会社員の傍ら、ライター活動をしているひじき(@hijiki306)です。
女性の視点で、仕事に役立つ記事を書いています。
「部下にやる気と活気がなく、なんだか話を聞いてくれない」
「部下から尊敬されたいし、うまくチームを引っ張っていきたい」
「部下から尊敬されるには具体的にどうしたらいい?部下からの信頼が厚い人ってどんな人?」
部下を抱える人は、一度は悩んだ経験があるでしょう。
誰だって、部下には尊敬されたいし、仕事の人間関係は円滑にしたいですよね。
筆者は中小企業に7年勤めて、気にかけてくれる上司、ユーモアがある上司、部下の話を聞かない上司、責任を取ろうとしない上司など、いろんな管理職を見てきました。
そこで今回は、「部下目線から見た」尊敬できる上司について解説していきます。
部下のマネジメントに頭を抱えている管理職の人は、ぜひ参考にしてください。
目次
部下から尊敬される上司がしている行動7選
部下から愛され、尊敬される上司には共通する特徴があります。
こちらの項目では、尊敬される上司がしている行動7選を解説していきます。
①部下を気にかけてくれる
こまめに声掛けをし、仕事の進捗を気にかけてくれる上司は尊敬されます。
また、仕事の進捗状況以外にも体調面や困ったときに、声をかけてくれる上司は安心・信頼されるでしょう。
繁忙期や残業が続いているときに「大丈夫?」と声をかけ、大変だと気づいてあげることが大切です。
そうすると部下は「上司はちゃんと見てくれている、自分を認めてくれている」と思い仕事のモチベーションが上がります。
また、男性上司なら、女性部下の体調面を気にかけてあげるのもGOOD。
女性特有の体調不良は、伝えにくいため「何か今日は調子が悪そうだな」と気を配ってくれる上司には安心を感じます。
筆者は第一子を妊娠中のとき、つわりで苦しみながら業務していた過去があります。
当時の男性上司は筆者をすごく気遣い、休ませてくれて重労働をさせないなど徹底して配慮してくれました。
あんなに部下を気にかけてくれる男性上司は、数少ないだろうなと思います。
②部下がミスをしたときカバーしてくれる
急なアクシデントに臨機応変に対応できる上司は素敵です。
部下がミスを起こしたとき責任を投げるのではなく、カバーして改善しようと周囲と協力できる人は尊敬されます。
しかし、その能力はこれまでの経験・知識・スキルがあるからできること。
部下を守るには、以下のことが必要になってきます。
- 自分の失敗を含め、多くの経験をする
- リスクを想定する
- 常に先を読み行動する
- 再発、防止策を考える
経験がないとできないので、あなた自身がしっかり実績を積むことが大切です。
③部下の話を「全身で聴く」
部下の話や悩みに耳を傾けてあげられる上司は、尊敬されるし好かれます。
その理由は、人は話を聞いてもらえると安心が得られるからです。
部下の話を聞くテクニックとして、以下の4つを参考にしてください。
- 部下の話を遮らずに最後まで聞く
- 人それぞれの価値観を受け入れる
- 電話やお客さんが来て話が中断しないようにする
- うなずき、あいづちをする
特にビジネスシーンでありがちなのが、話の途中で他の社員や来客により中断してしまうこと。
このようなことを避けるため、部下の話を聞くときは相談環境を整えてあげることが大切です。
例えばミーティングルームを借りる、部下と2人でランチへ行く、業務後にご飯に行き話を聞くなどがあげられます。
部下の話や悩みを聞くときは、他の人や環境に邪魔されないようにしましょう。
④仕事ができる
仕事に責任感を持ち、スピード力と決断力がある人は尊敬されます。
ここで言う「仕事ができる」とは、周囲からの信頼が高い上司のことを指します。
例えば、仕事でくよくよして落ち込む人や、自己判断で業務を進めようとする人は信頼が高いとは言えません。
ほかにも、計画性があり情報収集力にたけているのも特徴です。
ロジカルシンキングで仕事の効率化を常に考えて行動できる人こそ、部下に尊敬される人材でしょう。
⑤部下と一緒に業務に取り組む
「あとは頼んだ」、「この業務進めといて」と部下に仕事を投げる上司は好かれません。
仕事はチームでおこなうので、部下を巻き込み一緒に業務に取り組むことが大切です。
しかし全て二人三脚で仕事をしてしまうと、部下は「自分がやらなくてもよさようだな」とと感じ、育たない可能性がありますので、部下によっては仕事を任せることも必要です。
上司はチームでおこなう業務をひとりひとり的確に指示し、かじ取りをしながら部下と一緒に業務に取り組みましょう。
⑥発言に一貫性がある
「昨日はああ言っていたのに、今日は昨日と違うことを言う…。」
そんな上司は尊敬されないし、信用してもらえません。
上司の意見や指示がコロコロ変わると、部下は振り回されてしまい聞く耳を持たなくなります。
特に、その日の機嫌や性格的な問題で、日によって言うことが違う人は要注意。
「部下から距離を取られている気がする」「上司である私の話を聞かなくなったと感じる」と感じる人は、気分で発言していないか見つめ直してみましょう。
⑦部下を褒める
褒められて嬉しくない人はいません。
個人ができることを見極め、褒めて伸ばしてくれる上司は好かれます。
上司の褒め方次第で、部下の仕事のパフォーマンスはぐんと上がるでしょう。
とはいえ、褒めるのは具体的にどうしたらいいかわからないですよね。
そのような場合は、以下を参考に部下を褒めてみましょう。
- 部下の具体的な行動について褒める
- いいことをしたらすぐに褒める
- チーム、みんなの前で褒める
- 第三者を通じて褒める
「契約をとってくれてありがとう。次も頑張ろう」と言うより「君の提案力や丁寧な接客があったから、契約が取れたんだね。次も頑張ろう!」の方が褒められて嬉しい気持ちになりますよね。
また、チームみんなの前で褒めると承認欲求が高まり、自尊心と仕事に対するモチベーションが上がります。
尊敬される上司になるには、「褒める力」を鍛えましょう。
部下から尊敬されない上司がしているNG行動5選
逆に、部下から尊敬されない上司は、共通してやってはいけない行動をしています。
こちらの項目ではNG行動5選について解説していきますので、自分は当てはまっていないかチェックしながら読み進めていきましょう。
①すぐに感情的になる
感情的な上司は、部下からも尊敬されないため、うまくいきません。
仕事や業務で大事なことは「個人的な感情は横に置く」というマインドです。
イレギュラーなことが起きたときに一喜一憂すると、部下はあなたの顔色をうかがって気を遣うようになり、疲れてしまいます。
ただ、上司も人間なので感情的になってしまうこともあるでしょう。
そのような場合は、自分で自分の機嫌を取る方法を考えておくとよいです。
思ったことをすぐ口に出さないことも大切です。
②リーダーシップがない
決断力や判断力がないと、部下からの信頼を得られません。
リーダーシップがない人の特徴は、以下のような人を指します。
- 信念がない
- ビジョンを持っていない
- コミュニケーション能力が低い
会社の経営方針や目標が見えていない上司は、マネジメントができません。
現在行っている業務やプロジェクトの意味や目的、方向性などを把握していないと信頼がない上司になってしまいます。
「自分たちの課題から逃げない」というマインドを徹底しましょう。
管理職としてのリーダーシップを身につける方法は、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ、ご覧ください。
③部下のアイディアを聞かない
前の項目でも述べたように、部下の話に耳を傾けることが大切です。
一緒に働く時間が長いときほど、部下が言うことは予想できるでしょう。
そのようなときに、部下の話を適当にあしらうと「結局自分が何を提案しても通らない」「あまり話を聞いてもらえない」と感じ、話さなくなってしまいます。
また、部下の言葉を先に要約しようとするのもNGです。
独断で会話しないよう注意しましょう。
④否定から入る
否定されるのは、誰もがいい気はしません。
「でも」「だって」「いやいや」と会話の最初に言われると自信を失い、会話したくなくなります。
このような性格の人は、負けず嫌いで頑固な性格であり、常に自分の意見が正しいと思っている人に多いです。
また、そもそも相手の話を聞こうとする姿勢がないので、無意識に否定から入ってしまう人もいます。
そのような人が上司だと、部下はできるだけ関わらないようになり、尊敬されるどころではなくなります。
⑤見た目や匂い気を遣わない
実は、外見は中身よりも大切です。
理由は人の印象は見た目で9割決まるからです。
例えば、以下の上司ならどちらと一緒に働きたいですか?
- いつもシャツがくしゃくしゃで髪の毛やヒゲがボサボサな上司
- シャツがピシッとしていて、髪の毛はワックスで整え、ヒゲ脱毛して綺麗な肌の上司
後者の方がよいのは明らかですよね。
好かれる上司になるための第一歩は、まずは見た目を整えましょう。
特に女性部下は、男性上司のシャツやズボンの汚れを厳しくチェックしています。
中身が良ければ見た目は関係ないと言う発想はNG。
尊敬され、愛される上司になるには見た目のマナーが大切です。
部下から尊敬されるのは人望が厚い人
部下から尊敬され、愛される上司は、人望が厚い人です。
ロジカル思考で情に厚く、強さもある人が、尊敬されるでしょう。
あなたがまず部下に尊敬されたいと思っているなら、まず声かけからスタートすることをおすすめします。
部下が何を感じているか、仕事に対してどう思っているか、何に関心があるのかを聞いてあげると、自分を気にかけてくれていると感じ安心します。
部下を抱えマネジメントをどうすればいいか迷っている人は、今回の記事を参考に明日からの仕事に取り入れてみてください。
この記事を書いた人
沖縄生まれ沖縄育ち。会社員×webライター×二児ママ。本業では企業の経理・総務・食品加工の業務経験あり。在宅ワークに興味を持ち、第二子育休を機に副業でwebライターを開始。ワーママの視点から、働く女性のためになる情報を発信中。目標は副業が本業収入を上回ること!
課長・管理職の役割や仕事術をまとめたコンテンツ集を作りました!