私が管理職を経験して分かった、メリットとデメリットをまとめていきます。
これから管理職を目指す方がイメージしやすいよう、分かりやすくお伝えできればと思います。
ただ、一言で「管理職」と言っても、実際には企業文化や組織体制によって異なる部分が多くあります。
「管理職の良い面と、悪い面」という視点で見ていただければと思います。
では、まとめていきましょう!
目次
- 1 管理職のメリット
- 1.1 【1】経営層の考えや方針を学べる
- 1.2 【2】自分でアクションせずとも情報や知識が増える
- 1.3 【3】数字に強くなる
- 1.4 【4】会議の答弁が上手くなる
- 1.5 【5】精神的に太く、強くなる
- 1.6 【6】多少のことでは動じなくなる
- 1.7 【7】自分で方針を立てて前に進むことができる
- 1.8 【8】自分で仕事の判断ができる
- 1.9 【9】良い意味で上司から放置される
- 1.10 【10】抑圧のストレスはなくなる
- 1.11 【11】自由に動ける
- 1.12 【12】自分で仕事の仕組みを変えられる
- 1.13 【13】自分の言葉や行動が「影響力」を持つようになる
- 1.14 【14】仕事に「やりがい」を感じるようになる
- 1.15 【15】部下の成長に喜びを感じられるようになる
- 1.16 【16】仕事に対してポジティブになる
- 1.17 【17】マネジメントが勉強できる
- 1.18 【18】「管理職という経験そのもの」を体験し、学ぶことができる
- 1.19 【19】対外的な信頼度が高くなる
- 1.20 【20】質の良い人と関わり合いを持つことができる
- 1.21 【21】転職案件が増える
- 1.22 【22】家族から大事にされる
- 1.23 【23】貫禄がつく
- 2 管理職のデメリット
- 2.1 【24】時間のコントロールができなくなる
- 2.2 【25】確実に長時間労働になる
- 2.3 【26】早く帰っても法律上は問題はないが、部下のモチベーションが下がる
- 2.4 【27】部下から嫌われることの方が多くなる
- 2.5 【28】孤独になり、寂しさを感じる
- 2.6 【29】仕事に前向きになるとすぐにパンクする
- 2.7 【30】順調な時は良いが、トラブルや問題が起きるとすぐに対処に追われる
- 2.8 【31】常に走り続けていないと不安になる
- 2.9 【32】ストレスと働き過ぎで体を壊す
- 2.10 【33】社内に弱みを見せられなくなる
- 2.11 【34】上層部とケンカすると一気に居場所を失う
- 2.12 【35】給料は思ったほど増えず残業代も出ない
- 2.13 【36】家庭や行事に参加できなくなる
- 2.14 【37】家庭内の全面的なバックアップがないとやっていけなくなる
- 2.15 【38】管理職に向いていないとストレスを抱える
管理職のメリット
初めに、メリットから説明していきます。
【1】経営層の考えや方針を学べる
管理職になると、経営層に自分が近づくことになります。
管理職の会議に出席すれば、経営者の考え方や方針を直接目にする機会が多くなりますので、おのずと経営的な立場で仕事をすることになります。
もちろんプレッシャーもありますが、その分、経営層の考え方や方針を学ぶことが出来ます。
経営手法も勉強できます。
「経営を学びたい欲求」を持っていると、情報が宝のように感じられます。
【2】自分でアクションせずとも情報や知識が増える
管理職は立場上、そのポジションにいるだけで情報が増えます。
管理職になる前は、自分でアクションを起こし情報を取りにいかないと手に入りません。
機密情報であれば、なおさら自分で動く必要があります。
ただ、管理職になると自分で積極的にコミュニケーションをとらなくても、「必要な情報や知識が集まってくる立場」ということが分かりました。
これもメリットの1つです。
【3】数字に強くなる
管理職になると、経理面など数字に強くなります。
部署内の営業目標の数字だけでなく、
☑ 組織全体の業績や動向
☑ 月次の残高試算表
☑ 決算書(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書、自己資本比率)
以上を目にする機会が、かなり多くなるからです。
私は頭の中で暗算したり、数字を記憶することに苦手意識を持っていましたが、管理職になってから徐々に数字に強くなりました。
数字に強くなれるのもメリットの1つです。
【4】会議の答弁が上手くなる
管理職になると、内部会議、外部会議、取締役会などで、説明の機会が多くなります。
説明すると次々と質問が出てきますので、相手を納得させるための答弁が必要になります。
これを繰り返すことで、会議の答弁が上手になります。
相手が理解しやすいことを前提にすると、「言葉の伝え方や、論理的で分かりやすい説明」が上手くできるようになります。
【5】精神的に太く、強くなる
管理職になると精神的に太く、強くなります。
女性管理職でも、男性管理職でも同じです。
その理由として、
☑ 自分自身の仕事がパンク寸前でも、仕事が次々と増えること
☑ どんな状況でも、平常心を保ち部下を統率しなければならないこと
☑ やっかみや妬みに対し、平常心を保つこと
☑ 仕事を推し進めなければならないこと
以上のような状況になりますので、ナヨッとした弱い状況では精神的にも肉体的にも押しつぶされてしまうのです。
管理職になると、あらゆる面で強くなります。
ただし、管理職であっても1人の人間です。
心身のバランスを保つために、癒しと休息の場所は必ずどこかに確保しておくと良いでしょう。
私は週1回のジムでランニングや筋トレをし、物をあまり持たずに整理整頓を心がけたり、車を清掃したり修理する趣味を持つことでバランスを保っています。
【6】多少のことでは動じなくなる
私の経験では、幹部の上司から理不尽に怒られても動じなくなりましたし、部下を叱ったときに露骨に反抗的な態度を取られてもあまり動じなくなります。
「管理職は慣れ」です。
性格にもよりますが、細かいことをイチイチ気にしている暇もなくなります。
叱っても叱られても、あっけらかんとしていると、相手も気にしなくなります。
トラブルや問題が起きても多少のことで動じなくなるのは、「度量がついたから」とも言えるでしょう。
管理職のメリットは、多少のことでは動じなくなり度量がつくことです。
【7】自分で方針を立てて前に進むことができる
管理職は自分で部署の方針を打ち立てて、前に進むことができます。
「自分の腕で食っていきたい」という人には、最高のごちそうです。
自分が部署の進むべき道を作り、そのレールの上をメンバーが走っていきます。
方針は細かくなくても良いので、「5つの方針」や「10の方針」など立て、部下に説明すると、部下が道に迷うことはなくなります。
組織を運営する上で、方針はとても大事なことです。
【8】自分で仕事の判断ができる
管理職は自分で仕事の判断ができます。
・自分がそう思うのなら進めば良いし、
・自分が違うと思うなら、立ち止まって辞めれば良い。
管理職は裁量を持っているので、社内の方針に沿っていれば決断しても良いのです。
「自分で決められる」というのが管理職の面白いところです。
【9】良い意味で上司から放置される
管理職になるまでは、自分で判断させてもらえず、あれこれ指示を受ける立場にありました。
ただ、今は良い意味で放置してもらえます。
それだけ「自分の責任の下判断しろよ。俺はしらないぞ。」ということとも言えます。
仕事が初めての場合は、とても苦労すると思いますが、慣れてきたら面白いと思います。
【10】抑圧のストレスはなくなる
管理職になると、上司から抑圧(ガマンをしいられたり、行動を管理される)のストレスからは解放されます。
もちろん業績管理のストレスや、部下のマネジメントが上手くいかないストレスは増加しますが、誰かから細かく行動を管理されたりということはなくなります。
逆に言えば、成果も上がり、部下のマネジメントも上手くいき、業績も良くなればストレスがゼロに近くなります。
【11】自由に動ける
管理職になると、自由に動き回れるようになります。
自分が思ったこと、考えたとおりに身軽に行動できます。
ただし、自由と引き換えに「責任」がついてきます。
裁量を持って自由に動き回り、仕事をしていきたい人は最高のポジションです。
【12】自分で仕事の仕組みを変えられる
仕事の仕組みを変えられることも、管理職のメリットの1つです。
管理職になる前までは上司に提案し、理解してもらった上で、ようやく動きだしていました。
でも、管理職になると自分ですぐに変えることができます。
もちろん部下の意見を聞くことも大事です。
管理職は、自分で事業の仕組みづくりや改善にすぐに着手できる醍醐味(だいごみ)があります。
管理職は非常に面白い立場です。
【13】自分の言葉や行動が「影響力」を持つようになる
管理職は、自分の放つ言葉や行動が、そのまま影響力を持つようになります。
ただ、これは一長一短です。
自分でネガティブな気持ちになると、すぐに伝染します。
ポジティブ発言をすれば、部下は安心し、組織は良い方向に向かいます。
できるだけ自分の思考をポジティブな状態にしておくと、職場の雰囲気も良くなります。
管理職になると「場に影響力を持つ」ことを学びました。
【14】仕事に「やりがい」を感じるようになる
管理職になると、仕事が「受け身の状態」から「自分のこととしてとらえられる」ようになります。
自分自身の環境の変化によって、モノの見方が変わり、考え方が変わるからです。
管理職になると、仕事へのやりがいを持てるようになります。
【15】部下の成長に喜びを感じられるようになる
管理職になると、元気のなかった部下や、仕事に意欲のない部下が元気になり、仕事に前向きに取り組むようになる姿を見ると、喜びを感じるようになります。
部下が苦戦していた仕事をこなせるようになり、モチベーションや自信につながったときも同じで嬉しくなります。
部下の成長は、管理職の喜びにつながるでしょう。
【16】仕事に対してポジティブになる
管理職になると、仕事に対してポジティブになります。
管理職になる前までは、仕事が嫌で嫌で仕方なかったのですが、今は面白味を感じるようになりました。
仕事に対して、前向きになれるのもメリットです。
【17】マネジメントが勉強できる
マネジメントを、肌感覚で勉強できることもメリットの1つです。
人、モノ、お金などの資本や資産を最大限に使い、マネジメントを経験できることは最高に面白いことです。
【18】「管理職という経験そのもの」を体験し、学ぶことができる
管理職という経験は、実際に自分で体験しなければ、血肉となって経験値となりません。
何事もやってみなければ、分からないことも多いのです。
それは管理職でも同じです。
お金(給料)をもらいつつ、経験そのものを踏むことができると思えば、自分にとってのメリットそのものです。
【19】対外的な信頼度が高くなる
「課長です」と「係長です」という、肩書1つで対外的な信頼度はかなり違います。
名刺に課長と書いてあるだけで、取引先や顧客から信頼を得ることができます。
私が驚いたのは、係長の時に取引先から見送りをされた時です。
その際は担当者と担当課長でしたが、課長になったら部長からも見送りをされています。
肩書1つで、対外的な信頼度が高くなることが分かった例です。
逆に言えば、誤った発言や無礼な態度をとれば、信頼が傷つくとも考えられます。
以下の記事では、信頼できる人、信用できる人についてまとめていますので、自分自身を振り返る意味で参考にしてみてください。
ただ一方で、肩書に自分が負ける(飲まれる)と地位を失いたくないという恐怖心が生まれると思います。
自分の成長を止めたら、そこが恐怖心の始まりです。
恐怖心は、優秀な部下を蹴落とすことにもつながるでしょう。
ただ、あくまでも肩書は仕事の手段であり、組織の役割でしかありません。
会社の自分とプライベートの自分は、決してイコールではないことを肝に命じましょう。
そのためには、プライベートの自分も大事にし、総合的に楽しんでいくと良い人生が送れると思っています。
【20】質の良い人と関わり合いを持つことができる
管理職になると、関わり合いを持つ人が変化してきます。
別会社で同じ肩書の人や、経営者とも近い関係を作ることができます。
人を見る目も養われるでしょう。
反対に、相手も自分を見る目が変わります。
私はポジティブに受け止めて、色々な人と関わり合いや繋がりを持つと良いと思っています。
【21】転職案件が増える
管理職になるとマネジメント経験が評価され、転職案件が増えます。
私は10社以上の転職サイトに登録していますが、紹介案件が約3~4倍ほど増加しています。
もちろん職務経歴書や履歴書の更新もしていますので、電話相談もしています。
ただし、経済や社会動向(人不足など)も増加の背景にありますし、働き盛りの年齢(30代)というニーズがあってこそです。
その背景を踏まえてですが、「マネジメント経験は転職には有利に働く」と感じます。
以下のサイトは、私が実際に登録している転職サイトです。
・ DODA 転職成功の秘訣は、サイトに公開されない求人にあった。
コツとしては、転職サイトは登録するだけでなく、職務経歴書や履歴書をアップロードし、定期的に仕事の実績や成果を反映させておきましょう。
また、オススメの方法はエージェントと面接の機会を作り、その後、紹介された会社と面談をすることです。やみくもではなく、気になった会社だけにしましょう。
面談をしたからといって転職を決めなければならないわけではなく、折り合いがつかなければ断っても良いのです。
面談は自分自身を売り込む練習にもなりますし、良い会社を見極める観察力や洞察力を見につけることができます。
以下の記事でもレビューしています。
以外に自分の強みが分かると思います。
【22】家族から大事にされる
会社での地位が高くなると、家族からも少しずつ大事にされるようになります。
お弁当も毎日作ってくれるようになったり、健康を考えて料理を作ってくれます。
自分自身は特に変わっていませんが、対外的な地位を得ると家族も優しくなるのかもしれません。
これは、家族の考え方にもよるでしょう。
【23】貫禄がつく
堂々としているだけで、管理職には貫禄があると思われるようになります。
ある種の「貫禄」は、経営者層との関係を作るときに、プラスになります。
貫禄というのは、決して「太っている人」だけを指すのではないと思います。
身綺麗で清潔を保ち、体にフィットしたスーツを着て、堂々と(颯爽)と歩くだけでも、貫禄があるように見えます。
女性管理職でも、パリッとしたスーツに颯爽とした歩き方をすることで演出できるでしょう。
もちろん、外側だけではなく中身も鍛えなければなりませんが、管理職になると貫禄が備わるようになります。
管理職のデメリット
管理職は、良い面だけではありません。
辛いこと、大変なことももちろんあります。むしろ沢山あります。
デメリットをまとめていきます。
【24】時間のコントロールができなくなる
管理職になると、時間のコントロールが難しくなります。
仕事は常にフルタイムで精一杯の状態です。
私は常に毎日、全速力で仕事をしています。
電話やメール、打ち合わせ、会議、部下の相談や会話もあり、仕事に集中する時間がとれなくなります。
私が管理職になり、時間をコントロールするために編み出した方法は、
☑ 「人に関する(打ち合わせ、会議、来客、訪問)」1日のスケジュールは午前1回、午後1回にしておく
☑ 部下に仕事を教え、任せる仕事の幅を増やす
☑ 健康管理を徹底する
☑ 感情のブレを少なくする
☑ メールには必ず返事をする
以上でかなりの時間を確保できます。
詳しくは、以下の記事でも詳しく書いています。
【25】確実に長時間労働になる
管理職は、確実に長時間労働になります。
世の中が長時間労働を撲滅する動きとなっているので、生産性を維持するには管理職が仕事をするしかありません。
部下を早く帰らせつつ、並行して仕事の効率化を考えなければならない難しい時代になりました。
私は管理職になってから、ほとんど休みらしい休みをとっていません。
休みがあっても、1日寝ています。
管理職は長時間労働になりやすいです。
これを解決するには、
☑ 自分自身の時間を節約し、
☑ 部署のコミュニケーションを増加させ、
☑ 業務の効率化と生産性を上げる
以上の方法を少しずつ積み重ねていき、長時間労働を減らしていきましょう。
私になって以上の実践を続け、徐々にこの方法を確立し、3年経過した今では残業をすることが少なくなりました。
【26】早く帰っても法律上は問題はないが、部下のモチベーションが下がる
課長は「管理監督者」です。
管理監督者の定義では、昼休みという概念がないので、出退勤の自由があります。
出退勤の自由とは、「いつ来ても、いつ帰っても良い」ということです。
ただ、それを課長がやってしまうと部下が不満を持ち、モチベーションが下がります。
部署に余裕がある場合は可能かもしれませんが、現実的には難しいと思います。
【27】部下から嫌われることの方が多くなる
「上に立つ」ことは、多かれ少なかれ嫌われるようになっています。
私もできるだけ人に嫌われず、ケンカをしないように生きてきましたが、管理職にもなると、嫌われることの方が多くなります。
嫌われないようにすれば、部下は働かなくなりますし、業績も下がります。
それは困りますよね。
嫌われることは、「管理職という立場がそうさせる」ので、あまり気にしないようにしましょう。
むしろ、意識的に気にしないようにしなければ、精神的にやっていけません。
これも、部下のコミュニケーションと仕事がうまくかみ合わない状態から生まれるもので、
☑ 嫌われても気にならないほど仕事に熟知する
☑ 自信が身に付くと、コミュニケーションが良い方に変化する
☑ 飾らない等身大の自分で、仕事や部下に接する
以上を意識してみましょう。
自分の中に絶対的な自信を作り上げることで、嫌われても気にならなくなります。
【28】孤独になり、寂しさを感じる
昇進すればするほど、孤独になると言われていますが、私の実体験でも孤独や寂しさを感じるようになりました。
管理職とはいえ、1人の人間です。
家族や趣味やサークルなど、会社員の顔とは別にプライベートを充実していかないと、やっていけなくなります。
これを解決するには、
☑ 管理職の自分とプライベートの自分を切り離して考える
☑ 「いい人」を演じることをやめる
☑ ストレスの解決ルーティンを持つこと
☑ 耐えるのではなく、慣れる
☑ 自分を責めない
詳しくは以下の記事でまとめています。
【29】仕事に前向きになるとすぐにパンクする
管理職になると、仕事にポジティブになることは良い面です。
ただ、そのポジティブな気持ちとは裏腹となって仕事が集中し、すぐにパンクします。
それは、現在の事業の範囲のギリギリで人員配置しているために、余裕がないからです。
仕事は常に改善と効率化と生産性の面で目を光らせて、ムダな仕事を止め、時間を生み出す必要があると思っています。
【30】順調な時は良いが、トラブルや問題が起きるとすぐに対処に追われる
順調に仕事が回っているときは良いのですが、一度トラブルや問題が起きてしまうと、管理職が対応に迫られます。
部下に課長代理、課長補佐、係長がいればリスク分散できますが、もしいない場合はすべて自分でやらなければなりません。
いかに安定的に仕事が順調に回るかを考えて、仕事を進めることが重要です。
【31】常に走り続けていないと不安になる
管理職は走り続けていないと不安になります。
それは、部署の人員分の売上を確保しないとペイしないからです。
部下は管理職ではありません。ましてや組織の行く末など考えてもいません。
部下は自分の仕事をやっていれば良いですが、管理職はそうではありません。
部下を走らせ、自分も走り続けることで心の安定になり、給料の安定につながることが分かりました。
【32】ストレスと働き過ぎで体を壊す
管理職はストレスや長時間労働が引き金となり、体を壊すこともあるでしょう。
私も管理職になって、半年でバーンアウト(燃えつき症候群)しています。
以下の記事で詳しくまとめています。
仕事のオンとオフはしっかりしましょう。
これは声を大きくして伝えたいことです。
【33】社内に弱みを見せられなくなる
地位が上がるほど、社内には弱みを見せられなくなっていきます。
管理職になるまでは、自分の弱みを見せることで周囲のフォローを得ていましたが、管理職になるとできなくなります。
逆に弱みにつけこまれたりすることもありますので、グチや弱みを吐く場所を「会社の外」に求めるようになります。
今後は、家族や、同業他社、異業種との付き合いが、精神的に自分を助けてくれるものと感じます。
【34】上層部とケンカすると一気に居場所を失う
管理職になると、組織の都合に合わせた仕事の進め方が求められるようになります。
そういう中で、意見が対立したり上層部に目をつけられると、一気に居場所を失うことが分かりました。
なるべくケンカはしないようにしましょう。
【35】給料は思ったほど増えず残業代も出ない
管理職は残念ながら、給料は思ったほど増えません。
私の場合は、管理職の勉強料を払っていると思っているので、それほど苦にはなりません。
ただし、年中働きながら、給料が増えない私を家族は許さないでしょう。
私も、「どんなに長時間働いても固定給なら、転職して収入アップした方が家族も納得するのでは?」と思うようになってきました。
これは、組織体制にもよりますので、参考までと思います。
「ぜきろぐ。ものレビューブログ」さんでも、同じようにメリット、デメリットがまとめられていますので、参考にしてみてください。
管理職はどこの業界も同じような状況のようですね・・。
【36】家庭や行事に参加できなくなる
長時間労働が引き金となり、家庭での仕事や行事に参加できなくなります。
家庭の中では、大きく不満を持つでしょう。
長時間労働を改善するためには、管理職(自ら)がカギを握ります。
【37】家庭内の全面的なバックアップがないとやっていけなくなる
管理職になると、料理をする、皿を洗う、洗濯する、衣類をたたむ、ゴミを捨てる、部屋を掃除するといった家事ができなくなります。
これは、長時間労働によるものです。
家庭内の全面的なバックアップが無いと、管理職としてやっていけないように思います。
女性管理職でも同様ですので、家事代行(お手伝いさん)を頼むことも検討してみると良いでしょう。
利用者や、家事代行の会社は年々増えているようです。
以下のサイトに家事代行の情報がまとまっていますので、参考にしてみてください。
【38】管理職に向いていないとストレスを抱える
管理職には向き、不向きがあります。
私も管理職に向いているのか、向いていないのか、考えるときがあります。
ただ、2年間は管理職をやってみることをオススメします。
管理職のスタイルは人それぞれですので、「慣れ」と「自分のスタイル」が確立されれば、管理職は苦になりません。
以上、「管理職になることの38のメリット・デメリットを説明するよ」でした。
ではまた^^
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課長・管理職の役割や仕事術をまとめたページを作りました!
部下や上司との人間関係、問題やトラブル、課題、新規事業、人材不足による長時間労働など、多岐にわたる問題にお役立ていただければ幸いです。
(※この記事も掲載しております。)
▼管理職としての働き方を考えていきましょう!