課長が日々感じるストレスは、かなり深く、大きいものです。
私もみなさんと同じように、日々頭を悩ませる中、解決方法を模索してきました。
とはいっても、課長の業務量が膨大過ぎて、解決したくても手をつけるまでには至らず、ただ毎日が過ぎ去っていくことも多々あります。
そこで、課長ならではのストレスと、その解決方法を自分なりの経験から血肉としてきたものをまとめていきたいと思います。
ぜひ、日々悩んでいる課長にお役立てできたら嬉しいです。
では、いってみましょう!
目次
ストレス1.部下との関係
課長が感じるストレスの1番目としては、何といっても「部下との関係」です。
部下との関係が上手くいかないと、マネジメントで結果を出すどころではなくなります。
私の経験でも部下との関係が上手くいかず、指示も聞かなくなり、部署の仕事がメチャクチャな状況になったことがあります。
もう自慢にならないくらい沢山失敗してきましたし、今もマネジメントの難しさを感じています。
以下の関連記事では詳しくまとめていますが、ポイントにして覚えておくことをまとめたいと思います。
☑ 課長の強気な指示命令で動く部下はいなくなった。強気な指示命令を実現するには、課長自身に高い実績と尊敬、信頼関係がないと難しい
☑ 部下の年齢構成が様々なので、それぞれに合わせた会話が必要
☑ 100%仕事熱心な部下は、ほとんどいないと思って良し
☑ 何も言わずともやってくれる部下は、希少
☑ 課長を補佐する人物を頼る(役職者に限らない)
☑ 年齢を重ねた男性、女性の扱いには注意を払う
ストレス2.部署の実績と成果のプレッシャー
課長が感じるストレスの2番目は、経営者からの業績に対するプレッシャーです。
部署の実績と成果が出ないと、すぐに課長に矛先が向かいます。
ただ、私の経験でも、異動したばかりで引き継いだ仕事がメチャクチャ、部下との信頼関係が全然無い中で、すぐに結果が出るわけがありません。
特に異動して、すぐに結果を出すというのは、難しいと思って良いです。
ただ、これが今までに所属してきた部署での昇格や、専門家として外部登用として採用された場合は、期待が大きい分プレッシャーを感じやすいです。
どちらにしても、課長は経営者からの高い期待があるからこそ、プレッシャーを感じ、ストレスを受けやすいのです。
もう少し具体的に言うと、
☑ 計画を立てたら、一ヶ月ごとに管理する
☑ 横のつながりを大事にする
☑ 健康状態を維持管理する
下記の関連記事でも、詳しく書いていますので参考にしてみてください。
ストレス3.新規事業のプレッシャー
課長のストレスの3つ目は、新規事業へのプレッシャーです。
これは、時代のスピードが激しく進む中で、今までのやり方や考え方を変えて、別の事業で利益を生み出したいというニーズが経営者にあるからです。
当然そうなると、課長に対して「新しいこと」をしてほしい、つまり、「新規事業」をやって欲しいというプレッシャーがかかります。
ただ、新規事業は今までの仕事をやりつつ、新しい仕事を生み出すことですので、自分の身を削りつつ取り組まなければなりません。
☑ 新規事業をする必要が無いと思われる場合
現在の事業を改善して、利益は確保できることをアピールすることです。
ただし、実際に改善できなければ失敗となり、リスクを伴います。
☑ 新規事業ができる人材がいなければ、人材が必要であることを訴える
課長自身が新規事業をすることができない場合は、新規事業を回せる人材が必要であることを訴えましょう。
自分の身を削ることは回避できます。
☑ 課長が新規事業をできる場合は、既存の仕事をこなす人材(部下)が必要と訴える
私も経験がありますが、既存の仕事を抱えたまま、新規事業を3つ並行して行ったことがあります。
どの事業もある程度上手く起動に載せましたが、さすがに体を壊しました。
私が異動した後に人員が増えましたが、それほどの仕事を1人でやっていたんだと思っています。
もし、新規事業を課長が進めるのであれば、既存の仕事は部下に渡さなければなりません。
効率化も限界がありますので、人材を増やすということも視野に入れましょう。
ストレス4.上司との関係
課長のストレスの4つ目として、上司の関係があります。
課長には様々なプレッシャーがかかるため、上司の存在がストレスになるのです。
課長は管理職となっていて、労働基準法から外れるために、圧倒的に自由度が高くなります。
自由度が高いということは、「ストレスを受けにくい」ということです。
ただし、上司の関係はある程度良好にしておかないと、助けが必要な時に上手く機能しません。
以下の記事では、管理職としてのコミュニケーション能力を身につける方法を詳しく解説しています。ぜひ、ご覧ください。
ストレス5.トラブル、クレーム
課長が感じるストレスの5つ目は、突発的なトラブルやクレームです。
私の経験でも、重要なトラブルやクレームが起こると、今の仕事を投げ捨てても取り組まなければならなくなるので、非常にストレスを感じます。
トラブルやクレームをそのままにしておくと、いずれ事が大きくなって取り返しがつかなくなったり、訴訟事件のように課長でこなすことができないくらいの問題に発展します。
小さなサイレンに気付けるかどうかは、日々の変化に気付く洞察力が必要ですが、
☑ 部署の様子の変化
☑ 部下との会話で発見
☑ 部署外での噂
以上のようなことにも気を付けると、トラブルやクレームをすぐに発見し、未然に防ぐことができます。
ストレス6.膨大な仕事量
課長は、日々膨大な仕事に追われています。
部下の作成した資料のチェックや相談は当然のことながら、鳴りやまない電話、問い合わせ、打ち合わせ、会議、メールの嵐、順番待ちで次々と押し寄せる来客など、とにかく息をつく暇がありません。
結局、日中は自分の仕事ができず、残業や休日出勤でこなすしかありません。
私は課長になってから、毎月平均で60時間~80時間は残業しています。
私だけではありませんが、長時間働き過ぎると、健康状態が悪化したり、髪がバサバサ抜け、いずれは心臓に負担がかかってきます。
課長は、膨大なボリュームの仕事を持っています。
だからこそ、仕事をそのまま任せられる部下がいなければ、細分化したり、組み立てをして、人に渡すしかありません。
もちろん、人員を増やすことは簡単ではありませんので、既存の業務を効率化することも必要になってきます。
大企業でなければ、システムとして仕組み化されていないことがほとんどですので、手書き処理をデータ化するだけでも、効率化の恩恵を受けます。
下記の記事では、具体的に仕事を任せる方法をまとめていますので、参考にしてみてください。
ストレス7.終わりのない仕事と長時間労働
課長の仕事で一番気をつけなければならないことは、終わりのない仕事と長時間労働です。
前項でも少しお話ししたとおり、管理監督者である課長は、労働基準法の適用外となるので働き放題の状態になります。
課長は、人員が増えない中で、成果も出さなければならない厳しい立場にあるので、働きすぎには気をつけなければなりません。
私の経験でも、夜になって「もう少し仕事しなきゃ・・でもこれ以上働くと、体を壊してしまうから、そろそろ止めて帰らないと・・」と、健康維持のために、仕事を自分の意志で止めることが多くなりました。
働きすぎのストレスは、自分が気付かないうちに、うつ病や心不全などの大きなリスクを抱えています。
いざ、課長になると日々の仕事の忙しさで忘れがちなことですが、大事なことでもありますので、頭に入れておきましょう。
ではまた^^
課長・管理職の役割や仕事術をまとめたページを作りました!
部下や上司との人間関係、問題やトラブル、課題、新規事業、人材不足による長時間労働など、多岐にわたる問題にお役立ていただければ幸いです。
(※この記事も掲載しております。)
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