私が管理職になって「得たもの」、「失ったもの」を経験からまとめていきます。
これから管理職を目指す人や、管理職になると何がどう変化するのか知りたい方の参考になればと思います。
それではいってみましょう!
目次
管理職になって「得たもの」
初めに管理職になって得たものから、お話ししていきましょう。
管理職という経験そのもの
管理職になってから得たものの代表が、「管理職の経験」です。
結局、何事もやってみないと分かりません。
私は管理職という経験をブログという場所でアウトプットし、記録整理し、情報発信しています。
つまり、仕事の経験が趣味と相互に作用され、活用されているため、二重で楽しむことができています。
当ブログ(イキルメディア)としてのテーマである、「働くことを探求する」ことにもつながっています。
経験は宝なりです。
管理職として学ぶことがある以上、私にとっては宝の山なのです。
逆に言えば、学ぶことが無くなったらそこで興味を失ってしまうでしょう。
以上は、決して私だけに言えることではありません。
管理職という経験が、自分自身の血肉として積み重なっていると考えると良いでしょう。
管理職という地位と責任
管理職という地位は、サラリーマンが誰でも手に入るわけではありません。
長年勤めてきて、社内からのバックアップや社外からの信頼や引き合いがあって初めて、手に入るものです。もちろん、私の場合は「運」の方が大きいです。
体感として考えても、とても苦労に苦労を重ねた「現在」と考えています。
しかも、維持するのも大変です。
地位と責任はワンセットですので、部下が何か問題を起こせば真っ先にクレームが入り、問題解決に迫られます。
ストレスと気苦労を伴いますが、乗り越えるたびに「自分に得たもの」として積み重なっていきます。
管理職という立場から見える視点
管理職という立場から見える視点は、管理職にならなければ見えません。
例えば、
☑ 部門の経営計画と実績を作ると、自分で何をすれば良いのかが分かる。
☑ 部下の状況が分かる。
☑ 経営状態が真っ先に見える。
この構造は簡単で、「山に登れば下が見える」というだけの話しです。
つまり、私が管理職で無くなったら見る必要もなくなるので、見なくなるわけです。
ただし、経験だけは自分の中に積み重なって、今後も活用され続けるのです。
私は、管理職という立場(山)から見える視点を手に入れました。
行動するだけ業績につながる「影響力」
管理職になると、自分が行動するだけ業績につながっていきます。
もし、問題や改善点がありながら何も行動を起こさないと、あっという間に業績が衰退していくか、悪化していくことが分かりました。
私が得たものは、「自分の行動する影響力」がいかに大きいかということです。
もう少し言えば、今後は自分で動かずとも組織的に動けるようにしていく必要があると思っています。
洞察力
私が得たものは、人間関係を推し量る「洞察力」です。
他にも、部下の心の動きや、何を考えているか何となく気付くようになり、全体として洞察力が研ぎ澄まされたように思います。
もちろん、コミュニケーションをとらないと把握できないことも多いですが、人に対するアンテナが高くなったように思います。
デメリットとしては、人間関係にとらわれすぎてストレスを抱えてしまい、仕事が進まなくなることがあります。
「あえて部下や周囲の人間関係を見過ぎない」という方法もあります。
感情のコントロール法
管理職が自分の感情のままに怒ったり、叱ったりするとチームの雰囲気が悪くなり、生産性や効率が落ちます。
その理由は、部下は管理職との会話が少なくなり、報告もしなくなるからです。
ミスも上司との接触を避けようと、隠そうとします。
報告や会話が無くなると、上司に情報が上がってこなくなり、素早く正しく判断できなくなります。
つまり、管理職は感情のコントロールが上手にならないと、長期的には業績が落ちることが分かりました。
私もこの点に気付いてから、感情のコントロールが上手になったと思います。
安定的な+αの収入
管理職になると、給料に+αで手当てがつくようになります。
月額は微々たるものですが、年間トータルで見れば多くもらえることになります。
昔から比べれば税金や社会保険の増加こそあれ、会社員の最大のメリットは、安定的な収入と言えるでしょう。
私が得たものは、安定収入+上乗せされた手当となります。
体力と若さ
視点を変えてみると、私は体力と若さを手に入れました。
運動や健康法なども、積極的に自分に取り入れています。
これは年齢を重ねたことで、健康に意識が向くようになったからとも言えますが、収入を活かして自分にフィードバックが大きい投資に目を向けられるようになったことも理由です。
例えば、
☑ 運動(ジムに通う)することで体力がつき、血流が良くなり、睡眠改善する
☑ 筋トレをすることで姿勢が良くなり、自信がつき、メンタルが強化する
☑ たんぱく質の多い食材を取り入れ、筋肉を育てる
☑ 亜鉛を摂取し、脱毛をおさえる
私が得たものは、20代の頃よりも体力があり、精神も若い自分です。
丸裸で等身大の自分
「等身大の自分を得た」という表現は難しいですが、自分自身の弱い部分、強い部分を良く知ることができたと思います。
管理職は、総合的な能力(頭脳、知識、仕事の能力、コミュニーヶーション能力、交渉能力など)を駆使しないと仕事が進められません。
ただ、全ての能力が高い管理職はそうそういないと思います。
私が管理職になって感じたのは、自分自身の強みはそのままに、弱みが丸裸にされる感覚です。
できないものは人に頼り、できることに集中するしかないということが分かりました。
管理職になって「失ったもの」
次に、管理職になって失ったものをお話ししていきます。
知らなくても良かった人の心の裏側
管理職になって痛感したのは、人の心を良く知らないと仕事が上手く回らないということです。
自分の仕事だけしていれば、日々が終わるわけではないのです。
人を知るとは、人の良い部分、悪い部分を総合的に知ることと言えます。
私は今まで、人の心まで知る(見る)必要はありませんでしたが、結果的により多くを知ることになりました。
私個人としては、知る必要のない視点を手に入れたことになるので、「失ったもの「マイナス)」としてカウントしています。
感情
管理職になって失ったものとして、あげられるのが「感情」です。
管理職は常にオーバーワークしていて、メール、電話、問題解決、重要な事務(企画、経営計画)などに追われています。
そういう場面では、部下に仕事を割り振ったり、仕事を丸投げすることも多々あります。
逆にそういう風にしないと、自分が仕事の洪水に埋もれてしまうからです。
ただ、個人的には仕事の丸投げは好きではありません。でも、やらざるを得ない。
ということは、「感情を無くして仕事をやらせる」という鬼の状態にならざるを得ません。
仕事の自分は感情を無くして、仕事をさせるということを覚えました。
これも自分にとっては、マイナスカウントされるので、失ったものになります。
自分の時間
管理職になって感じたことは、自分の時間が極端に減ったことです。
体力的にも精神的にも、仕事が1日の多くを占めるようになります。
これは、仕事が「やらされるもの」から「自分のこと」に変化するからです。
プライベートでも、常に仕事のアイディアや解決方法が頭の片隅にある感じです。
冒頭にもお話ししていますが、私の趣味はブログです。
早朝から晩まで働いていると、趣味の時間のねん出が難しくなります。
私が失ったものは、「自分の時間」です。
健康
ここ数年で健康も悪化しています。
環境の変化と過大なストレスで、様々な症状が出るようになりました。
現在は体の調子が良いですが、3年くらいストレスとプレッシャーにより、相当の健康を害しました。
ですので、今は健康意識はますます高くなり、ジムに通って体を鍛えることも意識しています。
管理職になって健康は失いましたが、自分で意識をするようになりました。
社内の友人との関係
私が失ったものは、社内で仲が良かった人との関係性です。
管理職になっても、できるだけフラットな関係性を意識していましたが、立場が変わると疎遠になりました。
会社はどうしても利害が絡むため、本当の意味で友人関係を築くのは難しいのでしょう。
また、管理職になると愚痴を言えなくなります。言っても命取りになる場合がありますので、ますますストレスがたまります。
会社以外に、自分の居場所やストレスを解消する場所を確保すると良いでしょう。
以上で、管理職になって得たもの、失ったものをまとめました。
改めて振り返ってみると、得たものが多く、失ったものの方が少ないと思います。
管理職は慣れてくれば、自分でコントロールできることが多く、失ったものを取戻すこともできます。
裏を返せば、考え方を変えることで、失ったものでも得たものに変わることを意味します。
ぜひ、優秀な方が管理職を目指して、よりよい社会や経済になることを願っています。
以下の記事では、管理職としてのコミュニケーション能力を身につける方法を詳しく解説しています。ぜひ、ご覧ください。
ではまた^^
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