課長は、組織内や外部からプレッシャーや重圧を受ける立場です。
経営側からは、すぐに成果や結果を出せと言われ、思い通りに動かない部下の板挟みの中で、何とかしなければなりません。
私も課長になってから、なかなか成果を出せず、部下も思い通りに動かず、自分自身の長時間労働で解決してきました。
ただ、自分自身の長時間労働でカバーしようとすると、必ず歪みが生じます。
課長は、健康を害するまで働いてしまうからです。
そんな状態にあっても、課長はプロセスではなく「成果」と「結果」が求められます。
とはいえ、体を壊すまで働くのはオススメしません。
時には息を抜き、体を休ませ、時には懸命に働き、オンとオフをしっかりとってこそ。
では、与えられた時間の中で、成果と結果を出すためにはどうしたら良いのか、一緒に考えていきましょう。
目次
マネジメントに集中できる環境を作っていこう
課長は頭に余裕が無ければなりません。
なぜなら、部門のブレイン(頭脳)だからです。
ただ、多くの課長が担当レベルのプレイヤーの仕事を多く持ち、マネジメントも求められる非常に厳しい立場にあります。
私の経験上でも、自分の担当の仕事をこなしながら、完璧なマネジメントはできません。
もし、人員不足で苦しい立場にあっても、結果と成果を出すためには、担当者の仕事を手放してマネジメントに集中する必要があります。
部下がいる場合は、残業にならないよう可能な限り仕事を振り分けることです。
課長は頭の余裕を作るために、担当者レベルの仕事を手放す必要があるのです。
ぜひ、頭の片隅に入れておき、いつかタイミングを見て実行できるようにしておいてください。
限界突破で能力の上限値を上げよう
課長になると、1日があっという間に過ぎます。
私は誰よりも早く2時間前に出勤し、誰よりも遅く帰りますが、それでも時間が足りません。
大量のメールや電話、打ち合わせ、会議、来客など、自分の仕事に集中する暇がないのです。
1日のうち、一番集中できるのは朝の2時間だけです。
もちろん、部門で異なると思います。
ただ、課長業をまともにやろうとするとこうなります。
それでも間に合わない場合は、夕方から夜に残業をするしかありません。
長時間の残業が続くとだんだん心身ともにクタクタになり、やがてボロ雑巾のように擦り切れてきます。
ここで、心のバネが腐って「ボキッ」と折れてしまえば、うつ状態や燃え尽き症候群になりますが、心のバネに弾力がある場合は、しっかり休んで復活すれば回復します。
回復した後には限界を突破したことによって、能力の上限値が上がります。
自分自身を限界まで追い込むと、能力が上がるのです。
具体的には、短時間で素早く計算をし、書類を読んで理解するまでの時間が早くなったり、テキパキと判断したり指示を出すなど、アクションを起こすまでの時間が短くなります。
じっと、こらえる忍耐力や度量も身に付きます。
ぜひ、「もう限界だ・・」という状態まで追い込み、うつになる前にしっかり休んで、回復した後の自分と比較してみましょう。
驚くほど、仕事ができるようになっています。
部下との普通でスムーズな会話が「成果」と「結果」に左右する
課長が結果と成果を出すためには、1人の力ではどうにもなりません。
自分の仕事に自信があり、過信している方は特に注意です。
人の力を上手に引き出すためには、普通の会話です。
部下との挨拶は当然ですが、何気ない話、笑い話し、冗談など「普通の会話ができる」ようになると強いです。
コミュニケーションがスムーズになればなるほど、組織の歯車が上手く回ります。
ロジックは至って簡単です。
💡 話がしやすい → 相談がしやすい → 問題にすぐ気が付く → 対処 → 解決 → 仕事が上手く回りだす → 指示も受け入れやすい → 仕事がさらに回転 → 生産性が高くなる → 成果と結果につながる
部下との普通でスムーズな会話は、巡り巡って成果と結果につながります。
ぜひ、覚えておきましょう。
以下の記事では、管理職としてのコミュニケーション能力を身につける方法を詳しく解説しています。ぜひ、ご覧ください。
計画・目標を立てたら進捗を1ヶ月ごとにしっかり管理しよう
本部の課長は部門のヘッドとして、計画と目標を「立てる」役割があります。
支店などの課長は、立てられた計画と目標を実践する役割があります。
どちらであっても、目標の計画・目標を1ヶ月ごとに管理し、把握しましょう。
2ヶ月、3ヶ月ごとの管理では、対応が遅くなります。
数字に変化があったら、敏感にキャッチし、すぐに対策を打つことで解決を図るイメージです。
進捗を管理(マネジメント)することが、課長の役割とも言えます。
だからこそ、課長は管理に不必要なプレーヤー(イチ担当者)の仕事は手放すことが必要なのです。
もちろん、至急の場合や対応や対策には自分で行動を起こしたり、実務を行うこともあります。
ただ、定例的な仕事は部下に任せ、「頭の余裕を残し、フルに脳を使う」のが課長にとってはベストなのです。
自分自身の健康状態が良ければ、成果と結果を生み出せる
体と精神はつながっています。
体調が良ければ、精神状態も良好になり、メンタルも健やかに保つことができます。
成果と結果を出せる人は健康状態が良く、体力があり、痩せています。
逆に、不摂生で太っていて、健康状態が悪い人は病気がちであり、いざという時に踏ん張りがききません。
成果と結果を出すためのロジックは至って簡単です。
💡 筋トレやランニングを中心とした運動とバランスの良い食事 → 強い体力と精神力が身に付く → いつも体調が良く元気な日が毎日続く → 不健康な人よりも日々の生産性が高いため、徐々に差が出て成果が出るようになる
もっと手軽に取り組める方法として、「できるだけ毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起床すること」も健康に良いです。
夜グッスリ寝て、朝スッキリ起きるだけで1日快適に過ごせるようになります。
ぜひ、自分の健康状態を把握して、成果と結果につなげましょう。
横のつながりを多くしていこう
異業種とのつながりなど、組織の中だけにとらわれない「横のつながり」は成果と結果を出すヒントが隠されています。
ちなみに、「異業種の交流会に参加しよう!」というハードモードなことをオススメするわけではありません。
普段の取引先や、プライベートの関係、飲んでいて店で偶然居合わせたなど、普段の生活と仕事の中で、仲良くなった人とのつながりを太くしていけば良いのです。
仲良くなった人とは共通点が多く、性格が合いますので、そのつながりで紹介された人との共通点があります。
どうしても組織の中では、上下関係にとらわれてしまい、成果を出すための情報を得られません。
横のつながりこそ、成果と結果を出すヒントが沢山転がっているのです。
家族との良好な関係を維持することで、成果と結果につなげよう
課長は、仕事漬けの毎日になると思います。
成果と結果を出すには、仕事にどっぷりとつかり、時間をフルに使って成果や結果につなげなければなりません。
帰宅も遅く、休日出勤もする場面があるでしょう。
そのような状況の中で、家族がいて子供が小さいとコミュニケーションミスが生じます。
家族のためにがんばっているのに、家族との関係が悪化しては本末転倒です。
(これは、私も何度も経験したジレンマです。)
子供が小さいことは、負担が大きいのです。
子供が大きくなれば、それほど大きな問題に発展しません。どっぷりと仕事ができます。
家族との良好な関係を作っていくことで、家でストレスが癒され、ゆっくり休めることにつながります。
ゆっくり休める環境こそ、仕事に前向きになり、成果と結果につなげられます。
☑ 早く帰る日を意識的に作る
☑ コミュニケーションをとる
☑ 子供と遊ぶ時間を作る
以上を意識してみてください。
ぜひ、成果と結果につながれば幸いに思います。
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ではまた^^
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(※この記事も掲載しております。)
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