽しめる
一人で温泉に入り、マッサージで癒され、リフレッシュできると、「仕事を頑張ろう!」と思えます。
特に管理職の場合は「この日は絶対に休む」と決めて休まないと、心も体もリセットできないので、前もって休みの予定を組むと良いでしょう。
繁忙期ではない時期や、部下が育ってきたタイミングで思い切って、休暇をとり旅行に出かけましょう。
④ 母親に電話する
仕事や家庭のことでいっぱいになりストレスを吐き出したいときは、母親に電話して話を聞いてもらうのもよいでしょう。
何か相談してアドバイスをもらおうと考えるのではなく、気を遣わない相手と他愛もない会話をすることで楽になり、自然と笑顔になれます。
親はあなたの気質や性格を一番理解してくれる存在です。
母親の声を聞くだけでも安心感が産まれ、心の安定にも繋がります。
⑤ クラウドソーシングの話し相手サービスを利用する
クラウドソーシングでは、愚痴を聞いてくれるサービスや、話し相手になってくれるサービスがあります。
女性はおしゃべりをすることで気持ちがスッキリして、ストレスを解消できます。
男性が1日に発する単語数は7,000語に比べ、女性は平均20,000語。
1日に6,000語以下しか話せないと、脳がストレスを感じやすくなるといわれています。
【引用元:くまっしぇ発育自ポータルサイトママにはおしゃべりが必要! | くまっしぇ発 育自ポータルサイト (kumasshe.com)】
「相談する」「カウンセリング」も「話すこと」に該当しますよね。
「ココナラ」では愚痴聞きサービス、悩み相談サービスが充実しています。
料金も100円/分~で、少しだけ誰かに話したいタイミングで利用が可能です。
▼話し相手・愚痴聞きサービス(1分 100円~)| ココナラ
友達に話したいけどみんな家庭があるし気軽に電話ができない、家族には相談しづらい…と悩むときはクラウドソーシングの話し相手サービスがおすすめです。
⑤ 興味があることのレッスンや講座を受講する
興味があり、挑戦したいことをテーマとしたスクールや講座に通って、会社と家庭以外の居場所を作りましょう。
趣味を見つけて没頭するのが1番!と言われると「趣味なんてないし、これといった特技もない」思う人は多いようですが、無理に探す必要はありません。
興味があることや少しだけ好きなことを見つけて、その分野に触れてみてください。
例えば、歌が好きであれば週一の歌のレッスンに通うことや、料理が得意なら単発の料理教室へ行ってみる、楽器が好きなら大人の音楽教室の体験へ行くなどが考えられます。
興味本位で始めてみたことがハマり、没頭するほど好きになる可能性があります。
毎日、会社と家の行き来だけでワクワクすることが無くなったと感じる人は、ぜひ試してみてください。
まとめ:女性管理職は自分時間を作って上手にストレス解消を
日々仕事に追われ、ストレスを溜めている女性管理職は、自分時間や癒しの時間を作ってストレスを解消していきましょう。
職場と自宅の行き来だけでは息が詰まってしまい、生活にメリハリが無くなることでネガティブ思考になってしまいます。
仕事を充実させるためにストレスの原因を追究し、今回の記事で紹介したストレス解消法を取り入れてみてはどうでしょうか。
これまでキャリアを積み上げた自分を褒めながら、自分なりのリフレッシュ法を見つけ仕事のモチベーションを維持していきましょう!
以上、「【女性管理職は必見】会社でのストレス解消法6選!明日から実践できる方法とは」でした。
ではまた^^
この記事を書いた人
沖縄生まれ沖縄育ち。会社員×webライター×二児ママ。本業では企業の経理・総務・食品加工の業務経験あり。在宅ワークに興味を持ち、第二子育休を機に副業でwebライターを開始。ワーママの視点から、働く女性のためになる情報を発信中。目標は副業が本業収入を上回ること!
課長・管理職の役割や仕事術をまとめたコンテンツ集を作りました!
▼さらに、女性管理職の働き方を学んでいきましょう!