私が「燃え尽き症候群」(バーンアウト症候群とも言います)を自覚したのは、2015年(平成27年)5月22日です。
症状は、気分がふさぎ、抜け殻のような状態や落ち込みがひどくなりました。
燃え尽き症候群の初期症状は、前々回の記事でまとめています。
前々回の記事 突然何もやる気がおきない・・バーンアウト症候群の初期症状まとめ
前回の記事では、家族への影響や逃避まとめています。
前回の記事 燃え尽き症候群はこうやって回復した!家族への影響、逃避行動まとめ
私が最終的に医師の診断を受けたのは、燃え尽き症候群を自覚してから1ヶ月月経過してからです。
私は燃え尽き症候群を発症し、回復してからすでに数年経過しました。
今はまったく別人のように明るく元気に過ごしています。
この記事は、私が燃え尽き症候群になってから、具体的にどのように克服・回復できたかを克明に書き記したものです。
燃え尽き症候群は、そのままにしておくと「うつ病」に発展する病気です。
この記事であなたが抱える燃え尽き症候群の状態を、少しでも解決に導くことができれば嬉しく思います。
(※本記事では、私の経験や体験をもとに書き記していくもので、医学的な見解ではありません。「そもそも、あなたは誰?」と思った方は、私のプロフィールを運営者情報でまとめています。)
それでは、まとめていきましょう。
燃え尽き症候群を回復・克服するための9つの行動と考え方
私が燃え尽き症候群を発症した時に、実際に行った行動や考え方を7つのポイントでまとめていきます。
【1】完全に回復するまでは最低でも4ヶ月はかかった!すぐに医者に行こう!
私は燃え尽き症候群から、完全に回復するまでに実質4ヶ月がかかっています。
4月に徐々にやる気がなえ始め、ネガティブ思考(あれば自分のせいだ、自分が悪いからだ、自分はダメな人間だ・・など。)が頭の中を書け巡りました。
やがて、5月の連休前には「軽度うつ」かもしれないと思うようになりました。
そして、5月の連休が終わったと同時に「燃え尽き症候群」を自覚しました。
この時点では、医者に行っていません。
その頃の私は、
・会社に行きたくない・・
・自分はもうダメだ・・・
・転職したい・・・
・やる気がない・・・
・自分はなんてダメな人なんだ・・・
という、「思考の負のスパイラル」におちいっていることに気づきました。
以前も働きすぎて「うつ病」(軽度)になったことがあるので、すぐに同じような状況だと気づきました。
色々な対策を行って、燃え尽き症候群の症状や気分の落ち込みがなくなったのは9月に入ってからです。
回復まで4ヶ月かかっています。つまり、自覚症状から医者に行くまでの時間がかかりすぎたのが回復まで遅くさせたのです。
以下の記事は、完全に自分が元気になった喜びをかみしめながら書いた記事です。
参考 時間が経過するのが楽しみに思えるのは、大人になって初めてだと思う
以上のことから、精神的な症状は目に見えないだけでなく、自覚するまでに時間がかかります。
家族などに心配されて、初めて気付く場合もあるでしょう。
前回、前々回書いた記事のような症状があれば、メンタルクリニックなどの医者にすぐに行くとをオススメします。
ただし、医者の腕の良し悪しもあるので、情報を聞いてから行きましょう。
【2】気持ちを書き出すために「日記」や「ブログ」を書いてみよう
私のように燃え浮き症候群になりやすい人は、息の抜き方が分からず、毎日全力で仕事をし、ストレスを抱え込んでしまう人が多いように思います。
私が実際にした対処法は、ブログを書き、毎日気持ちの整理をすることでした。
このイキルメディアがそうです。
ブログを始めたばかりの頃は、愚痴のオンパレードでした。
でも、精神的に助けられました。
具体的なやり方としては、今自分は何を思っているのかを文字化し、文章としてまとめていくことです。
他サイトさんを紹介させていただきますと、
記述治療の研究によると、文章を書くことは人間にとって色んなメリットがあるとか。
嫌な体験やモヤモヤした感情を文章として書き著すことで客観的に自分を眺めることができ、嫌な感情が整理される。そうするとストレスから解放されるということだ。
公開したくないなら、日記でも良いです。
私は人に何かを伝えたい気持ちが大きく、以前からブログを書いていたので、ブログにしています。
大事なことは、自分の思いをひたすら書くことです。
最初のうちは、本当の気持ちを隠すような文章が出てくるでしょう。
繰り返し書いているうちに、本当の自分の気持ちが現れて、余計な文章がそぎ落とされてスリムになっていきます。
そして、自分の本質や本当の気持ちに気付くのです。書かないと気づかないです。
ブログを書いているうちに、燃え尽き症候群の原因がはっきりと分かり、その問題を取り除くことができれば回復します。
燃え尽き症候群が、きれいサッパリ回復したつもりになって、書いてみるのも良い方法です。
「もう元気になった!」「自分は大丈夫!」など。
いつの間にか元気になっています。
ブログを書きたい方で初めての方は、以下の記事が参考になると思います。
▼初心者でも5分でできる!はてなブログ(無料)の始め方
気持ちを整理するためにブログを書くだけなら、はてなブログに限らず、ライブドアブログ、amebaブログでもなんでも良いと思います。
ちなみに私は以下の記事を書き、何度も書き直し、実際に回復しています。
悩みを書きだすことはストレスを減らすのです。
【3】医者に薬を処方してもらった方が「絶対に」直りが早い
燃え尽き症候群で、うつ状態や抜け殻状態が2週間以上続く場合は、医者に行きましょう。
私も実際にメンタルクリニックに行き、薬を処方されて治療できました。
実際にメンタルクリニック(心療内科)に行ってみると、年齢もバラバラで男女もそれぞれいて、スーツを着た普通のサラリーマンも、学生も数多くいます。それだけ精神的にまいっている人が多いことが分かります。
参考までに、以下の表は社会実情データ図録さんから、引用させていただきました。
グラフを見て分かるように、2014年現在で約1,00万人がうつ病に悩まされています。
数全人口でいえば、120人に1人いることになりますが、医者にかからない方も数多くいるので、もっと数は増えるとの見解もあります。
メンタルクリニック(心療内科)の通院に抵抗がある人がいますが、別に変なことじゃありません。
元気になるならそれが一番。メンタルクリニックも一般的になってきました。
一番ダメなのは燃え尽き症候群を隠し、ガマンしすぎて悪化してしまうことです。
それは、自分でリスクを作っているようなもの。
症状が出ているうちは、正常な判断はできないと思います
でも、「自分はなんでもない普通だ!」という変なプライドを持つよりも、プロの手を借りて治した方が絶対に良いです。治りも早いです。
ただし、お医者様も色々な方がいますので、知人や友人の紹介があった方が安心感がありますし無難です。
【4】転職したくなるが、回復を待ってから動いた方が良い。
燃え尽き症候群は、今の職場からどうしても抜け出したいという強い衝動が生まれてきます。
私は実際に行動を起こすまでは多少時間がかかりましたが、いざ動き出すと、行動を起こしている自分に満足していました。
ただ、今は転職をするよりも回復に専念した方が良いです。
症状をわずらったまま、転職をするのはやめた方がいいです。
ただ、どうしても会社を辞めたい場合は、私のようにあらゆる転職サイトに登録しておき、回復したときに行動に移すのが良いと思います。
参考までに、その一例を挙げておきます。
転職サイトも多種多様ですが、知名度があり、メジャーなサイトに登録する方法が良いと思いますし、提携企業の多いサイトに登録すると良いと思います。
私はキャリコネ転職サービス など、数社に登録しました。
私も燃え尽き症候群を発症した際は、毎日スマホで求人情報を検索し、ハローワークに通い、相談もしました。
ただ、エージェントから声がかかったとしても、まずは回復を待ってから行動に移しましょう。
【5】休暇を取って心身を休めよう
土日を混ぜて2週間くらい休むことができれば、治りが早くなります。
私は以前、うつ病もわずらったことがありますが、その際も夏季休暇と薬で治しました。
無理に職場に行くよりも、家でゆったり過ごす方が良いです。
私は上司に隠さず、正直に現在の状態を話し、理解を求めました。
サラリーマンは、とてつもなく長いキャリア人生を歩むものです。
今無理して後々働けなくなったら困るのは、あなた本人でもありますし、家族も同じです。
家族がいれば、路頭に迷うのは家族全員です。子供もです。
長時間労働でうつ病でを発症し、会社を辞めた同僚を会社は助けてくれませんでした。
悲しいですが、実際そんなものなのです。
ぜひ、休みましょう。
自分と家族のために。
私は燃え尽き症候群が完治した後も、以下の状態になったことが多くありました。
瞬間的で一定の期間だけであれば、乗り切ることができます。
関連記事・【長時間労働】16時間働き、5時間寝て、19時間働き続けて分かったこと
・家族との会話30分、睡眠6時間、14時間労働を1ヶ月続けて分かったこと
ただ、このブログの記事の流れを見てみると、私は1年に1回働きすぎて、精神的にキツイ状態になるようです。
【6】仕事の生産性は普段の半分以下で「良し」としよう。
仕事をどうしても休めない場合は、仕事のペースを落としてみましょう。
というのも、燃え尽き症候群を発症すると、仕事の生産性が半分以下になります。
手作業、足作業を伴わない「知識・交渉ベース」の仕事なら、さらに生産性が落ちます。
さらに意識的に生産性を落とすことによって、1日に必要な体力を温存することができます。
今まで熱が入り過ぎた仕事への向き合い方を、トーンダウンさせるとも言えます。
燃え尽き症候群の症状はつらいので、仕事のペースを落として自分を休ませましょう。
例えば、あなたの努力が周囲に理解されていれば、誰も文句は言わないと思います。
【7】定時ですぐに帰ろう
私は燃え尽き症候群になるまでは、ほぼ毎日夜8時、9時まで残業していました。
平日に3~4時間くらいの残業ですので、月に60時間~80時間です。
その中で、新規事業など、道を自分で作る仕事を複数持ち、責任者不在の中でリーダーとして働くのは大変ストレスがかかっていました。
これは、残業時間の多さではなく、責任が過大な中で「熱を入れすぎて働いた結果」と思っています。
発症前後は、定時で即帰るようしました。
そうしないと、体が持ちません。
すぐに帰りましょう。
【8】休日は家で何もしない。寝る、食べるでとにかく休もう
休日は何もせず、休むことに専念しましょう。
私も寝る、食べる以外はほぼ寝て、ひたすらボーっとしていました。
私はジョギングが好きでしたが、運動もする気力も起きませんでした。
誰とも会いたくない、話しもしたくないとう状態にもなりました。
燃え尽き症候群は、うつ病と似ていますね。
それも良しとしましょう。
エネルギーが落ちている時は、何をやったって上手くいくはずありません。
体をできるだけ動かさず、薬を服用し、寝ていれば、そのうち元気が出てきます。
以下の記事も参考になると思います。
【9】完璧主義な性格は「うつ」を引き起こしやすい!性格を把握しょう
私の性格は、「完璧主義」な部分があります。
完璧主義な人は、
・自分に高い目標を設定する
・自分に過度なプレッシャーをかける
・自分に対しても、相手に対しても高いレベルを求めてしまう
・常に100%を求めてしまう
以上の傾向があります。
ただ、完璧主義な人は、理想とギャップに苦しむため「うつ」を引き起こしやすいようです。
それでは次の記事では、今後燃え尽き症候群にならないための考え方や、働き方などの方法をまとめていきます。
次の記事 燃え尽き症候群・バーンアウトを未然に防ぐ!予防方法まとめです。
前回の記事 燃え尽き症候群はこうやって回復した!家族への影響、逃避行動まとめ
また、今回と同じような記事で「うつ病」になった時の対策記事をまとめています。
参考になればと思います。
参考 仕事でうつ病になり、やる気起きが起きなくなった時の対処法
この記事は、以下のまとめページに掲載されています。
あなたの症状を回復できる記事に出会えると思います。参考にしてみてください。