「課長になったら、仕事が大変だし、部下が言うことを聞かない・・」
「課長になって嬉しかったのは、ほんの一瞬で、今は長時間労働をしすぎてつぶれてしまいそう・・。」
「体がもたない・・。精神も病んでつぶれてしまう・・・。」
世の中の課長からは、本当にツライ悲鳴が聞こえてきます。
働き方の見直しで、部下には残業をさせられない状況の中で、課長などの管理職が長時間労働をするしかないのが現状です。
私も課長になってから、上記のような状態を身を持って体験してきました。
働きすぎて何度か体も壊しましたし、部下全員からもそっぽを向かれ、精神的にも肉体的にも危機的な状況だったことを思い出します。
ところが、今は健康状態も良く、仕事もまずまず安定しており、部下も自分の思うように動いてくれます。
仕事がツラいときもありますが、割と順調な毎日を送っています。
今回の記事では、私が課長になってから取り組んできたことや、ポイントを整理し、「課長が病まない、壊れない、つぶれないようにするための方法」をまとめていきたいと思います。
✔ 課長になったけど、毎日がツラくて上手くいかない人
✔ 部下が言うことをきかず、困っている人
✔ 本当に自分が課長に向いているか分からなくなってきた人
✔ 働きすぎて体を壊してしまいそうな人
では、早速いってみましょう!
目次
- 1 どんな人でも年数がたてば「課長という役割に慣れる」
- 2 職場の雰囲気に慣れることと、部下に性格を把握することが何よりも大事
- 3 課長は部下とのコミュニケーションをスムーズにするだけで、仕事の9割が決まる
- 4 課長は「補佐をしてくれる人」がいないと仕事が進まない
- 5 味方は多い方が有利となるが、味方は固定化しないことを心得よう
- 6 常に自分自身の健康とストレス状態を把握しよう
- 7 「毎日100%完璧のフルスロットルで走り続けることは無理」ということを知ろう
- 8 「自己肯定感を上げる方法」を見つけて取り組もう
- 9 ネガティブな感情が沸いて来たら、一旦職場を離れよう
- 10 完璧主義は横に置いておこう
- 11 「悪い感情を持つ人」からは離れよう
どんな人でも年数がたてば「課長という役割に慣れる」
私は以前、「管理職に向いている人、向いていない人」という記事を書いています。
管理職である課長には、必要最低限のリーダーシップが必要になります。
ただ、私が実際に課長を経験してきて思ったのは、結局のところ、コミュニケーション、仕事、仕事のやらせ方、進捗の報告のさせ方など、結局は「慣れ」だと思うようになってきました。
まずは、2年経験してみて、「自分にとって課長という役職はどうなのか」を判断してみると良いと思います。
課長に向いていないと思っていたら、意外に「単なる慣れ」や「経験値」で上手くいくこともあります。
私も課長になって1年間は体を壊したり、精神を病んでリタイア寸前まで行きましたが、今は割と上手くやっている方だと思います。
職場の雰囲気に慣れることと、部下に性格を把握することが何よりも大事
課長になって病まない、壊れない、つぶれないためには、部下とコミュニケーションをとって性格を把握することです。
職場にも慣れることも大事なことです。
課長1人がガムシャラに仕事をしているだけでは、計画や任務を達成することが出来ませんし、いつかは体を壊してしまいます。
そこで、部下の性格を深く理解し、状態を把握し、上手くマネジメントすることで、人間1人の力を1つ、2つと増やしていけば、仕事のサイクルはスムーズに流れていきます。
コンサートの指揮者のように、先頭に立ってそれぞれの役割を上手く回していくイメージです。
だからこそ、指揮者は部下の性格を把握し、職場の雰囲気に慣れることが大事なのです。
課長は部下とのコミュニケーションをスムーズにするだけで、仕事の9割が決まる
前項と同じですが、課長の仕事の9割は部下とのコミュニケーションをスムーズにするだけで、決まります。
部下とのコミュニケーションがうまくいっていないと、指示や依頼が的確に伝わらず、ミスやトラブルにつながります。
私が課長になったばかりの頃は、クセのある部下ばかりでしたので、コミュニケーションには大変苦労しました。
部下の中にはコミュニケーションを拒否する人もいましたが、双方でコミュニケーションをとれない人がいると、業務の伝達と仕事の流れが滞ります。
反対に、コミュニケーションがうまくいっている部下とは、双方でヘルプする関係を構築できるため、協力的に仕事を進められます。
私の経験から、課長の仕事の9割は部下とのコミュニケーションで決まると思います。
課長は「補佐をしてくれる人」がいないと仕事が進まない
「世の中の課長」の多くは、補佐してくれる役職がいるはずです。
例えば、課長補佐、課長代理、係長など、自分をフォローしてくれる人物がいれば、仕事はある程度上手く進むはずです。
ところが私の経験では、課長を補佐する役職がおらず、全て平社員であり、しかも人材面で難があったため、大変苦労したことを思い出します。
もし、あなを補佐してくれる側近の次席がいて、なおかつ協力者である場合はラッキーだと思いましょう。
それだけ、課長の仕事や指示を受ける人間がいないと、課長の仕事は回らないし、進まないのです。
味方は多い方が有利となるが、味方は固定化しないことを心得よう
課長になると、コミュニケーションや言動に注意しないと敵を作ることになります。
自分が何も意識しなくても、勝手にうらまれたり、妬まれたりするものです。
敵が多くなりすぎると、敵は集団を作って攻撃してくる場合もありますし、分からないように意地悪や噂を流すなど仕掛けてくる場合もあるでしょう。
これは、組織の外でも中でも同じです。
ただ、組織の中の多くは直接害にならないため、気にしなくても良いです。
その為、敵が100%いない世界はありえませんが、敵を多くを作らない方が「賢明」と覚えておきましょう。
また、味方であっても、いつなんどき「敵」になるかは分かりません。
今は心強い部下であっても、立場が変われば敵にもなりうるのです。
ここは、あまり考えすぎず「味方は固定化しない」とだけ覚えておくと良いでしょう。
常に自分自身の健康とストレス状態を把握しよう
課長が病まない、つぶれない、壊れないためには、強靭な体力と精神力に勝るものはありません。
体力と精神はつながっていますので、体力があって健康な肉体であれば、精神状態も良くなり、逆に「健康状態が悪化すれば精神も悪化する」ということです。
強靭なメンタルは、健康な肉体から生まれます。
課長になる年齢は、30代後半から40代です。
この頃の年代は体力も落ち、育児や教育、家の問題でストレスもためやすい時期にあたります。
常に自分自身の状態にアンテナを立てて、状態を把握し、すぐに対処する方法を確立しておきましょう。
「毎日100%完璧のフルスロットルで走り続けることは無理」ということを知ろう
完璧主義や、理想に向かって突き進むタイプの人は注意です。
「毎日100%でフルスロットル(全力疾走)するのはムリ」です。
人間は働く場所の環境や気温、天候や季節に左右されます。
分かりやすく言えば、天気が良い日は、気分が良いですし、反対に雨や雪が降れば気分が落ち込むということです。
無理をし続ければ、必ず倒れます。
働いたらしっかり休み、休養をとって自分自身を回復させましょう。
病まない、壊れない、つぶれないためには、全力疾走(フルスロットル)したら、しっかり休むことです。
「自己肯定感を上げる方法」を見つけて取り組もう
自己肯定感を上げることや維持することは、課長にとって大事なことです。
また、自己肯定感が低いのにプライドが高いと、弱い立場の人間を叱ったり罵倒し、自分自身の地位を守る(課長という席を守る)という愚行をすることとなります。
分かりやすく言えば、弱き者をいじめ、自分自身を守ろうとする行為です。
周りから見れば、必死にしがみついているようにも見えます。
一方で自己肯定感が高い人は、自分を肯定的に見ていますので、そういう愚行を犯しません。
自己肯定感を高く維持するには、人それぞれ色々やり方は違うと思いますが、私の場合は、
☑ 美容にこだわり、自分を美しく保つ(男ですが)こと
☑ ジムに通い、健康的な肉体と精神を維持すること
☑ ブログで思考を整理すること
☑ ブログや加工販売業、投資などを並行して行い、給料以外に収入源を複数持つこと
ぜひ、色々な形があると思いますので、自己肯定感を高められる方法を確立してみてください。
ネガティブな感情が沸いて来たら、一旦職場を離れよう
課長になると、上司との関係性よりも部下との関係性に悩まされることが多くなります。
部下とのコミュニケーションが良く、関係性が良ければ、ストレスがたまることはありません。
しかし、部下の中には相性が悪く、衝突が多い人がいるのも事実です。
部下との関係性が悪くなると、いつもは気にならないことも、ネガティブな部分が目がつくようになるものです。
ネガティブな感情がふつふつと沸いてくるのは人間ですので、仕方ありません。
ただ、ネガティブ感情を引きずったまま1日、1週間と続くと、自分にとっても相手にとっても良くありません。
ネガティブ感情はストレスを引き起こし、精神をむしばむことにもつながります。
そんなときにオススメしたいことは、ネガティブ感情がふつふつと沸いてきた時には「一旦職場を離れる」ことです。
お客様とのアポや内部、外部打ち合わせなどを利用して、その場を離れて頭をクリアにしましょう。
完璧主義は横に置いておこう
課長になって、つぶれない、病まないためには、「完璧主義」は持っておけないモノになります。
なぜなら、自分の仕事や部下のマネジメント、トラブルや新規事業に追われると完璧に仕上げることが「まず不可能」になるからです。
課長の仕事は、大体の状態で走り出し、走り出しながら考え、結果がついてくればOKと考えていればいいのです。
私は、ゆっくりと振り返るヒマもありません。
完璧主義の場合、完璧でない自分にストレスを感じ、やがて病んでしまうものです。
「悪い感情を持つ人」からは離れよう
課長のあなたの近くには、一定数「悪い感情を持つ人」がいる場合が存在します。
例えば、悪意のある上司や部下、同僚などがいるとしましょう。
その悪い感情を持つ人は、何かにつけてあなたの足を引っ張り、悪口をいいふらすような人もいるかもしれません。(※ ただし、課長になると、表立ってそういうことをする人はあまりいなくなります。)
人の感情は場面や感情でコロコロ変わるものですが、いつまでも悪い感情を持ち続け、あなたがそのネガティブ思考に影響を受けると、ストレスを受けます。
「悪い感情を持ち続ける人」には、極力かかわらない方が無難です。
挨拶さえしっかり行えば、無理にプライベートの話しをする必要もありません。
心理的に距離を置くことで、あなたは壊れません。
以上、「今日から始める!病まない、壊れない、つぶれない課長の11の仕事術」でした。
課長とはいえ、私達も1人の人間です。
時に休息をとり、リフレッシュし、体が万全となって初めて働けるものです。
私の経験から、ぜひ少しでも学びをいただければ幸いに思います。
ではまた^^
課長・管理職の役割や仕事術をまとめたページを作りました!
部下や上司との人間関係、問題やトラブル、課題、新規事業、人材不足による長時間労働など、多岐にわたる問題にお役立ていただければ幸いです。
(※この記事も掲載しております。)
▼病まない働き方を作っていきましょう!