管理職のメンタル不調は、組織にとって非常にダメージが大きいものです。
なぜなら、経営の中枢にいるため、部署の計画達成や部下への影響力が大きいのです。
経営へのダメージを防ぐためにも、管理職のメンタルを維持するための方法をまとめていきたいと思います。
早速いってみましょう!
目次
長時間労働をさせない
長時間労働は、確実にメンタルが不調になります。
私の経験でも、管理職になってからの2年間、60時間~100時間労働を2年間続けてなんとか生き延びてきましたが、様々なメンタル不調になりました。
具体的には、
☑ 睡眠トラブル(不眠、中途覚醒など)
☑ 極度の疲労感、脱力感
☑ 皮膚疾患
☑ 食欲不振
☑ 自律神経の異常(冷や汗、のぼせ、手の震え、胃痛、吐き気、体の冷え、頭痛、脱毛)
もう書ききれないほど、様々な症状が出たことを思い出します
その度に家族が心配し、多額の医療費がかかり、自分でも限界を感じて何度辞めようと思ったか分かりません。
管理職は、生活を犠牲にして会社人間として生きる立場になります。
1日のほとんどを会社に捧げているからこそ、長時間労働になりがちなのです。
労働基準法上の管理監督者は、決定権を持つ社長や部長など一握りの存在です。
課長、課長代理、課長補佐は、管理職という名の「名ばかり管理職」です。
でも、組織の中枢であり、重要な任務を背負っています。
出来る限り、長時間労働をさせない配慮をしないと、やがてメンタル不調になります。
補佐役をきちんと配置する
部長であれば、直属の部下に課長を配置。
課長であれば、課長代理や課長補佐、係長を直属の部下に配置。
以上のように、管理職を補佐する(指示を聞き、動く役)を配置しなければ、組織は回りません。
担当部長や担当課長のように、ライン上の役職ではなく、部下を持たない専門職としての役職であれば、必要ないかもしれません。
ただ、それ以外の場合、きちんと補佐する役を配置しましょう。
補佐役の能力が高いか低いかはともかくとして、補佐役がいることにより、管理職が全てを抱え込むことが無くなり、メンタル不調を防ぐことができます。
業績の低迷を全て管理職のせいにして責め続けない
会社には浮き沈みがあります。
業績は経済状況でも影響がありますし、世の中の流れが激しい中で、気付かないうちに競合他社から全て顧客を奪われる可能性もあります。
もちろん、管理職の中には業績に悪影響を与える人物がいるかもしれません。
一方的で、真面目な管理職に絶えずプレッシャーをかけ、責め続けることはいかがなものでしょうか。
業績の低迷を全て管理職のせいにして、自らの責任から逃げるということは、経営を放棄していることと同じであり、責任転換です。
責め続けられた管理職は、やがてメンタル不調におちいることとなります。
メンタル不調には早急に医師に相談させる
一般社員のメンタル不調には、管理職がフォローします。
「どうした?大丈夫?」、「医者に行った方が良い」など、声をかけてくれます。
一方で、管理職のメンタルは誰がフォローするのでしょうか。
管理職は、自身のメンタル不調を誰にも相談できず、抱え込んでしまうことが多いものです。
なぜなら、メンタル不調であることを下手に部下に話したところで、周囲に噂を流されますし、上司に相談すれば「あいつが管理職で大丈夫なのか?」と足元を救われる可能性が出てきます。
メンタル不調には早急に医師に相談させましょう。
ダメな部下ばかり押し付けない
モノを申さない、我慢強い管理職だからと言って、仕事のできない部下やクレームの多いを配属し、さらに結果を出せというのはいかがなものでしょうか。
ダメな部下ばかり押し付けると、管理職自身が全て仕事を抱え込み、やがてメンタル不調になります。
世の中には優秀な部下ばかりではないことは、誰だって理解しています。
ただ、ダメな部下ばかりを押し付けることで、管理職のメンタル不調リスクがあることも覚えておきましょう。
かといって、若い人材ばかりで組織が回るわけではありません。
人事の配置は非常に難しいものですが、特定の管理職にダメな部下ばかり押し付けるということは避けましょう。
管理職の意見に耳を傾ける
管理職の意見には、耳を傾けることです。
もちろん、強烈な意見や性格に対して耳を傾けることはツライことかもしれません。
ただ、管理職に何も意見を聞かず、全てを決めて現場がメチャクチャになったら管理職は責任をとることが出来ません。
現場がメチャクチャになると、管理職はやがてメンタル不調になります。
管理職の意見を聞くことで、メンタル不調を防ぐことができます。
新規事業を管理職にさせるなら必要な人員を検討する
新規事業の立ち上げや、新規事業を既存の事業責任者の管理職にさせる場合は、必要な人員を検討しましょう。
新規事業をさせたい管理職は、非常によく働くので忙しいものです。
逆に新規事業をさせられない管理職は、働きが悪く「暇」です。
つまり、新規事業をやって欲しいと思う人材は、「忙しい管理職しかいない」ことになります。
忙しい管理職は仕事をするほど忙しくなり、やがて長時間労働になります。
そして全てを抱え込んでしまい、メンタル不調になります。
管理職がメンタル不調になる前に、新規事業をやるには人材の投資が必要であることを覚えておきましょう。
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ではまた^^
課長・管理職の役割や仕事術をまとめたページを作りました!
部下や上司との人間関係、問題やトラブル、課題、新規事業、人材不足による長時間労働など、多岐にわたる問題にお役立ていただければ幸いです。
(※この記事も掲載しております。)
▼メンタル不調を防いで快適に働きましょう!
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