イキルメディアを運営しているKETTY(ケティ)(運営者情報/@ikirumedia)です。
中間管理職の男性視点で、仕事に役立つ記事を書いています。
私も40代になりまして、体の変化や仕事への取組み方への変化が訪れたことに気付きました。
仕事に没頭する中であっという間に30代が過ぎ、今まさに40代を歩んでいこうとしたとき、特に気になったのは「仕事への情熱の変化」、「仕事と自分の人生観の変化」、「企業における主要な年齢層の変化」です。
また、20代から30代になるよりも、40代になった時の方が、強く年代を意識する自分がいます。
そして一番気になったことは、毎日仕事をする中で気付いたことは、「仕事のモチベーションが低下し始めている」という実感です。
やるべきことは沢山あり、本業の仕事はキッチリやっていますし、プライベートでもブログを書いたり、クラウドワークスで仕事をしたり、セミナーや研修会に参加したりと忙しいのですが、「何かが落ち始めている。」という感じです。
そんな40代のモチベーションの変化や落ちる理由を自分自身の実体験を元に、対策を考えていきたいと思います。
目次
私が40代になって感じた仕事(本業)への向き合い方の変化
私は、40代になると本業への向き合い方が変わると感じています。
それは、将来を見据えたときに感じる自分のモヤモヤな感情だったり、無理をしない自分がいたり、現実的に考えるようになることが理由と思います。
項目ごとに考えていきたいと思います。
現実的(保守的)になる
40代なると、会社員人生が折り返し地点になっていることを実感します。
20代で働き始めて20年近くになるので、自分の年齢から会社員としてのゴールまでおおよその将来が見えてきます。
そうすると、あまりにも突飛なチャレンジや発想をしなくなり、「現実的な思考や行動」をとるようになります。
この理由を調べてみると、以下のことが分かりました。
感情老化とは、脳の中の「前頭葉」という感情や意欲、創造性などをつかさどる部分が老化することをいいます。和田さんは長年、高齢者医療の現場で膨大な量の脳のCTやMRI検査画像を観察してきた結果、「加齢によって脳は萎縮するが、均等に萎縮するわけではなく、前頭葉が最も早く萎縮することが分かってきた」と言います。前頭葉の萎縮は、早い場合は40代から始まるのだそうです。
前頭葉が萎縮すると、怒りが収まらない、意欲が湧かない、柔軟性がなくなるといった「感情老化」の症状が多くなります。下のチェックリストで算出した感情年齢が実年齢を上回った人は、「感情老化が始まっていると自覚して」
(出典:体力の衰えより早く来る…「感情の老化」はこう防ごう – 日経WOMAN)
40代から脳の前頭葉の萎縮が始まってしまうことで、仕事への意欲が衰えると言えそうです。
進行してしまうと、認知症にもつながってしまうので、早期に何か対策をとる必要がありそうですね。
国立研究開発法人の国立長寿医療研究センター(No.13 動くことは脳を鍛えること)では、男性と女性で対策が分けて説明しています。
男性では、1日の歩数が最も多いグループの脳の前頭葉(意欲をもつことや、計画を立てて行動することに影響します)の萎縮の悪化のしやすさは、最も歩数が少ないグループの約3分の1にとどまっていました(図1)。すなわち、趣味でよく歩く方、あるいは仕事や家事などで多く歩く方ほど、前頭葉の萎縮は悪化しにくいことが示されました。
上のグラフのとおり、10,407歩以上歩くことで基準値の半分になり、脳萎縮を防げるというロジックのようです。
次に女性を見てみていきましょう。
女性では歩数と前頭葉の萎縮の悪化との関係性を見出すことはできませんでした。 その代わり女性では、総エネルギー消費量が最も多いグループの前頭葉萎縮の悪化のしやすさは、総エネルギー消費量が最も少ないグループの約10分の1であることが分かりました(図2)。総エネルギー消費量とは「運動(体を動かすこと)によるエネルギー消費量+基礎代謝量+食事によるカロリー消費量」のことです。
女性は歩数ではなく、毎日30分の運動など総合的にカロリー消費を増加させることで脳萎縮を防ぐことができるようです。
つまり、
社会経済の中心となる年代から少しずつシフトしている
これは40代になって感じたことですが、社会経済の中心となる年代は30代であり、40代ではないという感覚を覚えます。少しずつ主要な年代からシフトしたようです。
TVに出演する主要な人物も30代にシフトし、職場で管理職になり始めるのも30代、多少無理がきき、元気があるのも30代。
一方で40代がテレビに出ている方を見ると、老け込み度合が高いですね。
若さを保っている方は、美容や健康の意識が高く、希少な存在です。
私は40代になると、社会や経済での役割りがおそらく変わってきているんだなと感じました。
京都府精神保健福祉総合センターの〈中年期の心の健康〉 中年期とは、惑いとこころの揺れの時期によると、
中年前期(40歳から55歳頃)は、
☑ これまで最前線で働いていた立場から、上司や管理職といった立場にかわったり、人に教わる立場から、人を教え、指導する役割に転換を求められます。仕事上の自分の能力や地位の限界も見えはじめ、青年期に抱いた希望と現実のはざまで揺れ動くこともあります。
☑ 社会的役割の変化、体力的な衰えなどから、今までのやり方ではどうもうまくいかないと感じ始め、「自分の人生はこれでよかったのか」「本当に自分のやりたいことは何なのか」という、自分の生き方、あり方そのものについて、見直しを迫られる時期でもあります。
以上のように書いてあり、40代になると、社会的役割の変化と体力面の衰えから、人生を見直すための引き金になると感じました。
昇進意欲が無くなる
私は40代になった途端、昇進意欲が衰えてきました。
その気持ちを整理すると、
- 「これ以上昇進しても責任を負うだけで、将来が明るいわけではないので、それほど望まない方が良いのではないか」
- 「プライベートを充実させたい。仕事(本業)オンリーの人生は何か違うのではないか」
- 「本業よりも、自分の事業に時間を割いて取り組んでいきたい」
以上のような気持が芽生え、仕事へのモチベーションを失っているようです。
日経WOMANの まじめに働いてきた40~50代が抱く「停滞感」の正体によると、心理学者であるカール・グスタフ・ユングは「40代からは人生の前半と後半の入れ替わりの時期である」として「人生の正午」と言ったそうです。
私の場合は、45.5歳よりも早いのですが、すでにキャリアの終わりを意識しているようです。
昇進意欲が無くなると、新しい仕事にもチャレンジする意欲が無くなってしまうので、いわゆる「働かないオジサン」になってしまいます。
これは少し問題ですね。
優秀な部下が増えると、自分の仕事の難易度が高くなる
私はこれまで、優秀と呼べる部下はいませんでした。
しかし、近年、優秀な部下が集まりだすと、雑多な業務をする必要が無くなり、自分の仕事に集中できるようになります。
改めて優秀な部下の特徴を整理すると、
- 一度、指示を出すと後は自分で考えて行動し、仕事を進められる
- 同じミスをしない。失敗から学ぼうとする
- 上司が困った時のサポートが絶妙に上手い
- 仕事への意欲が高い
- 細かな指示を出さずとも良い
- 仕事を細分化しなくとも、大きい単位で依頼できる
以上のような優秀な部下を持つと、自分の仕事をする時間が生まれてくるので、チーム全体の仕事の生産性が向上していきます。
一方で、本来上司としてやるべき仕事に集中できる分、仕事の難易度は高くなります。
面白いことに、「やっと、自分の仕事に集中できて良かった..」と思いきや、レベルが高い部下は上司の助けがそれほど多くない分、「なんだか寂しくなる」という現象がおきます。
以上でも、仕事に対するモチベーションが変化します。
以下の記事も参考にしてみてくださいね。
自分自身の事業が忙しくなる
先ほどの「昇進意欲が無くなる」の中でも、お話ししていますが、私の場合、「本業よりも、自分の事業に時間を割いて取り組んでいきたい」という気持ちが大きいため、仕事へのモチベーションが揺れ動く現象が度々発生します。
40代全ての人にあてはまることはありませんが、将来自分で事業をやりたいという気持ちを持っている方は、理解できる部分かなと思います。
自分の事業(副業)が忙しくなってくると、土日などの休日では足りず、1日8時間を本業に費やすよりも、自分の事業に時間をかけたいと思うようになります。
これは、40代という年代の影響もありますが、やりたいことがシフトするために本業へのモチベーションが上がらないということが影響していると考えられます。
仕事への意欲を取り戻すための方法
それでは、上記のモチベーションの低下をどうやったら克服できるのか、考えていきたいと思います。
40代を認め、受け入れ、役割りを変えていく
40代の社会経済を担う主役のシフトチェンジは、自分から見た景色が大きいと思います。
組織の中だけでは、自分の年齢を意識することは多くありませんが、世の中を広く見渡すからこそ、自分の年代を強く意識すると考えられます。
では、あまり世の中を見ないようにすれば良いかというと、決してそうではありません。
世の中の動きを幅広く見なければ、井の中の蛙になってしまい、組織変革にも影響します。
そこで自分の意識を変えていくために、
☑ 40代であることを受け入れること
☑ 主要人材が30代にシフトしている現状を受け入れつつ、40代でなければ出来ない仕事の役割を見つけ、実践していくこと
以上が必要となってきます。
では、外部サイトからも助言をいただきましょう。
実際の総仕上げの時期は40代です。20代で種をまき、30代で育て、40代で収穫期を迎え、不幸にしてそこで収穫に至らなかった場合は、敗者復活の再チャレンジに挑むというのがビジネスパーソン双六なのです。
首尾よく40代で収穫ができたなら、その収穫したもので過ごすのが50代、60代なのです。
(出典:40代は走る方向が180度変わってしまう人生のターニングポイント – ダイヤモンドオンライン)
40代を受け入れ、自分が20代から30代までに取り組んできた失敗も成功も踏まえて、収穫を目指して10年間やっていくということが分かりました。
40代は新たな気持ちで、仕事に取り組んでいく必要がありそうですね。
新たな自分の仕事を見つけ出して取り組む
2つ目の方法は、自分にしかできない新しい仕事を見つけ取り組むことで、モチベーションを上げる方法です。
40代になると、プレーヤーとしての仕事よりも後輩や部下の指導・育成にシフトすることが多いのではないでしょうか。
本業の仕事でも、探そうと思えば沢山の仕事を見つけることができます。
例えば、
- 仕事に関連する法律や資格取得の学習を行い、仕事に活用してブラッシュアップする
- 新人社員や異動したばかりの社員を育成し、1~2年でチームの戦力になるように育てていく
- 会社とは別に目標を立てて、毎日1歩1歩進めていく
以上は参考ですが、新たな目標を設定して取り組んでいくと、日々に活力が生まれます。
仕事以外の趣味を見つける
私は20代から自分なりの趣味を見つけ、取り組んできました。
例えば、
- ブログを書いてアウトプットする
- 読書
- 資格を取得
- 副業を育てる(クラウドワークス、ブログ、コンサルタント、修理販売、加工食品販売、コンテンツ販売など)
- 研修会や講習会へ参加する
- SNSで情報発信する
- 音楽活動(CDリリース、ライブ活動)
- ジム、筋トレ
以上のように、仕事以外の趣味を見つけることで、日々に張り合いが生まれてきます。
仕事がつらいときは逃げ場所になり、自分のもう1つの居場所にもなります。
自分に合った副業を見つける方法
副業はやみくもにやるのではなく、自分にあった副業を見つけ、続けられることが大事です。
ポイントとしては、
☑ 得意なこと+やっても苦痛ではないこと、
☑ 本業にこそ、副業のタネがあり、副業にこそ、本業のタネがあること、
☑ 裁量のある副業を選ぶこと、
また、以下の4つは、私も実践している副業(クラウドワークス関連)です。
☑ クラウドワークス
副業サイトの代表格クラウドワークスです。事務、資料作成、web記事ライティング、秘書、IT関連、調査、融資関係書類、総務、経理、広報、行政書類作成など、幅広でかなりの量の仕事があります。私も初めてクラウドワークス副業を初めてトライし、土、日と平日の夜の空き時間を活用して書類作成をしています。わずか1ヶ月で10万円の副収入を得ています。
☑ ココナラ
自分のスキルを販売する副業サイトです。デザイン、イラスト、ビジネス関連などが多いです。自分自身のスキルの棚卸が必要ですが、能動的(仕事を検索できる)に仕事を探すこともできます。
☑ ランサーズ
メディアライター、営業代行、HP作成、チラシ作成、経理代行、アシスタントなどの副業があります。ランク制度があり、仕事を受けることでランクが上がっていくと仕事の信頼性が高まって、さらに仕事を受注できる仕組みとなっています。
☑ クラウドリンクス
ハイクラス人材の副業サイトです。マーケティング、新規事業立ち上げ、事業開発、市場分析、事業承継コンサルタント、M&Aコンサルタント、エンジニアなどの副業があります。
求められるスキルが高いため時給が高く、スキルが活用できれば本業になるほどの案件が多数あります。挑戦したい方はぜひ。
また、以下の記事では「副業をやってみたいけど何から始めたら良いか分からない」、「どんなスキルが必要になる?」、「どれくらいの収入になる?」など、様々な疑問にお答えし、詳しく解説しています。
ぜひ、ご覧ください。
新しい仕事にチャレンジする
40代で情熱や意欲を失いかけていた時、私が実際に行ったことは、“転職” です。
転職は、新しいチャレンジの機会です。
新しい自分と向き合い、仕事をしていくことで自分に新たな風を吹かせることが大事です。
以下の記事では、私が10年間という非常に長い転職活動を得た経験を活かし、記事を書いています。ぜひ、40代の人生をチェンジできる ”光” になればと思います。
▼40代男性の転職は厳しい?その理由や転職を成功させるポイントを解説
この記事を書いた人
「生き方」×「働き方」を学び未来を切り開くwebメディア「イキルメディア」の運営者。金融機関や企業の経営企画マネージャーを経て、起業。webメディア運営や出版などを通じてキャリアアドバイスをするなど、事業に邁進しています。