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中間管理職の男性視点で、仕事に役立つ記事を書いています。
- どうせ、自分には無理だ
- どうせ、自分には課長なんか向いていない
- どうせ、部下は自分の言うことなんか聞かない
- どうせ、自分なんて仕事ができない
私達がつい使ってしまいがちな「どうせ」というワードは、自分自身の自信を失わせ、やる気を損なってしまう言葉です。
これは私も経験があり、課長としてマネジメントが上手くいかず、非常につらい時期があったことを思い出します。
今回は、「どうせ自分には無理」という気持ちを立ち直らせ、自身を持って活躍できる方法をまとめていきたいと思います。
目次
「自信満々」よりも「何となく自信がない」方がチームの協力を得やすい
課長になって、勘違いしやすいことは、
- 的確にビシッと判断し、
- 何があっても冷静に落ち着いて行動し、
- 部下の相談にも積極的に乗り、
- 自信満々に行動をする
以上のような理想の上司をイメージする方が多いと思います。
ところが、実際の上司は、
- 自信があっても部下に対し高圧的で、誰の意見も聞かないワンマン上司や、
- トラブルや問題が発生すると、メンバーに対応させ、逃げる上司や、
- 相談しても、「自分は知らない」で終わる上司や、
- 責任を回避するためには、どんな手でも使う上司や、
- プライドだけが高くて、何をするにも面倒くさい上司や、
- 自信がなくて頼りがない上司など、
多くの上司は、以上のようなタイプになるのではないでしょうか。
☑ たとえ自信があっても、部下に対して高圧的な指示命令で人を動かしたり、
☑ 一方でプライドが高く、自信がないことを隠すために高圧的な態度で部下に接したり、
☑ 自信がないために責任を回避する言動や行動をするなど、
理想と現実の中で、私達は仕事をしています。
なぜ、自分に正直に生きられないかというと、丸裸の自分に向き合うことで、「どうせ自分には無理だ。」と自信を失ってしまい、怖いのです。
プライドや逃げで自分自身をベールに包んで、保っているからです。
正直なところ、自信があるわけではないのです。
ただ、自信満々で高圧的な上司は、メンバーの意見を聞かないために指示命令が一方的でチームの協力を得られず、いつでも自分自身が命令しなければならない「指示待ち人間」を作ってしまい、生産性が悪化します。
自信満々は、自分が全てであるために様々な意見を集約できず、世の中の動向に気付かずにチャンスを逃すことにもつながります。
「自信満々はリスキー」と思った方が良いでしょう。
では、どうしたら良いかというと、
自分自身が全てではなく、正しいとは限らないことを念頭に置いたうえで、一旦メンバーに聞いたり、たずねてみることを意識してみてください。
様々な意見を聞き、取り入れ、集約することで、判断の幅が増えます。
しかも、「何となく自信がない」ので「聞く」という行為は、自信満々で一方的な上司よりもメンバーの協力を得やすくなります。
課長の性格的キャラクターは変える必要ない。「素」の自分自身で良い
もう1つ勘違いしやすいことは、「課長になったら性格やキャラクターを変えなくてはならない」ということです。
威厳とかドスの聞いた声は、特に必要ありません。必要に迫られたら、その場限りで演じて使えば良いのです。
無理に性格的キャラクターは変えずに、「素」の自分自身でマネジメントをしていきましょう。
その方が、ストレスもありませんし、長続きします。
サラリーマンという視点で言えば、雇用されながら長い人生の道のりを歩んでいくために、短距離走ではなく、マラソン方式で長続きさせることも大事なことなのです。
自分自身に嘘をつき続け「どうせ自分には無理・・」と諦めてしまう前に、素の自分自身を受け入れてもらうように意識してみてください。
余計なプライドや仮面を外した先には、本当の意味での真の自信が待っているはずです。
横軸で比較しない。縦軸で比較しよう
課長が自信を失うパターンとして、他人と自分を比較して消耗し、やる気を失ってしまうことがあります。
そこで、大事な考え方として、横軸と縦軸をイメージしてみてください。
☑ 横軸は人との比較である
→ 自分自身の横のつながりは、他の課長や同僚などの「他人」になります。横を意識しすぎると、優れていること、劣っていることが目についてしまうため、横軸を意識すると消耗します。
☑ 縦軸は、過去の自分との比較である
→ 縦軸は、他人との比較ではなく、自分自身との比較です。過去にはできていなかったことが、少しずつ進められるようになったり、部下とのコミュニケーションが少し上手になったり、過去の自分より少しでも成長したことを実感すれば、消耗しません。
横軸を縦軸で考えることで、「どうせ自分には無理・・」という気持ちは消え去っていくことでしょう。
マネジメントはスキルであって「慣れ」である
マネジメントやリーダシップは、学生時代に生徒会長や学級委員長、部活動の部長に適性があると思われがちですが、全く違います。
反対に、何もやっていないけど、学級に影響を及ぼすようなリーダー的な人物が課長に向いていると言えば、そうであるとも言い切れません。
私も課になる前までは、課長という役職をベールに包んでとらえてしまい、マネジメント、リーダーシップ、SWOT分析など、難しく考えていました。
そういった、敷居を高くしてしまう雑誌や書籍、メディア、世代の考え方もあると思います。
ところが、今になって考えると、課長は「慣れ」、「習慣」、「スキル」でしかありません。
これは、やろうと思えばいつでも身に付けられるものです。
現に、私は学生時代に生徒会長や学級委員長など、何もやっていません。
しかも、そうでない人が課長をやっている人は山ほどいます。
ただし、慣れるためには、2年、3年はかかると考えておきましょう。
私も「課長に向いていない、自分には無理だ・・」と自分を責め続けたことがありますが、慣れれば改善することも沢山あります。
諦める前に、3年はとりあえず我慢してやってみることをオススメします。
以下の記事では、管理職としてのリーダーシップを身につける方法を詳しく解説しています。ぜひ、ご覧ください。
自分とチームのことだけ考えよう
課長が自信を失うと、チームに大きな影響が出てきます。
なぜなら、自分 = チームだからです。
チームのムードを険悪にするのか、それとも明るい雰囲気で風通しを良くするのかも、課長によって変わります。
また、自信がなくなると、他のことが気になるものです。
例えば、他の部署のことや他部署の課長の動向など、今まで目につかなかったことが目に入るようになります。
他部署の情報を得ることで、戦略に生かしたり参考にすることは大事なことですが、「マイナス視点」になるとやっかみや嫉妬という形で感情が動きます。
マイナス視点になると、ゆくゆくはチームの足元がふらついてしまい、成果につなげられずチャンスを逃すことにもつながります。
ぜひ、自分自身のこと、自分自身のチームに向き合い、集中しましょう。
少しでも上手くいったら自分をほめよう
課長になると上司からほめられることは無くなります。やって当たり前ですし、できて当たり前になるからです。
ですので、課長は他人をモチベーションや原動力にするのではなく、自分自身で原動力を生み出す必要があります。
その1つとして、少しでも自分が成長したことや上手くいったら、自分をほめることです。
「よくやった!自分」「がんばった!自分」「努力が成果になった!自分」と自分にエールを送りましょう。
心の中でも良いですし、小さいく言葉にすることも良いと思います。
何か自分に対してご褒美を与えることも良い方法です。
負のスパイラルを断ち切り、自分を良いスパイラルにもっていきましょう。
考えすぎず、悩み過ぎず、目の前のことだけ積み重ねよう
課長に自信がなくなると、考えすぎたり、悩みすぎてますます落ち込んだりすることがあります。
モンモンと悩むことは、自分自身にストレスをかけ続けるためにますます自信を失っていいます。
そんなときは、目の前のことだけに集中しましょう。
あれこれ悩むよりは、目の前にある仕事を一心不乱にさばき、処理していくことで自信につながります。
営業であれば、とにかく営業に集中し、成果を積み上げしていきます。
部下に動向することも良いですし、自分自身が営業に出ることも良いでしょう。
マネジメントの究極は「人間関係」+「誠実さ」で決まる
マネジメントはスキルであって、後天的に身に付けられる技術の1つです。
ですから、現在チームのマネジメントが上手くいかないということは、何か原因があるということです。
もちろん、自分自身が原因になっていることもあれば、トラブルメーカーの部下が原因の場合もあります。
原因はどこにあるのかを把握し、問題解決することも大事なことです。
自分自身に原因がある場合は、「人間関係」と「誠実さ」を考えてみましょう。
☑ 人間関係に問題がある場合
→ 部下とコミュニケーションを繰り返し、人間関係を構築していかないと、チームを上手にマネジメントすることができません。どこかギクシャクしていたり、コミュニケーションをするためにわざわざ誰かを挟むということもロスにつながります。
仕事よりもまずやるべきことは、人間関係を修復したり、調整することが最優先です。
マネジメントは人を相手にする仕事ですので、人間を中心に物事を考えていきましょう。
以下の記事では、管理職としてのコミュニケーション能力を身につける方法を詳しく解説しています。ぜひ、ご覧ください。
☑ 誠実さ
誠実さを兼ね備えている人は、マネジメント上有利です。
なぜなら、誠実さが無い人は信頼がないため、チームや部下が不信感をもってしまうからです。
不信感を持つと、「本当に課長の言っていることは正しいのか」という視点から物事を見るようになり、指示を受け入れるまでに時間がかかります。
ところが、残念なことに、誠実さは後天的に身に付けられません。もって生まれた資質になります。
マネジメントは技術で学べますが、誠実さは学べません。
ただ、少しでも意識できることがあります。
- 時間を守る
- 小さな約束を守る
- 嘘をつかない
以上については意識して治すことができます。
「誠実さ」は、以下のサイトでも学べます。
以上、『課長が「どうせ自分には無理」と落ち込んでしまった自信を取り戻す8つの知恵』でした。
ではまた^^
課長・管理職の役割や仕事術をまとめたページを作りました!
部下や上司との人間関係、問題やトラブル、課題、新規事業、人材不足による長時間労働など、多岐にわたる問題にお役立ていただければ幸いです
(※この記事も掲載しております。)
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