イキルメディアを運営しているKETTY(ケティ)(運営者情報/@ikirumedia)です。
中間管理職の男性視点で、仕事に役立つ記事を書いています。
私は転職活動を始めてから10年が経過しました。非常に長い期間、転職活動をしています。
転職サイトは大小含めて16社以上登録し、エージェントや転職候補先との面談は50社を超えています。それでも転職が決まらず、もう10年が経ったんです。
30代を超えて、40代になりました。
ところが、ここ最近になって、沢山の案件をいただけるようになりました。
なぜ、私が転職活動を始めてようやく転職できたのか、そのポイントも含めて考えていきたいと思います。
目次
課長が転職するまでに、なぜ10年もかかったのか
転職に活かせるスキルや資格が無かった
転職するためには、転職に活かせるスキルや資格が無いと厳しいと思います。
係長、課長代理になっても、特に何か特別なスキルがあったわけではありません。
私は勉強に熱心なタイプでは無かったので、資格取得は苦手です。
スキルも、人に説明できるだけの棚卸ができていなかったことが原因と思っています。
総務・企画・経営企画の職種は、転職案件が少ない
私は、いわゆるジェネラリストです。
総務や企画、経営企画という職種が長かったこともあり、自分はこれしか出来ないと思っていました。
ところが、総務、企画、経営企画は、企業にとっては「バックオフィス部門」ですので、中規模以上の会社でないと、職種がそもそも存在しません。
バックオフィスとは、顧客と顔を合わせることのない職務を指す言葉であり、一日中、オフィス内で勤務している人々のほとんどがバックオフィスに従事しているといえます。簡単に挙げてみれば、経理、人事、法務などがあります。(出展:バックオフィス(管理部門)とは?役割や採用のポイントを解説。– MS Japan)
東京などの都市部であれば、沢山の企業がありますが、地方都市は企業の数が多くありません。転職が非常に苦戦する場所です。
そもそも限られた職種であることと、地方都市で企業が少なかったことが、なかなか転職が決まらなかった理由として考えられます。
地方はハローワーク頼みの企業が多かった
私が転職を考えるようになった頃、転職サイトが今ほど多くはありませんでした。
しかも、地方の企業は、人材を獲得するために転職エージェントに成功報酬を払うという発想が無かったようです。
なぜなら、人材を募集するために「ハローワークで求人を出せば勝手に人が集まる」ことが成り立っていたからです。
どれだけ転職サイトに登録していても、採用にコストをかけられない企業が多いと、転職は決まりません。
退職のタイミングを計れなかった
課長になると、会社への影響が大きくなりますので、退職の時期がポイントになります。
繁忙期を避けることや、年度末にするなどの配慮が必要になります。
また、昇進すればするほど、退職のタイミングが難くなってしまうために、半年前~1年前に決めて動かないと転職のタイミングを逃してしまいます。
「良い企業があれば転職する、無ければ続ける」という思いがどこかにあったため、転職がズルズルと長引いたと思っています。
今回は「この日に必ず転職する」と決めて動いたので、ようやく決まったと考えられます。
「覚悟」のような、自分の中で決めることも影響すると思っています。
ようやく人手不足が追い風となった
日本・東京商工会議所の「人手不足の状況および新卒採用・インターンシップの実施状況
に関する調査」 調査結果によると、2022年の7月~8月時点で人手不足と感じている企業は64.9%となっています。
グラフを見ると、コロナ感染拡大前の2018年頃と同じ状況であることが分かります。
ここにきてようやく、人手不足が転職の追い風になったことが分かります。
新型コロナウイルスが長期化することで経済状況が停滞し、企業サイドで採用活動を抑制したために、転職活動が長引いたことも要因として考えられます。
課長が転職を実現するまでにやったこと
自分の「強み」を認識して、徹底して磨き上げた
私は長い期間、転職活動を行いながら、自分の強みを知る作業を行ってきました。
自分自身の「強み」を認識するためには、
- 長い間携わってきた「担当業務」や「職種」
- 自分が得意とすること
- ずっとやっていても、苦痛ではないこと
以上を意識しながら、文字として書き出してみました。
その作業を行うことで、自分自身は「総務」、「企画」、「経営企画」だと知ることができました。
また、自分自身の弱い部分はあまり気にせず、強みにだけ集中して仕事を行いました。磨きをかけることで、さらに強みが増していきます。
実績にこだわった
自分が主導して行った仕事で、どれだけコスト削減効果があったか、何期連続増収を図ったかなど、実績を出したらすぐにメモしていきました。
仕事の実績には、こだわっていたと思います。
マネジメントスキルをブログと職場で反復練習した
40代課長の転職を考えたとき、企業の採用ニーズがどこにあるかというと、
☑ 組織内に若すぎず、高齢過ぎない、体力と経験のバランスが良い40代の課長を採用したい
☑ マネジメント経験が豊富な課長を採用したい
☑ 人材育成ができる課長を採用したい
☑ 事業計画が策定でき、メンバーをマネジメントしながら行動も起こせる課長を採用したい
以上と言えます。
だからこそ、20~30代には無い、40代の課長の経験・知識・マネジメント経験に対するニーズが生まれたと言えます。
私はマネジメントスキルをどこで練習したかというと、職場で実践し、ブログで振り返るという繰り返しの中で学んでいきました。
知識は書籍で取り込み、職場で実践、ブログで振り返ることでPDCAを繰り返し、徐々にスキルが上がっていったんだと思います。
職務経歴書をバージョンアップさせ続けた
職務経歴書は、定期的にバージョンアップさせました。
仕事の実績を中心にボリュームを出します。
また、40代課長の場合、マネジメント経験が重要になってきますので、実際に何人をマネジメントしてきたのかを記載します。
その他には、
☑ 新規事業を行った結果、どれだけの売上や収益に貢献したか
☑ チームとして、〇期連続増収、売上実績〇〇円を達成
☑ 経費削減により、どれだけの効果があったか
☑ どんな業務効率化に取り組んだか
上記のような何かポジティブなことがあれば、職務経歴書に記載していきます。
記載した内容は、見返して添削も大事になってきますが、まずは実績を積み重ねて書いていくことが大事です。
諦めずに面談を続けた
初めの部分で少し触れていますが、私は転職エージェントや企業との面談を30社以上行っています。(もっと多いと思います。)
仕事も繰り返しで覚えるように、転職の面談も数をこなすことで、徐々に上手になっていきます。
大事なことは、「一度面談しただけでは、40代課長の転職は絶対に決まらない」ものと覚えておくことです。
なぜなら企業サイドでも、組織の中枢をコストをかけて採用するために、慎重になっているからです。
企業サイドでは、
- 組織の中枢の管理職であり、優秀な人材を獲得したい
- 採用コストと維持コストがかかるので、出来る限り優秀な人材を獲得したい
- 問題のある人を組織内に入れたくない
一方で、求職者サイドでは、
- 年収をアップさせたい
- 明らかに今の会社よりも職場環境が悪い所は転職したくない
- 会社の雰囲気が悪いところは避けたい
- 休みが無く、馬車馬の用に働かせられることは避けたい
以上のように、お互いの希望が完全にマッチすることは難しいのです。
ですので、一度では決まりません。色々と企業を訪問し面談を受けることが大事です。
転職サイトに登録し、タイミングを待つ
私は転職はタイミングだと思っています。
企業のニーズと求職者の経験がマッチした時に、初めて声がかかります。
40代の課長のニーズは、「マネジメント経験」、「職務経験の専門性」、「管理職に適した年齢」です。
具体的な方法を整理すると、
- できるだけ複数の転職サイトに登録し、企業の目に留まるための「入り口を増やす」
- 今の仕事を出来る限り頑張り、実績を積み重ねる
- 職務経歴書は最低でも半年に一度見直し修正をし、転職サイトに再アップロード
- 企業から声がかかったら、転職エージェントに職務経歴書や履歴書の添削をお願いする
- 面談を繰り返して練習する(面談の練習と、沢山の企業を知る練習だと思いましょう。)
また、最後に大事なことをお話しすると、「40代課長の転職は1回では絶対決まらない」、「時間がかかる」と覚えておくと良いと思います。
次の記事では、40代管理職の転職のコツを詳しく解説していますので、転職に悩んでいる方はお勧めします。
ぜひ、40代課長の転職にお役立てできたら嬉しく思います。
以上、「【40代課長】転職活動10年でなぜ転職できたのか考察するよ」でした。
ではまた^^
この記事を書いた人
「生き方」×「働き方」を学び未来を切り開くwebメディア「イキルメディア」の運営者。金融機関や企業の経営企画マネージャーを経て、起業。webメディア運営や出版などを通じてキャリアアドバイスをするなど、事業に邁進しています。
課長・管理職の役割や仕事術をまとめたコンテンツ集を作りました!
▼課長の転職ノウハウを学んでいきましょう!